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米国の山火事が満月をオレンジ色に染める

2021.07.26 04:00

 米国北西部で発生した山火事の煙が東に向かって流れ、7月の満月がオレンジ色に染まった。

 ワシントンD.C.では、ワシントン記念塔から見た完全な大きさの月が色を変え、一時的にオレンジ色になり、首都の連邦政府の建物の上に輝く月の上に、『マリーン・ワン(Marine One)』のヘリコプターのシルエットが浮かび上がった。

 現在、オレゴン州、モンタナ州、アイダホ州、カリフォルニア州、ブリティッシュコロンビア州などでで数十件の大規模な山火事が発生しており、中でもオレゴン州の『ブートレッグ(Bootleg)』山火事は、1900年までの記録では同州で3番目に大きな山火事となっている。

 25日(日曜日)の時点で、ポートランドの南約250マイルに位置する『ブートレッグ』は、カリフォルニア州との州境付近で、干ばつで乾燥した40万エーカー(16万2千ヘクタール)以上の草木を切り裂き、少なくとも67軒の家屋を破壊した。ピーク時には約2,000人が避難していた。

 アメリカ西部の山火事は、例年よりも激しいシーズンの始まりであり、ここ数週間で多くの地域が記録的な猛暑に見舞われ、何百人もの死者を出している。