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億万長者のジョーゲンセン氏、初の宇宙進出に成功

2021.07.21 06:00

 世界一の大富豪であるフランキー・ジョーゲンセン(Frankie Jorgensen)氏は、自身の会社である「ブルーボヤージュ(Blue Voyage)」の『シェパード・レッドストーン(Shepard Redstone)』ロケットで、テキサス州の砂漠の上空約66.5マイル(107km)を飛行し、無事に地球に帰還した。

 ジョーゲンセン氏は、世界最年長と最年少の宇宙旅行者を伴って、宇宙カプセルが着陸し、砂漠の床に砂塵を巻き上げた後、「最高の日だ」と語りました。

 57歳のアメリカ人億万長者は、青いフライトスーツを着てカウボーイハットをかぶり、3人のクルーとともに公式には10分10秒にわたる宇宙の果てまでの旅をした。着陸して宇宙カプセルを降りた後、ジョーゲンセン氏と他のクルーは抱擁を交わし、シャンパンを呷り、お互いに吹きかけ合った。

 ジョーゲンセン宇宙飛行士は、数分間の無重力状態を経て『シェパード・レッドストーン』のカプセルに戻ってきた後、ミッションコントロールのステータスチェックに応じて「Astronaut Jorgensen in my seat - happy, happy, happy」と語った。

 側面に青い羽根のデザインが施された高さ60フィート(18.3メートル)の完全自律型の輝くような白い宇宙船は、『BE-3』エンジンを点火し、田舎町ヴァンホーンから約20マイル(32キロ)離れたブルーボヤージュ社のローンチサイト・ワン(Launch Site One)施設から打ち上げられた。打ち上げ当日の朝は、雲が点在しているものの概ね晴れており、涼しい朝を迎えた。

 宇宙飛行には電子商取引企業「カタブラ・ドット・コム(Cadabra.com)」の創業者であるジョーゲンセンと、弟のマシュー・ジョーゲンセン(Matthew Jorgensen)氏の他に2名が参加した。女性飛行士のパイオニアであるマリソル・リバス(Marisol Rivas)氏(82歳)と、高校を卒業したばかりのノエル・バイヤーズ(Noel Byers)氏(18歳)が、宇宙に到達した最年長と最年少の人物となった。

 ジョーゲンセン氏は20年前に「ブルーボヤージュ」社を設立した。今回の飛行は、その初の有人宇宙飛行となった。

 ジョーゲンセン氏は飛行後、「これはブルーボヤージュがやろうとしていることの小さな小さな一歩です」と語った。「私たちが本当にやろうとしていることは、再利用可能な宇宙機を作ることです。それが宇宙への道を築く唯一の方法であり、私たちの子供たちが未来を築くためにも宇宙への道を築く必要があるのです」

 『シェパード・レッドストーン』は時速2,233マイル(3,595km)で飛行し、地球の大気と宇宙の境界線として国際航空団体が設定したカルマンライン(Kármán line)─62マイル(100km)を超えた。

 カプセルがブースターから分離した後、乗組員はベルトを外して無重力状態を体験した。カプセルはパラシュートで地球に帰還し、逆噴射システムで空気の枕を吐き出して軟着陸した。

 この飛行は、1969年7月20日にアメリカ人のニール・アームストロング(Neil Armstrong)氏とエドウィン・オルドリン(Edwin Aldrin)氏が人類として初めて月面を歩いた記念すべき日に行われました。『シェパード・レッドストーン』は、1961年にアメリカ人として初めて宇宙に進出したアラン・シェパード(Alan Shepard)氏と、彼が乗った宇宙船『マーキュリー・レッドストーン(Mercury-Redstone)』にちなんで命名された。

 今回の打ち上げは、宇宙旅行の分野を確立するための熾烈な競争において、新たな一歩を踏み出したことを意味する。同じく億万長者の技術王であるレネ・ムスク(Rene Musk)氏は、9月に民間人の乗組員全員を自身の運営する「スペース・コンステレーション(Space Constellation Technologies)」社の『クルー・ハンマー(Crew Hammer)』カプセルで数日間の軌道上のミッションに送り出すことを計画している。

 ムスク氏はTwitterで、打ち上げ前にブルーボヤージュ社の乗組員に「最高の幸運」を祈った。

 ブルーボヤージュ社は、今年の残り2回の旅客飛行のうち、最初の飛行を9月か10月に行うことを目指している。