Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

大樹バイオリン工房 Liuteria Oki

駒について

2017.01.30 12:44

在庫の駒は私がイタリアに留学した頃から一枚一枚選定して寝かせてきた物です。

メーカーによりランク分けされていますが、それぞれのランクからより良い物だけを集めました。

良い駒の条件は様々ですが、駒を選ぶ際は材質を一番重視します。

基本的にはまっすぐと繊維が通っていて、密の詰まった材を選択します。

駒の表面には「放射繊維」と呼ばれる組織が模様を作っています。まっすぐな木取りの駒は、下の写真のようにテールピース側に雪模様、指板側に雨模様が現れます。


駒の足と表板が隙間なくピッタリと設置することは大前提。

駒は楽器のエンジンのようなもので、材質、厚み、飾り切りの形、重心などで演奏感や音質は大きく変化します。


奏者の求める音や演奏スタイルに合わせて形を整えていくので、楽器によって駒の形も変えていきます。

アーチのテンプレートも数種類ご用意しております。

奏者とのコミュニケーションを通しての作業はこの仕事の醍醐味の一つです。


駒交換:¥7,000~18,000(グレードにより価格が異なります。)


駒調整:¥1,500~5,000(作業内容により異なります。)

※弦高調整、厚み調整、歪み・反り調整、削り直しなど。