広瀬前総理 政界引退を表明 次期衆院選・総裁選に立候補せず
2021.07.29 09:53
広瀬前総理大臣は今日午後、都内で会見を開き、次期衆議院総選挙に出馬せず、政界を引退する方針を表明した。また、今年9月に行われる保守党総裁選へも立候補しないとした。
広瀬前総理は在任中の今年一月、首相官邸にて脳梗塞の症状が見られ緊急搬送。軽度の脳梗塞ながら、国政への支障が出ることを懸念し、建倍氏を後継と指名して四月に退陣。その後は東京都内の自宅での療養生活の傍ら、保守党の自グループなどの会合や保守党リベラル議連などにも出席していた。
広瀬氏は会見で「体力を考え、国政への復帰を考えたときにその職責を今後全うできるかどうかに自信がない。政治空白を生むような存在になってはいけない。国際情勢が複雑化する今日において、強く逞しい皆さんに託したい」と述べた。
広瀬氏引退に保守党からは衝撃が広がっている。保守党の沖島幹事長はメディア取材に対し「大変驚いている。日本を背負ってこられた政治家としてとても尊敬しており、無事に健康が元に戻られることを願う」と話した。また建倍総理大臣は今日のぶら下がり会見で「先輩として、総理として政治家としてのあり方を私に教えてくださった方。引退してからも元気にされることを願っている。」と話した。
広瀬氏は65歳。1983年に旧京都府第二区から選出され、衆院議員を13期務めた。また科学技術庁長官、財務大臣や法務大臣、総理大臣などを歴任した。