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近藤昇オフィシャルサイト

教えるのが好きだから教える仕事をしているのか?

2021.07.25 04:00

学校の先生は、私がなりたかった職業の一つである。正確に言うと、今でも諦めてはいない。

もちろん学校の先生をするには教員免許が必要だから、そういう意味では私はとっくに手遅れだ。


では、学習塾がしたいかというとそうではない。若い頃は、画期的な学習塾を創ろうと思ったことは何度もある。

学生時代の家庭教師のアルバイトをした時に、色々と考えたことがあって、それを具現化できると思っていた。今ならITを使えば、オンラインで個別指導は比較的簡単にできる。しかしこちらもとっくに諦めた。

そして今は、コロナ禍によってオンライン教育は当たり前になった。


教えることを仕事のひとつとしている今、改めて教えること考えてみる。

そもそも私は昔から教えることが好きなんだと思う。30年近くの事業活動の中、結果的には、ビジネススキル向上のための教育サービスは数多く行ってきた。日本の企業での教育サービスで色々と経験を積み、独自ノウハウを固めて、それをベトナムで応用した。


私の考える教育サービスは、基本的には芯や軸には、自分たちの実体験が必要と考えている。

自分達が実践したした結果、理論や世間の教え通りうまくいったこともあるし、そうでもない失敗ケースも沢山ある。そういう失敗を積み上げながら、そこでどう対処するかの肝のところを今も探求している。


特に、国が違えば、考え方も生活習慣も違う。まして、ビジネスの日本的習慣が新興国のスタンダードになるとは限らない。だから、何度も何度も繰り返し、教育と実践の繰り返しを行ってきた。これからもこれは変わらない。


そういう積み上げの結果として、教育専門の会社ではないが、BtoBのサービスの一環で、自然発生的に教育についても専門特化してきた。

今これをオンラインを活用して、新興国の若手ビジネスパーソンに役立てる準備を進めている。


自分自身の事業活動を振り返ると、特に明確な目標設定をしたわけではないが、この教育とITは創業時から継続して取り組んでいる。


最近、この教育について色々と深く考えることが多くなった。それは、コロナ禍でそれ以前に比べると私自身も学ぶ時間が増えたからだと思う。


自分たちが体験してこと、実践したことを教えるというスタンスで活動してきた自分が、最近、自分の学びに集中して取り組んでみて思うことがある。


何かを学ぶにしても何を羅針盤にしたらよいか?どの本を読むと一番良いか?誰に聞けばよいか?が中々定まらない。


だから、ある程度目星をつけて、ネットで調べて、情報を得て、あるいは、知り合いに尋ねてみて、そういうことを繰り返しながら、自分にピッタリ合う本が見つかったりする。こんなことを1年近く繰り返してみた訳である。


なかなか、骨が折れる部分もあるが、こういう探索は結構楽しかったりする。知の宝探しをしているようなものだ。こういうことをしばらく体験してみて思う。

学びたいことを、一つのテーマだけに絞り込んで、長年コツコツとやっていけば、今のような情報が溢れている時代は独学でもなんとかなるように思う。


しかし、私のように幾つものことを平行して学びたいと思うタイプにはそういう時間が取れない中、結構ストレスにもなる。


そこで今、画期的な方法がないか、色々と考え中である。

“学び方”を学べる教育の場を提供できないかと思案中だ。これは仕事だけとは限らない。


具体的な知識やノウハウは自分で勉強する。いわゆる自主学習である。今は、特定の先生や師匠を探さなくても、SNSの動画でも色々なところで、学ぶ方法がある。


一方で、例えば、環境問題の本質を学びたいときに、どの本を読めばよいかは、なかなか見つけられない。学ぶ前に探す段階で疲れ果てるかもしれない。

このような視点で、ITを駆使した教育のサービスを生み出したいと思っている。

これは自分のためでもあり人のためである。


以上