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射撃の大学

右手(引き金側)の銃の持ち方

2021.07.26 04:54

よくビギナーで見かけるのが、こんな持ち方。「上から持つ」ように、親指が深く回り込んでいて、手首が無理に曲がり、引き金を上から引くような形になっています。


これは、ケガの原因にもなるので、当たるとか当たらないとか以前に、なるべく早く治す方が良い持ち方です。


「上から持つ」と何が悪いのか


まずこの上から持つ時にどんなことが起きるかを紹介します。


1.肘が上がる。

2.肘を無理に下げることで手首に負担がかかり腱鞘炎などを引き起こす

3.銃が上がりにくくなる

4.銃が上がらないので頬付が甘くなり、顔にあざができる。

5.頬付をしっかりしようとして頭が傾く事が増える

6.顔が傾くので毎回見え方が変わり、当たるはずが外れ、外れるはずが当たる。

7.結果的に怪我をして痛い思いをするわりに上達しない

8.さらに手首の痛みが何年も続く


このような感じで、連鎖的にさまざまな問題を引き起こします。


ぶっちゃけいいことなんてない

ビギナーは特に、これから何十年も射撃を楽しめるわけですが、これで手首をずっと痛めてしまったり、毎回頬が腫れてしまったり、どれだけやっても上手くならないなんて、なんか辛いですよね。

このグリップの仕方に関しては、有利とか不利とか言う話ではなく、可能な限り早く直すに限ります。


怪我しない有利な持ち方

これは、銃を「横から」握る事で、親指が回り込まず、グリップを縦に使うように握っています。


この事で、手首がストレートに近くなり、非常に持ちやすく、また銃を上げやすくなります。


このグリップにできると、自然と肘は下がりますから、脇を締め気味のコンパクトでシャープな射撃が無理なくできるようになります。



銃のグリップ形状による影響

ただ、持ち方はかなりグリップ形状に影響をうけます。クラシカルな銃や、腰だめ撃ちを想定した狩猟銃等は、グリップ形状が「寝ている」ので、その分だけ親指が回り込み、どうしても「上から持つ」ような形になり、先のデメリットが出てしまいます。


このような銃を使うのであれば、「肘を立てる」かグリップ形状を樹脂粘土などで足して「ピストルグリップに近くなるよう変える」かの二択になります。


その点、近年の銃は「ピストルグリップ」に代表されるように、かなり垂直に近い形で持つ事が出来るよう想定されていますから、自ずと「横から持つ」スタイルになりやすく、問題は起きづらくなります。


どうしても横から持てないのであれば、それは銃の問題なので、自分を銃に合わせるか、銃を自分に合わせるしかないのですね。


今の自身のグリップを見直してみて、もし「上から持つ」カタチになってしまっているのなら、怪我をしたり痛みがひどくなる前に、ぜひ修正してみてください。