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元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

スウェアトウショウの20 シルクホースクラブ 2021年度募集

2021.07.23 12:32

スウェアトウショウの20 募集価格1800万円

牝 四位厩舎 ノーザンF生産

父リオンディーズ 母父ディープインパクト

リオンディーズ産駒は自身が父母相似配合でNorthern Dancerの濃いクロスを持つため、母がNorthern Dancerの非クロス or Northern Dancerが濃い場合には母の競走成績が重要になる。また、Sadler’s Wells≒Nureyevにより体質を締めており、シーザリオのHabitatを増幅する観点からSecretariat、Sir Gaylordの血を持つ方が良さそう。


母スウェアトウショウはLyphard 4×3(Northern Dancer 5×4)を持つ。母の競走成績は冴えないが、気性的な問題で大成しなかっただけと考えており、半姉スイープトウショウ・半兄トウショウフリークがいるだけに能力自体は問題なさそう。Sir Ivor≒Drone 5×4と柔らかい血を増幅している点に好感が持てる。

本馬の配合的な魅力は3代母サマンサトウショウがキングカメハメハの血と相性が良いことだ。サマンサトウショウはマイルSC 3着の実績馬で、トウショウボーイ、チヤイナトウショウとナスペリオン血脈だけを強調した配合となっている。そこにキングカメハメハを交配することで、ナスペリオン的なナタ斬れの増幅とサマンサトウショウの能力が強く伝わる印象だ。

◆サマンサトウショウの血統構成

近年ではアドマイヤハダル、ピンクカメハメハが活躍しており、勝ち上がり率100%、1頭当賞金は地方海外を除いても約6000万円と優秀すぎる成績だ。もちろんナスペリオン増幅がマイナスになりやすい牝馬である点やこの牝系の牝馬は気性が悪い傾向にある点で、過大評価は禁物だが堅実に走ってくる可能性は高そうだ。

◆父キングカメハメハ×サマンサトウショウ牝系


本馬の一番の懸念点は小柄であること。小柄で気性が悪いとなると馬体維持に苦労するのが目に見えており、順調に使えないリスクは大いにありそうだ。四位厩舎は今年開業にはなるが、騎手時代から多くの競馬関係者に慕われており、その人望から優秀なスタッフが集まった印象。それだけにその腕利きのスタッフでなんとかなれば。。。


【総括】

父系×母系の相性が良く堅実に走る配合パターン。上級条件で活躍しても不思議ではないが、牝馬特有の気性難・Aureole魂の揉まれ弱さ・小柄な馬体と出世が遅れる懸念も十分ありそうだ。調教師としては若手で心許ない気もするが、スタッフが優秀なだけにそこを信じてみたい。

半兄アドマイヤハダルにも関わらず募集価格1800万円は割安。測尺発表前までは本馬を評価していただけに残念。馬体派の方は小柄でも問題ないか確認していただいて、リスク承知であれば、安価で人気薄の中では評価できる1頭。


堅実性  ★★★★☆

大物感  ★★☆☆☆

お買い得 ★★★★☆