静けさ
2017.02.02 05:47
満点の星空の下
小さな街灯がひとつだけポツンと
立っている静かな場所で
川の音を聴きながら
ヴァイオリンを奏でていた祖父
ちりちりと集まる虫たち
耳を澄ませているかのような
樹々たちのそよぎが
言葉にできない何かを
折り重ねてゆく
それは音となって
奥深い深いところに
共鳴していって
時々蛍の光りのように
遠くから微かに響く
静けさの中に
感じるものは
焼き尽くされた
悲しみや寂しさを
鎮め癒し
夜空へキラキラと
還るように放たれていく