番外編:「術後一年」
先日、術後一年の検診を、無事クリアできました。
大丈夫と信じる一方、万が一の「もし」という不安と闘いながら、当日までドキドキ不安でいっぱいでした。
「何事もない」という一言を主治医の先生が仰ったとき、体の力が一気に抜けるかと思うぐらいホッとし、「よかった…」と胸をなで下ろしました。
さて、検査後、以前お世話になった美容室の前を通りかかると、一名のスタッフの方と目が合い、その方はすぐに「あ!あのときの」と、気づいて下さいました。
お客さんが少ない時間帯だったのか、とりあえず髪の伸び具合をチェックしてくださるということで、すぐに中に入れていただきました。
最近、えりあしのところだけが目立つという奇妙な髪型になってきてしまった私。ウイッグを取った瞬間、美容師さんは一言、
「杏莉さん・・・伸びるの早すぎ!」
…数えてみると、抗がん剤が終了して1年と2ヶ月、その間美容院に行ったのは1度だけ、ほとんど手入れをしていないのでした。
確かに、変な髪型にもなるわ…。
美容室の大きな鏡の前で、明るいライトに照らされて、その変な髪型を美容師さんに見られるというのも気恥ずかしいものです。
「もう、今、切ってしまってもいいと思うけど…どうされますか?」
一年後検診を終えたという節目として、その場で整えてもらうことにしました。
さすが、美容師さん。もう、外出時にウイッグが必要ないのでは?というくらい、自然な仕上がりに♡
実は、ウイッグも気に入っているので、
卒業するのはさみしかったりもするのですが…
しばらくは両方のヘアスタイルを楽しみます!
ステージⅡbの乳がんであると知らされたときの絶望を思い出すと、今ここにこうして笑っていられる毎日は奇跡のようなものです。
これからも、私にできることを、ひとつひとつ頑張っていきたいと思います。
今日は節分の日ですね。皆さんは恵方巻を召し上がりますか?
私はもちろん、丸ごと一本いただきます!