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「許す」と「赦す」の違い

2021.07.29 23:04


おそらく、

みなさん過去に

「ゆるす」経験をされたことが

お在りかと思います。

相手から、

ケガをさせられたけど

謝ってくれたから「ゆるす」。

大切にしていたものを壊されたけど

謝ってくれたから「ゆるす」。

実は「ゆるす」には2つの漢字があります。

「許す」と「赦す」です。

許すは

「相手の申し出を受け入れる・認める」

なのに対して

赦すは

「相手の罪や過失をとがめない」

という意味があります。

自分が傷つけられた場合、

「許す」ことは寛大なことです。

「許す」だけでも充分、立派なことです。

しかし、

自身の心の成長に繋げたいと

思われる方はぜひ

「赦す」を意識してみて

頂ければと思います。

「許す」というのは

相手よりも自分が

上の立場になるから出来ることです。

「相手は自分よりも弱い立場だから、

じゃあ許してあげよう。」

大人が子供のミスを許すのと

似ています。

それに対して

「赦す」は相手の罪を責めません。

また、

相手のしてしまったことを

無かったことにするのが「赦す」になります。

無かったことにする以上、

相手と自分の立場に

上も下もありません。

それが「赦す」です。

痛みを受けたというのに

なぜ相手を「ゆるす」のか。

「ゆるす」ことは

何のためになるのか。

きっとそう思われる方も

いらっしゃると思います。

「ゆるす」とはすなわち

"自分を苦しめないこと"だと

私は思います。

「ゆるす」とは、

指に刺さったガラスの破片を

抜くことができる行為です。

いつまでも

「憎しみ、怒り」という

ガラスの破片を刺したままでは

自分も傷ついてしまいます。

血が流れ続けてしまいます。

どうか、

「ゆるす、赦す」ことが

ご自身のためであることに

お気づき頂けますと幸いです。

きっと、

自分に刺さったガラスの破片を

抜けるのは自分だけです。

その傷口を

手当てしてあげられるのもまた

自分だけです。