汗の多い夏バテを薬膳で解決!
こんにちは。
漢方薬店kampo's山口りりこ(薬剤師・薬膳師)です。
24節気は 「立秋(りっしゅう)」
暦の上では秋ですが、夏真っ只中の気候です。
暑い日が続いて、すでにバテ気味な方も多いのでは?!
すぐに実践できる薬膳をお伝えします。
2021.8.7立秋
1,夏バテと暑邪
2,「汗を多くかく=代謝がいい」わけではない
3,夏バテにも厄介な湿気
4,夏バテにおすすめ食材
- 汗が多くて疲れる時は...
- 気力が出ない、疲れが取れない時には...
- 重だるさがとれない湿気が溜まっている時には...
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1,夏バテと暑邪
漢方では人に影響する気候の変化を外邪といいます。
外邪の一つである「暑邪」が夏バテに直結するのです。
暑邪の特徴は
- 炎熱の性質をもち、イライラ・口の渇きなど現れる
- 汗とともにエネルギーが漏れ出る
- 湿気と結びつきやすい
1.の内容は「夏バテ予防!身近な食材を生かして熱さまし」に書いてありますので、ご参考ください。
本日のメインは
2と3に関して。
汗が多い、疲れる、気力がない、だるい、食欲がない
など、エネルギー不足が見られるような夏バテは注意が必要です。
エネルギー不足になると
免疫力も低下します!
こんな時期だからこそ、一層に気を養いたいですね。
2,「汗を多くかく=代謝がいい」わけではない
汗をかくことは人の体温調節機能として必要です。
しかし、かきすぎるのはよくありません。
ご飯を食べるだけで汗をかく
ポタポタ汗がたれる
など。
環境にもよるので、一概には言えませんが
汗が多すぎるのは
「汗を止める力がない」と漢方では捉えます。
この力は「気」のことです。
そのため、
疲れを感じやすい、気力が出ない
といった症状が多くなるのです。
気を養い、身を守る力が大切ですね。
3,夏バテにも厄介な湿気
暑邪と湿邪が結びつくと、長引きやすく厄介になってきます。
症状は
・だるさ
・頭が重い、すっきりしない
・食欲の低下
・軟便、下痢
この原因としては2つ。
①気候が蒸し暑い
②生物や冷たいものの過食で、胃腸の機能が低下し、体内で湿気がたまる
気候としてはどうしようもないところがありますが
胃腸の機能低下は防ぎたいものです。
胃腸(脾:ひ)は食べたものから綺麗なお水を作り出します。
機能が弱ると、お水がさばけず、淀んできてしまうのです!
お腹がポチャポチャと音がしたら危険信号⚡︎
冷たいものは控えて、温かいものを少しずつ摂るように心がけましょう。
4,夏バテにおすすめ食材
汗が多くて疲れる時は...
酸味と甘みがおすすめ!
酸味:梅、お酢、レモン、ざくろ
甘み:蜂蜜、お米、いも
蜂蜜レモンや、梅ジュース、お酢のドリンクは夏バテには最適です。
気力が出ない、疲れが取れない時には...
山芋、きのこ、ジャガイモ、お米、鶏肉
参鶏湯など骨つき鶏肉をスープでいただくのも良いでしょう。
高麗人参、なつめ、くこの実など薬膳食材を組み合わすと
パワーアップです!
重だるさがとれない湿気が溜まっている時には...
とうもろこし、枝豆、小豆、冬瓜、大根
茗荷、大葉、生姜
お豆をたくさん使ったスープや
茗荷や大葉をたっぷり使ったサラダなどもおすすめです。
夏に食べたくなるようなものがたくさんだと思います。
湿気がたまっているとき、疲れが強すぎるときに
消化の負担にかかる脂の多いお肉類はおすすめできません🙅♀️
その時々の体調に合わせて、食材を選ぶようにしましょう✧
良きお盆をお迎えください〜〜(^ ^)