Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

薔薇の小部屋

マリー・アントワネットと香り

2021.07.20 10:31

マリー・アントワネットというと、『ベルサイユのばら』のイメージからか、薔薇が連想されることが多いように思います。

もちろん薔薇の香りは、とても好んでいたようで、ローズウォーターや入浴用のサシェなどを愛用していました。


アントワネットに香水、化粧品、香り付手袋などを調香していた一人が、ジャン=ルイ・ファージョンです。

ファージョンに1781年の初夏に依頼した品に、「プチ・トリアノンを香水瓶に閉じ込めたような」香りと、「男らしくエレガントで威張ったところのない男性」へ捧げる香りがあります。

この逸話は、2012年宝塚歌劇団星組公演『ジャン・ルイ・ファージョン ー王妃の調香師ー』にも描かれていました。


アントワネットは、愛したプチ・トリアノンに8年後に別れを告げることになろうとは、この時、想像もしなかったでしょう。


ジャン=ルイ・ファージョンは、エリザベト・ド・フェドー著「マリー・アントワネットの調香師 ジャン・ルイ・ファージョンの秘められた生涯」に詳しいです。