地域を練り歩き、地域にどっぷり浸かる保育園
2021年5月25日放送
M…MC/水田薫アナウンサー
堀…堀江宗巨
M「さぁ時刻は12時40分です。先生は安佐南区にあります、くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんです。今日はお電話でのご出演です。もしもーし、こんにちは~よろしくお願いします」
堀「もしもーし、こんにちは、よろしくお願いします」
M「緊急事態宣言中ですので、リモート出演をお願いしました。いかがですか?保育園のほうは」
堀「そうですね、先週はすごい緊張感がありましたね」
M「あ、そうですか」
堀「だいたい午後から夕方にかけてPCR検査の結果が発表されるじゃないですか」
M「はいはいはい」
堀「陽性でしたとか陰性でしたとか、今度受けますとかですね、そういう連絡がスタッフや保護者の方からどんどんあって、まぁ緊張しましたね」
M「本当、一喜一憂ですよね」
堀「あっという間に本当に増えてですね、去年はちょうど登園自粛とかですね学校も休校になってましたが、今年はそのままあるんでちょっとみんなで頑張ろうって感じですね」
M「そうですよね、なんかこう感染対策で追加したこととかありますか?」
堀「まずはやっぱり健康チェックを厳しくさせていただきまして、ちょっとでも体調に不安があったり感染症の疑いのあるお子さま、スタッフも含めてちょっとどうかなっていう人はお休みいただいて、また新しいウィルスが子どもにも結構感染するみたいな話があったもんですから、なるべく3歳以上のお子さんでマスクが出来る子はマスクをしましょうねという事で、マスク着用をおすすめさせていただきました」
M「子どもたちマスクどうですか?出来る子は出来るんですか?」
堀「個人差があるんですけどね、嫌がる子はもう無理ですね」
M「そうですか、うちの娘が行ってる小学校でも、家族とか兄弟姉妹の体調が悪い場合でも早退させられるみたいな感じなんですよね」
堀「もう今回は付近のいろんな小学校もかなりコロナの陽性患者が出てですね、兄弟姉妹関係の繋がりもありますから、ちょっとやっぱり緊張感高かったですね」
M「もうちょっと辛抱ですよね」
堀「なんとか落ち着きたいですよね」
M「そしてですね、話題はちょっと変わると言えば変わるんですけど、6月15日発売予定のフレーベル館の保育ナビブック『保育をひらく・コミュニティコーディネーターの視点』という本に、堀江さん寄稿されたそうじゃないですか」
堀「そうなんです、ご縁でですね1ページだけいただきまして、園の取り組みを紹介させていただきました」
M「地域にどっぷり浸かって地域と一体に、というタイトルで」
堀「はい」
M「これやっぱりくすの木保育園が地域と一緒に毎日を過ごす日常をお書きになってるんですけど、ちょっとご紹介いただけますか?」
堀「はい、われわれの保育園はよく地域を練り歩くと言いますか、散歩に出かけていきまして公園だけでなく土手や山の中で遊んだり、用水路をメダカをとって歩いたりとか面白そうなところをみんなで行って楽しんで帰るみたいなことをやってたんですけども、そういった活動が元で地域の方といろんな繋がりや活動に発展していったことをその本の方が注目してくださり、そういった活動を紹介させていただいたと…」
M「もともと保育園という所は、ちょっとクローズドな空間というか」
堀「そうですね、どうしても小さな子どもたちが集まっている場なので、安全安心への配慮という事で、今まではなるべく地域に対して開けるというよりも、むしろ関係ない人は入って来ないでね私たちも行きませんよみたいな感じがあったんですけども、近年とくに都市部においては保育園が地域のハブになっていって子どもたちといろんな活動やいろんな技を持っている方いろんな特色ある方を結び付けていって、地域で盛り上がっていこうみたいな傾向が年々強くなってきている感じがします」
M「なんかカフェが併設されている保育園とかも今あるんですって?」
堀「はい特に東京の保育園はいろんな取り組みをされている園が多くて、私も見にいかせていただいたことがあるんですけど、カフェが併用でカフェに入ると園庭が中庭みたいになってまして、カフェの窓を通じて園庭で遊んでいる子どもたちが見れるような保育園があるんですね」
M「う~んすごい」
堀「そうすると、孫見たさにお祖父ちゃんお祖母ちゃんがお茶を飲みにカフェに来て、自分のとこの孫は遊んでるかなあれかなって感じでカフェも潤っていいなという(笑)」
M「なんかいいですね、くすの木保育園は近所を練り歩いて、ここでお書きになっているのはご近所のパン屋さんから声をかけられたりとか、今日の園のおやつ美味しそうでしたねとか(笑)、ご近所さんがいろいろ声かけてくださって」
堀「そうなんですね、特にパン屋さんは給食やおやつでパンを出すときにお願いすることもあるんですけど、スタッフも買いに行くし保護者の方も買いに行かせていただく中で、パン屋さんも子どもたちの顔と名前を憶えていただいていて、いろんな繋がりの中で今日のおやつこんなんでしたよとか保護者の方が写真で見せたりとか、あ~いいですね~みたいな感じで、なんかこう繋がってて…、で居酒屋さん焼き鳥屋も近くにあるんですけど、そこにも園の取り組みの冊子やフリーペーパーを置いて頂いて、お客さんがそれを見てここの保育園の人と話がしたいって言ってるから来てとか言われてですね、カウンターで酔っ払ってる人の横にいって保育園の説明をさせていただいたり(笑)、そんな感じで地域と関わらせていただいています」
M「そうですよね、以前見せていただいたフリーペーパー、保育園でこんなことしてますとか、地域の名物おじさんとか見守って下さってる方々を紹介したりとか、その地域に堀江さんの言葉づかいで“どっぷり浸かって”ていう活動をされてますよね」
堀「そうなんですね、一般的には地域で繋がっていきましょうみたいな言葉がけが多いかなと思うんですけども、我々の場合、繋がろうと思ってたわけではなくて地域を園舎、園庭ととらえて、この地域の中で成長していこうみたいな、どっぷり浸かっていくんだみたいなところからそういう関係性が生まれてきたのが我々らしいというか、そういう感じはしております」
M「くうねあのコンセプトならではですよね、だから地域の皆さんもおじいちゃんおばあちゃんも暖かく見守っているんだろうなとすごい想像できます」
堀「そうですね、たまにですね自宅で静養されてる方とか寝込まれてる方とかからお便りやお言葉をいただいて、子どもの声がすると元気になると、今日はうちの近くまで来なかったねとか何時ごろいつもうちの前を通るからそれを楽しみにしてるとかですね、そういうお言葉をたまにいただきますね」
M「うれしいですよねそれ」
堀「いやぁもう有難いです、嬉しいです本当に」
M「何年か前、関東の方では子どもの声うるさいから保育園の建設が出来なくなったみたいな話とかを聞いた時期がありましたから、そういうふうに言ってもらえると嬉しいですよね」
堀「そうですね、みなさん今近くに小さいお子さんがいらっしゃらないご家庭が多いので、保育園が近くに建つとか子どもがたくさんいるってなると、ちょっといろんな心配がもたげてくるんですけども、保育園が出来てからっていうとそういった心配はほとんどないんですね、むしろ子どもの元気な声を聞いて自分も元気になれるという話が本当に多くて、ぜひそんなご不安がある方は保育園の近くをうろうろしてみていただくと、あいいかもってなるんじゃないかと思いますね」
M「そうですね、そうやってもう10年やってこられて、また新しい園も出来るっていうことですし、そうやって地域のみなさんと一緒にやってくると逆にここにも書いてらっしゃるんですけど『こういうスペースがあるから保育園使わないか』とか『古民家をどうか』とか『子育てスペースを引き継いでくれ』とかそういう話がくるんですよね」
堀「そうですね、有難いことにそういうご相談をいただくと、やっぱり地域で育てていただいたっていう気持ちがありますから地域のためになるんであれば頑張ってやってみようかなって感じでやらせていただいてます」
M「そういえば前回、古民家のイベントをするっておっしゃってましたよね、どうでしたか?」
堀「おかげさまで大人とお子さま総勢50人以上の方に来ていただいて、みんなで大工体験ということで、昔の建物って一段靴を脱いで上がるところが高いじゃないですか、よく石とか踏み台とかありますけど、この古民家ももの結構高くてどっこいしょって上がらないといけないんですけど、そこに踏み台なら簡単に1時間2時間で出来るかなってことで、大人の方は踏み台を作って、子どもたちは大工体験ということで釘を板に打ってそこに糸や輪ゴムをかけて曼荼羅を作って遊んで大盛況でしたね」
M「へぇ~いいですね~」
堀「はい思った以上に盛り上がりましたね」
M「ねぇやっぱり地域と園との繋がりを、どっぷり浸かるを感じられますよね、堀江さん所のホームページでもいろいろ紹介されてますので興味のある方はご覧いただけたらと思います」
堀「はい」
M「じゃあ堀江さん、最後にラジオをお聞きの皆さんに今日の一言何かお願いします」
堀「はい、最近は多くの人は車での移動が増えていると思うんですけど、なかなかコロナ感染症の厳しい時期ではありますけどこ、ういう時期だからこそ逆にゆっくり地域を散歩してみられると普段気付かないような面白いことが地域にはいっぱいありますのでそれに気づかされると思いますから、ぜひ散歩をしてみてください」
M「そうですね私も散歩します(笑)ありがとうございました、どうぞお気を付けて、失礼いたします」
堀「失礼いたします」
M「くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんでした。“くうねあ”はね今保育園がいくつもあるんですけども、やっぱり地域の中に溶け込んで“どっぷり浸かって”っていうのがすごく印象的でしたね、お散歩に行ったりとか自然の中で遊んだり地域の皆さんとお話をしたりして子どもたちが成長している姿がすごくイメージできました」
(終り)