多頭飼育崩壊から
皆様、いつも私たちの活動に優しいお心をかけていただき有難うございます!
現在の岡山県動物愛護センター…
状態の悪いワンコたちの収容が増えており心折れそうな日々です…
一昨日は多頭飼育崩壊から収容されているワンコたちの中で特に状態が悪いエルフィー君の引き出しをしました。
早速、病院で検査したところ、両目とも潰れていて全く見えていないことが分かりました。
斜頸も他の犬に噛まれた時に目の神経をやられたことが原因のようです。
フィラリアも強陽性…
腎不全と極度の貧血…状態は思ったより悪かったようです。
全く目も見えない状態で今までどんなに辛かったでしょうか…
あの過酷な環境でよく生き延びてくれていました。
せめて、これからは少しでも安心して暮らせるようにしてやりたいです。
多頭飼育崩壊…「動物好きの人間の エゴ 」から起きる問題ではないでしょうか。
犬が好き、猫が好き、可愛い、一緒にいたら癒される。
そうして自分の欲求を満たすためにペットを飼う。
そこに、ペットの命を、ペットの一生を自分が担う責任があれば良いのですが、それを考えず安易に飼ってしまう。
犬が好きだから、猫が好きだから、一緒に暮らしたいから…
「動物が好き」な人が不幸な動物を生み出している…現実があるのです。
本当に動物が好きなひとなら動物の幸せを一番に考えるはず。
エゴで飼われた犬や猫たちは可哀想なものです。
また、私たち動物愛護団体もその危険と背中合わせだとも言えます。
自分たちのキャパを超え、適正な管理もできない状況で保護し続けることは、まさしく「多頭飼育崩壊」に繋がることであるからです。
実際に団体や個人ボランティアが痛ましい事件を起こすこともありますよね。
本末転倒な話です。
私たちにもキャパがあります。
でも、岡山県動物愛護センターにもこうして沢山の犬や猫が収容されてきます。
今回のように一気に収容数が増え、病気や高齢で緊急性のある犬も多くなるとパニックになりそうです。
全ての命を救いたいと活動しているのですから、メンバーたちも無理をしてでも保護しようとします。
でも、保護したら全ての責任を負わなければなりません。
常に、それを自問自答しながら苦悩するのです。
みんな、仕事を持ち、家庭を持ち、平素から無理をしています。
でも、目の前で助けを必要としている命たちがいることを知っていて、見て見ぬふりはできないから…
行動しない方が苦痛だから、無理を無理と思わず動き続けているのです。
私は、そのメンバーたちの生活や環境やキャパを理解し、判断しなければなりませんが
必ず全頭助ける!その思いは変わりません。
預かりメンバーを募集したり、ご寄付のお願いをさせていただいたり、その度、応援して下さる皆様がいて下さるから何とかこうして活動を続けることができています。
年に何度か訪れる大ピンチ!乗り越えていけるのも支えて下さる皆様のお蔭です。
もし、お家で一頭預かりしてみようかな、と思われる方がいらしたら是非、ご相談下さいね!精一杯サポートさせて頂きます。
もし、家では飼ったり預かったりはできないけど何か応援したいと思って下さる方がいらしたら、保護犬たちのサポーターになっていただけたら助かります。
また、引き出して保護している保護っ子たちの様子はブログでご覧くださいね!
これからも応援して下されば嬉しいです。