犬山城・城郭・城下町をどう魅せるか? 【犬山城シンポジウム ルポ】 Vol.7
犬山城シンポジウムについて、
6回にわたってルポしてきました。
最終回は、パネルディスカッションの様子です。
4人の先生方が登壇され、
それぞれのテーマについてディスカッションがされました。
(写真:たかまる。)
一番右が、調査委員会委員長でもある、麓先生。
右から2番目が、テレビにちょいちょい出てくる、千田先生。
女性の方が、山村先生。
(終わった後に少しだけお話しさせてもらいましたが、とてもお優しい方でした)
そして一番左が、発掘調査をされた鈴木先生。
市長の頭は・・・
映ってませんでした(笑)
◆ かるく、まとめると
誤解を恐れずに書きますと、
犬山城は、
歴史的にも学術的にも
すばらしいのに、
今のままでは
とーーーーーっても残念ですよ
って話だったかなと。
共感。
はげしく、共感。
私はお城好きなので、その目線でいうと、
国宝の天守だけでは、魅力はほとんどないってことです。
どこかのブログでも書きましたが、
お城とは、
城郭
です。
城郭とは、
天守・櫓などの建造物、門、塀、堀、土塁、曲輪(くるわ=郭とも書く)などの総称です。
言ってしまえば、門や塀や堀や曲輪や、そういったものがないのは
お城として不完全なのです。
(写真:たかまる。)
お城ファンのためにということではなく、
国宝
現存
唯一の個人所有
そういうことを言うならば、
それなりの面構えをしましょうよってこと。
◆ パネリストの発言
それぞれの先生方の発言を、たかまる。的にまとめてみます。
1.発掘調査は続けようね! 謎がいっぱいだから。
2.大手道の守りの厳重さを見せていこうぜ! 連続外枡形は珍しいんだから。
3.本丸御殿あったんだから、発掘調査しようよ! きっとでてくるでしょうよ。
4.城門が移築・現存してるのも珍しいんだぞ! 復元できるじゃん。
5.惣構えってことを見せたら? 遺構もちょいちょい残ってるんだし。
6.内田門の復元整備しようよ! 名鉄犬山ホテルの社員駐車場だから、何とかできそうだし。
7.大手門の復元整備したら? (これは犬山祭りの兼ね合いもあるから、非常に厳しいでしょうけど)
羅列ですけど、こんな感じの発言でした。
どれもこれも、ずばり、言い当ててる。
さすが、先生方は目の付け所が違いますな!
(写真:たかまる。)
◆ シンポジウムのまとめ
調査委員会を代表して、麓先生が最後に調査の総括をされました。
今回の調査は非常に大きな成果があった。
国史跡
しかし、これは遅いぐらいで、
これをきっかけに
価値を高めるための整備
をどうしていくのか?
どう見せていくのか?
どう魅せていくのか?
これが大事だよ。
そんな言葉で締めくくられました。
はげしく、共感!!
課題はいろいろある。
物理的にできないこともある。
経済的にできないこともある。
でも、だからやらないじゃなくて、
どうしたらできるのか?
どういう形なら魅せることができるのか?
根本的に、誰に対して、なにを、何のために見せるのか?
ここからスタートでしょうね。
犬山城・城郭が少しでも価値あるものとして、
高く評価され、
そして、
日本を代表するお城として
凛としていてもらえるように
整備されることを切に願います。
(写真:たかまる。)
ということで、シンポジウムのルポは以上!
と思いましたが、
たかまる。的まとめを次回にも少しだけお届けしようかと思います。
犬山城が何となく残念なところをご紹介しつつ、
どうしていったらいいかを
勝手に提言しようと思います(笑)
では、次回まで。
ごきげんよう!
2017年2月26日
たかまる。