告げられる喜び
2017年1月1日
ルカによる福音書2章8節 - 21節
ベツレヘムの郊外で夜、羊の群れの番をしている羊飼いたち。彼らに天使が現れて救い主が生まれたことを告げる。
ベツレヘムでは、宿屋には入れず、ヨセフとマリアは乳飲み子を抱え不安な夜を過ごしている。そこへ、羊飼いたちが突然たずねて来る。
羊飼い、ヨセフ、マリア。彼らは皆、突然の出来事を体験する。
サムエル記は預言者サムエルの活躍を記した書であるが、その中でベツレヘムの羊飼いが登場する。サムエルが選んだ最初の王、サウルは神を畏れず、家臣たちを恐れた。アマレクとの戦いは聖戦。戦利品を一切持ち帰らないただの神のための戦いであった。ところが戦利品を要求する家臣たちの要求をサウルは聞き入れてしまう。サウルは神の心に適わないものとなった。サムエルは次の王を探さなければならなくなった。エッサイの子どもに神が選んだものがいると知らされたサムエルはエッサイの家を訪ね子どもたち一人ひとりを見極める。しかしそこには神が選んだと思われるものはいなかった。失望したサムエルはこれであなたの息子は全部か、とエッサイに尋ねる。末の息子が羊の番をしている。
ベツレヘムの郊外で羊を飼っていたダビデ。メシアを人々に期待させるものとしてその後、活躍した。主のご降誕を真っ先に知らされたベツレヘムの羊飼い。主に出会い喜ぶ。王ダビデも同じ。主に仕えるのが王の務め。その務めはどのようにして果たされるのか。
ダビデ、羊飼い、マリア、ヨセフ。皆、突然の出来事と直面した。「私の知らないところで何かが起こっている」。
2017年。今年起こること、それは今年初めて出会う突然の出来事かもしれない。しかし、主の備えはもう始まっている。私の知らないところですでに始まっている何か。
畏れつつ、感謝して、喜びの出来事に与りたい。