鬼は細部に宿る
2017.01.10 23:00
こんにちは。
本日の担当はASKです
2017年初っ端からアニメが豊作すぎて
ちょっと心配になってきました
中でもASKが気になるのは「鬼平」
池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」が
連載開始から50年の節目で
とうとうアニメ化してしまいましたよ…
主に現代風イケメンな鬼平のキャラデザで
賛否両論、喧々囂々たる前評判でしたが
蓋を開けたらこれがなかなか素敵でした
いきなり拷問シーンから始まって
「あ、俺の見たい鬼平じゃないかも…」
と思ったのはその一瞬だけでした
特に殺陣はアニメじゃないとできない動き
実写じゃありえないカメラワークが冴えてます
こういうのをケレン味っていうんだなぁ…
としみじみ感じました。
欲を言うなら、2話完結くらいのペースで
ドラマ版みたいに「長谷川平蔵の日常」まで
踏み込んで描いてほしいなぁ…
というのも、ドラマで出てくる「お料理」が
毎回めちゃくちゃ美味しそうなんです(*´ρ`*)
そんなドラマ内の料理指導を務められた
阿部狐柳先生の『鬼平料理番日記』(小学館)は
世の「鬼平ファンのお父さん」を
台所に立たせた名著です
かなり「レシピ本」に寄せた内容ですが
江戸の食文化に対する考察自体はかなりガチ
料理だけでなく、それを供する器にまで
徹底してこだわる「料理番」の
誇りにかけた仕事ぶりが伝わってきます
こういう丁寧なつくりが
「鬼平」の魅力を支えたんだなぁ…
神は細部に宿るなんて言葉がありますが
その意味が今ならよくわかる
さて
プロデューサーコメントからも
並々ならぬ情熱を感じるアニメ「鬼平」
軍鶏鍋をつつきながら…は無理でしょうが
熱い緑茶でもお供に
じっくり味わっていきたいASKでした