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未来は原点回帰の先に

2021.07.23 15:00

Maribrengaëlです。

暑いですね。梅雨明けしてまさに夏本番な今です。そして、いよいよ東京オリンピック2020が始まります。首都圏を中心に無観客、感染対策を強化した異例ずくしの大会となりそうです。きっとこの開催地が日本ではなく別の国であれば、また違う考え方で開催されたでしょう。ワクチン接種が進んでいる国では感染者数よりも重症患者数、死亡者数を優先し、規制緩和をはじめています。サッカーでヨーロッパNO.1の国を決めるEURO2020では、開催国であるイングランドが約60年ぶりに決勝に進み、社会実験として6万人以上の観客を入場させての開催となりました。もちろん、相手チームのイタリアの観客も1000人以上入場しました。アメリカで行われているメジャーリーグの試合には、ノーマスクで超満員のスタジアムが映し出されています。日本ではそれらの国を賞賛して、「それに比べて日本は…」という声も多く聞こえてきました。

対策については、何が正解かはわかりません。今後の状態によっては、日本のような対応が正解だったという場合もありますし、規制を緩和しコロナ以前の生活に戻した国々が正解だったということもあります。どこの国にとっても現在の状況は未知の領域なので、白か黒かの話ではありません。100年前のアントワープオリンピックは、第一次世界大戦終結直後、そしてスペイン風邪が大流行している中で行われました。戦場となった地域でさらに疫病の蔓延中、状況は100年後の今も酷似しています。でもそこでオリンピックを開催するという意味がありました。古代オリンピックもまた、戦争と疫病からの復興の証として開催されたからです。現代オリンピックはまた古代オリンピックへの憧れの元、あらためて始まったものですが、この状況は原点回帰と言えるものではないでしょうか。そして、それが日本開催となった意味について、私は考えています。

具体的には言いませんが、長らく続いた土の時代から目を覚ますにはこのくらいのカオスが必要だったのでしょう。無秩序の中から生まれるものが、これからの時代は必要とされているのだと。また、オリンピックの開催自体にも賛否両論ありますが、私としては古代オリンピックから続く力がどれほどのものなのかを見届けたいと思っています。それはまるで儀式的なその他の大会とは存在自体が違うものだからです。

東京オリンピック2020は、今年二度起こる水瓶座満月を結んだ「水瓶座満月のトンネル」の初日から中間地点の獅子座新月の間に行われます。カオスを乗り切るには、その渦中に飲みこまれないように客観性を忘れないことです。そして、どんどん刷新されていく価値観を絶対に拒絶しない、ごまさかさないことです。

Les Chronovoyageurs...

※日本時間 7/24 11:38 水瓶座満月となります。