Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

おとなのおと

【インタビュー】“燕党”の真田ナオキが注目する今年のスワローズは?

2021.03.01 02:30

”ノックアウトボイス”と称される、パンチのある歌声と甘いマスクのギャップが話題の2020年レコ大最優秀新人賞歌手・真田ナオキは、幼少から野球を始めた野球少年で、大の”燕党”を自負するスワローズファン。そんな彼にとっての「野球」と、間もなく開幕を迎えるプロ野球での「東京ヤクルトスワローズ」の2021年シーズンへの期待を伺いました。


■野球との出会い

―――今回、つば九郎とのバッティング対決を行いましたが、やはり野球を経験されたことが判る、鋭いスイングをされていました。ご自身が野球を始められたのはいつ頃ですか?


「小学校1年生の時、祖父に勧められて地元の野球団に入ったのが始まりです。当時はサッカーをやる子供たちが多く、野球をやる子供を増やそうと祖父や地域の人が子供たちを誘っていました。チームに入っても、(野球をやることが)自分の希望でなかったこともあって砂遊びばかりしていました(笑)」


―――それでも野球を続ける中で、野球の面白さに気付き始めたのはいつ頃でしょうか?またその頃のポジションはどこを守っていましたか?


「小学4年生の後半ぐらいだったと思います。最初はセカンドを守っていて、その後は外野のセンターになったのですが、その頃はまだ野球のルールをわかってなく、内野の人がレギュラーで外野のポジションは“球拾い”だと思っていたので、なんで外野なんだよ~って(笑)」



■突然のケガによる夢への挫折

―――その当時、自分はどんなタイプの選手でしたか?


「とにかく足と肩には自信がありました。足が速かったので『外野は一人で守るくらいの気持ちでやれ』ってコーチに言われていました。打順も一番を打っていましたね」


―――その後、少年野球の日本選抜にも選ばれましたが、中学校でも野球を続けられたのですか?


「実は、小学6年生の時に肘の靱帯をケガしてしまいました。中学校の野球部に入部したのですが、とにかく肘の痛みが治まらず、投げる時だけでなく打つ時にも肘に痛みが出るので、そこで野球を辞めることになってしまいました」


―――選抜にも選ばれ、この先の未来に甲子園やプロ野球選手という夢もあった中で、ケガで野球を諦めなければならなかったことは、とても大きな挫折を味わったのではないでしょうか?


「選抜にも選んでいただいて、シニアから地元の強豪校に入って甲子園に行くという夢も見えていた中で、ケガで野球をあきらめるということは大きな挫折でした。その頃、野球から一切離れて甲子園も見ませんでしたし、家族もテレビでナイターを見ないようにしていました。まだ子供でしたが、自分の中で野球が大きいものになっていたので、本当に辛い時期でした。未だにケガをした瞬間のことは夢に出てきます」


―――夢にまでケガした瞬間が出てくるのですか?想像するだけでも怖いですが、そういった経験を味わった中で、現在のようにまた野球と向き合うことが出来たきっかけはあったのですか?


「きっかけというか、時間が解決してくれました。同世代が甲子園で輝いていた18歳を過ぎ、自分も20歳を迎え甲子園とは関係のない年齢になったことで徐々に気持ちが変化していきました」

<真田ナオキ 愛用のグローブ>


■野村監督就任と古田選手の入団で黄金期へ

―――そうやってまた野球に向き合えるようになってきたわけですが、昔からヤクルトスワローズのファンだったのですか?


「そうですね、野球を始めたころからスワローズのファンでした。当時監督だった野村克也さんが好きで、選手では古田さんや池山さん、川崎投手や高津投手、みんな僕にとって大スターでした。シーズンオフにバラエティ番組に出て歌っている古田さんも好きでした(笑)」


―――真田さんが生まれた1989年に古田敦也さんがドラフト2位でスワローズに入団し、その後1990年に野村克也さんが監督に就任します。1992年には14年ぶりとなるセ・リーグ優勝。その翌年の1993年もセ・リーグを制し、常勝軍団として3年連続で日本一となっていた西武ライオンズを破り、15年ぶりの日本一。その後も、1995年と1997年にスワローズは日本一になり、まさに黄金期を迎えました。


「自分が野球を始めたころの年齢と黄金期が重なっていますね。とにかくスワローズが好きで、他のチームの選手のことを全く知らなかったので、スワローズ戦以外のチケットが手に入っても見に行かなかったですね(笑)」


―――その後スワローズは、2001年にペタジーニ選手、ラミレス選手、さらには古田選手、稲葉選手、岩村選手、宮本選手、真中選手。投手では石井一久投手、藤井投手という左の2枚看板に、抑えの五十嵐投手、高津投手と、その後監督になった選手が何人もいるチームを若松監督が率いて日本一となります。そして、2015年には、トリプルスリーを達成し本塁打王になった山田哲人選手をはじめ、首位打者の川端選手、打点王の畠山選手と、打撃タイトルを総なめにした3人が牽引してセ・リーグを制しました。この時代はいかがでしたか?


「とにかくスワローズは、いつの時代も選手やチームが明るい雰囲気で、楽しそうに野球をしている姿に感動し熱くなっていました。きっと、またあの頃のような黄金時代を築いてくれると信じています!」


■今年の注目ポイントと期待の選手は?

―――さて、今シーズンのプロ野球ですが、オープン戦も始まり3月26日には開幕を迎えます。“燕党”を自負する真田さんですが、今年のスワローズにはどんな戦いを期待しますか?


「宮本さんがショート守っていたころ、そこにボールが飛んだら大丈夫というような安心感がありました。演歌や歌の世界もそうですが、ベテランの先輩方とステージをご一緒させて頂いた時に感じる安心感と同じようなことで、やはり守備面での“何でも来い”というような安心感は必要だと思います。古田さんのような扇の要となるキャッチャーも含め、内野陣のポジションが固定されるようになっていけば、攻撃の方へも良い影響が出てくると思います」


―――今シーズンのスワローズで期待している選手はいらっしゃいますか?


「まずは、2年目の奥川投手ですね。昨年一軍の試合で投げましたが、ファームでのいきいきとした投球を見ていたので、そういった投球が上の試合で出せればローテーション入りも期待できると思います。新人王の資格も持っているので、是非新人王を獲得するような活躍を期待しています」


―――真田さんも、昨年「レコード大賞」最優秀新人賞を受賞しましたので期待したいですね。打撃陣の方ではいかがでしょうか?


「入団3年目の右の大砲候補、中山翔太選手ですね。4番の村上選手の次を打つ5番打者が大事ですので、そこに長打力があって一発もある中山選手が入れば良い打線になっていくと思います。スワローズの背番号8は右の大砲がよく似合うので頑張ってほしいです。そして、なんといっても青木選手ですね。年齢を感じさせずチームの先頭に立って鼓舞する姿は本当にカッコいいと思います」


―――”スワローズ愛”が溢れるお話ありがとうございました。昨年、スワローズは残念ながら2年連続の最下位となり、今シーズンの巻き返しを狙っています。実は前回セ・リーグを制した2015年は、その前年(14年)、前々年(13年)と2年連続の最下位からの優勝を果たしています。真田さんをはじめ、ファンの皆さんも2年連続最下位からの優勝というストーリーを期待しています。是非、今シーズンの戦いに注目していきたいと思います。


「昨年、入場制限が少しずつ解除され球場で久しぶりに野球を見たとき、僕自身がスワローズや野球から元気をもらったように、エンタテインメントの世界にいる我々も、多くの皆様に歌で元気や前向きになれる気持ちを届けていきたいと思います。今回、このような形で大好きなスワローズとのご縁を頂き、本当にありがとうございました。僕自身も夢である『紅白歌合戦』出場を目指して頑張ります。まもなくシーズンが始まりますが、優勝を目指す戦いをこれからも応援していきます。そして、コロナが終息し『満員の神宮球場で東京音頭を歌う』というもう一つの夢が、スワローズ日本一とともに叶ったら最高ですね」


(写真:ヒダキトモコ)


<真田ナオキ・プロフィール>


小学生~中学生生活を空手・野球に捧げ、全力を注ぎ込む毎日を送った後建築業に就く。

19歳の時家族から歌手の道を強く勧められたが、頑なに拒む日々が続き約2年が経ち人生を変える出来事が起きる~2011年3月の東日本大震災。多くの歌手による被災地訪問に心を動かされ歌手への道を決断。とにかく人に聞いてもらえる声を作りたい…この一心で人気のない海辺で喉をつぶし強い歌声にする日々を送る。

2015年、のちの師匠となる吉幾三を前にして歌う千載一遇のチャンスをつかみ、2016年4月「れい子」(作詞・作曲:吉幾三)でデビュー。

2019年にテイチクへ移籍。

2020年1月にメジャーリリース第1弾シングル「恵比寿」を発売し、自身初のオリコン週間シングル演歌歌謡ランキング1位(2/3付)を獲得。10月には「恵比寿・殿(しんがり)盤」を発売し、再びオリコン週間シングル演歌歌謡ランキング1位(11/2付)を獲得。

「恵比寿」は、2020年間USEN HIT 演歌/歌謡曲ランキング第1位となった。

2020年の年末「第62回日本レコード大賞」 最優秀新人賞を受賞し、更なる活躍が期待される。


#真田ナオキ #スワローズ #東京ヤクルトスワローズ #演歌 #歌謡曲 #野球