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◇これ、当たり前?

2021.07.26 00:00

 先日、前にニューヨークの一人旅から日本に帰って来たときのことを思い出しました。


それは、6月のブログにバングラデシュ出身の「ジャケルさんの本を禁酒をして書いています」と書きましたが、それを書き終えてのことでした。


私は2014年に自信をつけるために全国47都道府県「一人旅」に挑戦し、それがほぼ終わりかけた2015年に「これなら外国も行けるかな」と、今度はニューヨークの「一人旅」にチャレンジしました。

そのニューヨークから帰って来て一番想ったことがありました。

それは、「言葉が通じるって、めちゃめちゃありがたいなぁ」ということでした。

日本全国を回っている時は、「目が見えないから不便だなぁ」とだけ想っていましたが、ニューヨークでは言葉が通じない怖さと不安を痛いほど感じたからです。 


ジャケルさんの本を書きながら、日本語がほとんど分らない状態で日本に来て、生活をしなくてはならなかった19才のジャケル青年は、どんなに不安で、怖くて、困ったことだろうと考えました。


私が日本にいる限り、目は見えなくても言葉が通じ、助けてもらえる安心感はどれだけ有り難いことでしょう…。

そう考えると、言葉だけでなく、聞こえること、歩けること、「すみませーん」と助けを求められることもそうです。

また、本に詳しく書いたのですが、ジャケルさんは自分の本当の生年月日を知りません。

それはジャケルさんの国に、当時は戸籍の制度がなかったからです。


そんなふうに、今回の取材と執筆で「日本に生まれたこと」の悪かったこと、良かったことの再発見が出来ました。


今回本を書かせてもらい、普段、当たり前と想っていたことが、「当たり前じゃない」ということを気づかせてくれたジャケルさんに心から感謝です。


それともう一つ、

「毎日ビールが飲めていること」、

これ、当たり前じゃなかったです。 


にこっ!  亀ちゃん