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占いから祭事まで広く使われるキクやその仲間たち

2018.07.26 07:52

https://hananoomoi.com/archives/1111   【エゾギクの花言葉,英語名,由来は?お盆の花?】より

エゾギクに限らず、キク科の植物はなぜか占いの道具に使われることが多いです。

マーガレットは花占いの定番として花びらを抜かれますし、タンポポは綿毛を運勢占いのために飛ばされます。

エゾギク3こうしたエピソードからか、キク科の植物が持っている花言葉は恋や運勢に関するものが多いですが、むやみに扱われるキクからしたら、たまったものではありませんね。

今回はそんなキク科の中のエゾギクの花言葉や英語名等を紹介したいと思います。

◇名前:エゾギク◇和名:蝦夷菊(えぞぎく)◇別名:薩摩菊◇学名:Callistephus chinensis

◇英語名:Aster(アスター)◇原産国:中国北部◇旬:6~8月◇色:赤、白、青、ピンク

エゾギク(アスター)とはキク科の植物です。

毎年夏頃に様々な色の花を咲かせるエゾギクは、その鮮やかさから各地で高い人気を誇っています。

花の咲き方も一重咲き、八重咲き、ポンポン咲きなどの種類があり、色の多さも相まって

私たちに様々な印象を与えてくれます。

エゾギクの花言葉

◇赤:変化を好む◇ピンク:甘い夢◇青:信頼と不安◇紫:恋の勝利◇白:私を信じて

エゾギクには様々な種類があり、変化に富んだ様子が「変化を好む」という花言葉の由来となりました。

また、かつてはマーガレットのように花占いの花として用いられたことから、恋や信頼に関する花言葉がつけられるようになりました。

エゾギクの名前由来

エゾギクの名前には、ちょっと変わったエピソードがいくつもあります。

英語名のAster(アスター)ですが、これは元々エゾギクがアスター(シオン)属に分類されていた頃の名残であり、園芸業界では現在も「アスター」と呼んでいます。

しかし、現在はエゾギク属へと分類が変わったため、正確には別の種類である植物が、

通称として定着しているのです。

エゾギクのエゾ(蝦夷)という地名がついているのに対して、原産地は中国であり直接的な関わりはない、というのも不思議な話です。

また、エゾギクにはこれらとは別に「薩摩菊」という別名もあります。

蝦夷は現在の北海道薩摩は現在の鹿児島に当たる地域を名前に持つエゾギク。

全く正反対の地域が同じ花の名前をつけられているというのは、かなり珍しいケースではないでしょうか。

エゾギクって何に使われている?

キクは日本や中国の祭事、法事などでも重用されてきました。

9月ごろに行われる重陽の節句ではキクを飾りますし、葬儀の際などに使われる花輪にもキクを使います。

エゾギクは夏に花を咲かせるという特徴から、お盆の時期に仏前や墓への供花として、花束の中に加えられることもあります。

占いから祭事まで広く使われるキクやその仲間たちは、人の暮らしを精神的な面から長く支えてきた植物なのです。


http://www.iwashimizu.or.jp/event/schedule_more.php?seq=527  【菊花祭】より

9月9日の重陽の節日は、菊の花を飾り邪気を祓い、長寿を祈願して菊酒を飲む宴が朝廷行事として平安時代に行われていました。

宮中の紫宸殿において盛大な節会が催され、廷臣たちは長寿を祈って杯に菊の花を浮かべた酒を酌み交わし詩歌を作り、また後宮の女房たちは重陽の前日に菊の花に覆いかぶせた真綿に移した菊の花の露で自らの顔や体を拭いて不老長寿を願ったといわれています。

重陽は陽数(奇数)の極みである九が重なるところから重九とも呼ばれ、長久に音が通じるので延寿を願う節日でもありました。天歴4年(950)から朝廷において、「残菊宴」と称して重陽の日を過ぎ晩秋まで咲き残っている菊の花を鑑賞する宴も10月5日に行われるようになりました。江戸時代以降は五節供のひとつとして幕府の式日に加えられ、武士たちはこの日に菊の花を酒に浸して飲み祝宴を催すようになり、民間の行事としても社会に広まっていきました。

重陽の節供は、古来日本において皇室、民間にいたるまで重要な節日であり、朝野を問わず崇敬を集めていた当宮におきましても、明治以前は「御節会(ごせちえ)」と呼ばれる重陽の節会が行われており、鎌倉時代に記された『年中讃記』には、高い香りによって邪気を祓うといわれる茱茰(しゅゆ)の実を神職たちが衣に挿して魔除けとし、菊の花を御神前に供えていた様子が記されています。

そして現在は、重陽の節句当日の9月9日に「菊花祭」を執り行い、御神前を菊花で飾り付け、菊の花に覆いかぶせた真綿をイメージした和菓子「着綿(きせわた)」と菊酒をお供えしています。

下記要項にてご参列いただけますので、年中行事として大切に受け継がれきた神事へのご参列を心よりお待ちしております。