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[Day3] [前編] Vasantotsava 2017 in Lucknow

2017.02.05 18:00

2月1日〜3日、カタックの聖地ラクナウーで行われた春の祭典に参加してきました。Day1&2の様子は、こちらからご覧ください

最終日は、マレーシアのテンプル・オブ・ファイン・アーツから来たグループの方向けに、お昼過ぎからマハーラージ師匠がご案内されたミュージアム・ツアーに一緒に回らせて頂いた後、ミュージアムの裏にあるバイラヴ寺院にお参りに。マハーラージ師匠の次男と次女のご家族と、司祭者の方へご挨拶をし、昔のお話を伺いました。写真は、お寺の中でお祈りされる司祭とマハーラージ師匠。

それから、ミュージアムの裏にお住まいのご家族のお宅にお邪魔しました。お家の一室は、ゲストルームになっています。その部屋の土壌からは、かつてお家を建てる際に白骨死体が見つかりましたが、その時期に「どうか私をここから動かさないで下さい。この家を守りますから」というのが夢に出てきたので、そのままにしたそうです。お家の中には、その方を祀った祭壇がありました。

ご家庭訪問が終わると、マハーラージ師匠とディーディーの乗る政府の超VIP車両に同乗させて頂き、バーラー・ダリーへ。車は、白いアンバサダーでした。(マハーラージ師匠は州政府のゲストとしていらしているので、警察車両が前に着いて走っていました!)

バーラー・ダリーは、「12の門」を意味するバーラー・ダルワーザーが語源で、かつてワージド・アリー・シャーの時代には歌舞音曲の催し物が行われていたそうです。

ちょうどこの日から「ラクナウー・キー・リハーイシュ」というお祭りが行われており、ブック・ストール、ヘリテージ・ウォーク、手工芸品などの物産展、フードコート、イベント特設会場など、多岐に渡ったプログラムが行われていました。

衣服や雑貨、ジュエリーなどのブースが立ち並ぶ建物。

古い建物のパネルの前でポーズされているマハーラージ師匠。


目移りするほど素敵なお店が立ち並んでいましたが、基本的に私はカバン持ちとしての同行なので、購買意欲を抑えて、ウィンドウ・ショッピングならぬブース・ショッピング。笑。マハーラージ師匠のお孫さんたちと可愛い服を言いながら見ていると、その横でディーパク・マハーラージ兄さんが、アルチナ姉さんにプレゼントを。この日はアルチナ姉さんのお誕生日だったのです。とてもスイートなご夫婦ですね。

皆がフードコートへ移動してしまった後、ディーディーにお仕えしていると、私が何気なくいいなーと思っていた超可愛いアンガルカーを、なんとディーディーがプレゼントしてくださいました❗️…有難すぎて、勿体無くて着れないー💦モノやお金ではなく、日頃からディーディーの愛情は温かすぎるし、ディーディーは永遠の憧れです。素敵なディーディーとの出会いは、人生のかけがえのない宝物です。

ショッピングが一通り終わると、ディーディーとフードコートへ。ラクナウーの名物料理、シャーミーカバーブなどバラエティーに富んだお料理を頂き、午後の部、夜の部が行われるサンギート・ナータク・アカーデミーへ。この移動も、マハーラージ師匠とディーディーの車に乗せて頂き、ゴームティー川の周辺が観光地化していることや、サタジット・レイ監督の映画「チェスをする人(The Chess Players)」の撮影で使われた門など、道中いくつかの場所にまるわる逸話を聞くことができました。いつかもっと時間をとって観光したいです。


午後の部は、代々続いてきてきた藩王(ナワーブ)の末裔にあたる方の昔のお話で幕を開け、ドキュメンタリー映画監督のアミターブさん、マハーラージ師匠の従兄弟でシャンブー・マハーラージの息子さんにあたるクリシュナモーハン・マハーラージさんなど、ラクナウーに縁のある人々のお話を聞く会でした。2日目の歴史家の方もそうでしたが、流石ラクナウー。ウルドゥー語を話す方が多く、言葉遣いもとても綺麗です。デリーで英単語やヒンディー語、ウルドゥー語をチャンポンにして暮らしていると、いかに自分が変な外国語を話しているのか痛感させられます。写真は、左からディーディー、マハーラージ師匠、貫禄あるナワーブ・サーハブ、アミターブ監督、クリシュナモーハンさん。

最後に、このフェスティバルのフィナーレは、カタック公演です。歴代のお弟子さんはもちろん、マハーラージ師匠と繋がりのある舞踊家の方々総勢12組が公演されました。

全体的にハイレベルなプログラムで、とても見応えがありました。私は、サウンドをやっていたので、ブースからしか観ることができませんでしたが、マハーラージ師匠のお孫さんのラーギニーちゃん、クアラルンプール(マレーシア)のテンプル・オブ・ファイン・アーツの皆さん、アヌジ・ミシュラーさんが卓越されていて最高でした♡

ラーギニーちゃんは、クリシュナ・バジャンとダマールをソロで踊っていました。若さに負けぬ存在感と迫力、その中にも若くてフレッシュな感じがあって、技術も表現もお祖父さん譲りで素晴らしく、このままこの芸術を確実に継承していかれること間違いなしです。

クアラルンプールのテンプル・オブ・ファインアーツからのグループは、♪バージャト・タール・ダマールを4人で踊られていました。皆さんそれぞれオディッスィー、バラタナーティアム、コンテンポラリーなど様々なフォームを踊られるダンサーなのですが、彼らが1番短い時間しかトレーニングを受けていないというカタックも超ーーー上手いのです😍😍😍 1人1人のお力はもちろん、一糸乱れぬシンクロと、14拍子に合った迫力のあるダンスでした!是非また拝見したいです!短期間で習得されたかタックが、これだけ素晴らしいということは、カタック以外のレパートリーはどれだけ凄いのだろうと益々期待してしまいます。

そして、アヌジ・ミシュラーさんは、ご自身とお弟子さん20人ほどの群舞でヌリッタ中心の作品を披露されていました。動きが神がかっていて、見入ってしまいました!

サウンドを間違えないようにオペレートすることに注力していて、手に汗握る緊張感たっぷりの3時間でしたが、色んな方の作品を拝見できて、貴重な経験となりました。

[Day3] [後半] Vasantotsava 2017 in Lucknowへ続く)

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