20代は〇〇のために、30代は?
何十年前に面接で聞かれたとき以来の質問でしょうか?
「あなたの強みは?」
この質問に隠された真の意図とは??
この質問を人事部の方が皆さんに聞いて「あ、そうなんですね、ではあなたの強みとなるアイディアを是非 我が社で発揮してください!」とはなりません。
「そのリーダーシップ買いました!」ともなりません。
自分で自分のことをどのように理解しているか、つまり自己理解がどれだけ成されているかを問うのに使われる質問であることが大半です。
そして強みを嫌味なく相手に伝えるコミュニケーションスキルをどこまで持ち合わせているかも見られている気がします。
この自己理解が能力開発の第一歩であり、また他者との関係性を円滑にするための第一歩であることを、皆さんのように社会に出て何年も経つ方々は当然 ご存じかと思います。
ちなみに私は「意志決定」と「人材マネジメント」が得意だと周囲に漏らしています。
そして「手続き」が苦手だとも後付けしています(笑)
得意なことだけ言って終わりにしてしまうと、何だか自慢げで おごり高ぶっている気がするので、食べるか分からない人参とコーンも付け合わせで用意しておくことにしましょう(/ω\)
自信と謙虚さのバランスは大切ですよね。
仕事で関わるスタッフに自分の長所をアピールし あらゆる判断を、または一部の判断を任せて頂きつつ、他者に穴を埋めてもらう余白を作り、他者との調和を常に目指すために自分が何者であるかを 薄っすら と自己開示することがチーム作りにおいて大切かと思います。
人の困難と苦労は、皆 訪れるタイミングが異なり それぞれが それぞれのタイミングで壁にぶつかり孤独を感じます。
誰かが調子の良い時に、誰かは調子が良くないことがあります。
そんな時、調子のいい奴が大きく振舞えばいいのです。
そして、辛い時は「今、私、うまく行ってない時・・」と漏らせばいいのです。
対人関係を良好に保つ上で欠かせない掟の一つに「ギブ・アンド・テイク」があります。
このギブから かなり時間が経った時点でも自分にとってのテイクが見つからないこともありますが、どれだけ寛大に、そして長期間 貸したものを貸しっぱなしにできるかというキャパが大切なんですよね。
貸したというか、差し上げたという感覚にすり替えるのも良いですよね。
だって、あの時の自分は調子が良かったのですから、あげればいいのです。
今も調子が良いのであれば、また あげてもいいですし。
ここが世知辛いと厳しいでしょうね。
逆に熟練したチームになると「借りてても焦らない」「貸しっぱなしでも気持ち悪くない」という阿吽の呼吸が芽生えてきます。
この他者との貸し借りをめぐる時間的・質量的な ゆとり(猶予)を持てる人が心地よさを演出し、信頼を獲得し、誰もが簡単に開けられるわけではないゲートを突破していくような気がしています。
信頼を獲得して共に働く仲間を作り、
信頼を獲得して家族から激務への理解を得て、
信頼を獲得して資金調達をして、
信頼を獲得して多くの方に賛同頂けるまで、、
それまでの道のりに不可欠なのが
①「誠実さ」
②「勇気」
③「思いやり」
④「実行力」
⑤「ビジョン」
⑥「体力」
です。
項目が多いです。
でも当たり前です。
したっぱにもビジョンは必要です。
自分の夢を語って、一致すれば行先のほぼ同じ列車に上司も同席してくれます。
あ、大切なことを言い忘れていました。
⑦番目は「コミュニケーション能力」ですね。
では、それらを見につけるために必要な2~30年の歩みとは?
家庭教育の在り方とは?
こういった社会に出て(自分なりに)大切だと思った項目を、我が子や後輩に伝えるために必要な条件とは何でしょうか?
それは自分が考え、行動して、痛い目に合って、そこから学んだ教訓を、その時その時の時代と個体差に合わせてブラッシュアップさせて伝達することだと思います。
餌の取り方を教えてもらった人は、再び餌の取り方を次の人へ伝達することができます。
しかし、餌を与えられて大きくなった人たちは、餌の取り方を誰かに伝えることはできません。
大きな違いですね。
20代は成長できる職場へ。
そして30代は成果を出す世代です。
20代の皆さん、この次期は成長と学びに対してストイックになってください。
でも「会社に迷惑をかけて良い」という意味ではありません。
学びと成長を意識しつつも献身的な取り組みが会社で評価されている人物(会社に貢献している人物)にしか与えてもらえない学びの場というのがあります。
いつか その場を去るとしても、その時だけは Win-Win と Give&Take の姿勢が無い人に成長はありませんぞ。