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(有)小川屋

「飛良泉 飛囀 -銀 SHIROGANE- 山廃純米大吟醸」

2021.07.23 01:09

「飛良泉 飛囀 -銀 SHIROGANE- 山廃純米大吟醸」

(株式会社飛良泉本舗/秋田県にかほ市)

 

昨日に引き続き、飛良泉本舗さんの限定流通酒「飛囀(ひてん)」シリーズのご紹介です。

秋田県にかほ市産酒米「秋田酒こまち」と、27代目蔵元によるオリジナル酵母「BL531」を使用。まさに飛良泉さんの地元が詰まった1本です。


コンセプトは「料理を引き立て、飲み飽きしない純米大吟醸」。香りはやや抑えられており、透明感がある瑞々しい味わいに仕上がっています。

山廃仕込みがもたらす繊細さから始まり、ジューシーさとボリューム感が続き、味わいの膨らみが存分に感じられます。

この暑さだと冷やしていただくと合いますし、お好みで常温や燗をつけても違った表情を楽しめます。面白いのは、純米大吟醸なのに燗酒にしても良さが損なわれないこと。これは山廃仕込みゆえでしょう。


当店のおすすめは、最初は冷酒を楽しみ、飲み始めてから10~15分後くらい経って瓶に結露ができ始めた頃。この温度帯が絶品で纏まり方が素晴らしく、至高の一杯でした。


27代蔵元の齋藤氏いわく、「結構グラマーな“いぶし銀”で、ぬる燗以上もおすすめ」とのこと。

「グラマーないぶし銀」が意図する味わいを、皆様もぜひご賞味ください。

 



【価格】

720mℓ 1,980円(税込)

 



【小川屋スタッフから】         

昨日少々触れましたが、飛囀シリーズはすべて山廃という製法で仕込まれています。

山廃仕込みは、お酒の元になる酒母(しゅぼ)を作る際に、自然に乳酸を培養する「生酛(きもと)づくり」から派生した製法です。

人工の乳酸を添加する製法(速醸酛)と比べると、山廃仕込みは時間も手間もかかるものの、山廃ならではの複雑さと濃淳な酒質を生み出します。


仕込みの製法だけでなく、酵素剤をはじめとする発酵補助剤を用いず、濾過には炭素を使用せず、製造したお酒はすべて蔵で5℃以下で貯蔵し……と書ききれないほどのこだわりがこのシリーズにあります。


昨日の「-金- KONJIKI」と今日の「-銀- SHIROGANE」を含め、シリーズのボトルがすべて黒色であることもポイント。

光に弱い日本酒が劣化しないよう保護するため、最も遮光性の高い黒色の瓶を採用しているのだそうです。

さらに、720mℓ瓶のみを製造しているのも、購入後に一般的な冷蔵庫で保管できるように考えられてのことだとか。


こだわればこだわるほど人手も時間も必要で、立ち止まってやり直す回数も比例して多くなるでしょう。完成までの過程に思考を巡らせると、1本が尊くて正座して戴きました。



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2日続けて飛良泉さんの飛囀(ひてん)シリーズのご案内でした。

金と銀、どちらにするかお悩みの方は、迷わず両方をお手に取っていただきたいです。なかなか出会えない流通限定酒ですから、この機会にぜひお試しください。


祝日で今日が金曜という実感がありませんが、華金は華金です。

皆様も、楽しく美味しいお酒が今晩も飲めますように。

今週もお付き合いいただき、ありがとうございました。

お酒と共に楽しい週末をお過ごしください。