【Tanisuke Tabizo】鎌倉から生み出す、唯一無二のアウトドアブランド「Tabisuke Tabizo」。エルクにてスペシャルポップアップイベントを開催!
歴史と文化の香りが息づく古都「鎌倉」。海と山に囲まれ自然との距離がとても近いせいか、自然と絶妙に融合してつくられたような、いつ来ても不思議な魅力のある街です。
友人・知人のなかで、一人くらいは「鎌倉に住んでみたい」と言う声を聞いたことはあるのではないでしょうか。私も同じクチのひとり。
そんな鎌倉の山の手、北鎌倉にアトリエを構えるアウトドアブランドがあります。
Tabisuke Tabizoとは
Tabisuke Tabizo(*以下T2)漢字を当てれば「旅助旅造」
そんな漢字表記も似合うように、クラシカルな雰囲気を醸し出すバックパックもあれば
機能性を追い求めたテクニカルなバックパックまで
2011年創業のブランドながら、バックパックを中心に多種多様な製品ラインナップ群となっています。
上のイラストが示すように、アウトドアで使用するのであれば、そのアクティビティに問わず
ユーザーが求める課題をひとつひとつ型を起こし、ミシンをたたき、テストの繰り返しをして
しかもそれら全てを手作業で行って製品開発をしています。
SNSで見つけてT2のプロダクトに興味を持ち始めたのが約一年前。
約半年前から連絡をさせていただき、アトリエにお邪魔しそのプロダクトを実際に触って「ぜひエルクでやらせてください」とお願いしました。
そして先日、ポップアップイベントのための最終打ち合わせと撮影のために、再び鎌倉のアトリエに邪魔させていた来ました。
まずはT2製品の現場であるアトリエの紹介と制作現場、
ポップアップイベントの目玉になるプロダクトを紹介させていただきます!
アトリエにお邪魔しました
こちらのT2店舗兼アトリエは、徒歩1分のところに建長寺があり、鎌倉を代表するお寺が数多く集まるエリアに位置しています。
このエリアはお寺から山へ、山からお寺へなど、寺と街、そして山がそのまま繋がっていて、山好き寺好きからしたらたまらないエリア。
このアトリエからも様々なトレイルへ入っていきやすい場所になっています。
(写真左:末光さん、写真右:佐藤さん)
この鎌倉のトレイルを通勤ランやお店でのグループランで走り(歩き)回っているのが
T2の佐藤さんと末光さん。
実際に作り手がハードユーザーともいえるT2は、その製品づくりのアイデアをフィールドから
そしてこの鎌倉のトレイルでつながったユーザーのフィードバックから着想を得て
製品づくりに落とし込んでいます。
店舗に入れば壁に一面に飾られたバックパックやオリジナルギアの数々。
これらのほとんどが受注生産となっていて、製品毎に予約を募っている期間に申し込むという受注方式となります。
「今すぐ欲しい!」というお声もあるでしょうが、上述したように
その製作のほとんどが手作業なのでどうしても時間と手間がかかります。
アトリエの奥を覗けば、黙々とミシンをたたいているスタッフさんの姿が。
外注や工場出しをするガレージメーカも多い中で、T2はアトリエでの自社製作にこだわります。
「外注して納得のいく製品となればいいのですが、納得のいく製品をカタチにするためにはこの地道な製作法しかありません。」
そう語るT2の佐藤さん。
例えばバックパックの背負い心地の部分で最も重要な、ショルダーハーネスとバックパネル。
T2のテクニカルパックはそのパーツのデザインが特殊で、複雑なパターンと何層もパッドを重ねるデザインとなるので、日本の工場での量産は難しいとのこと。
ハードユースに耐え長い期間快適に使用できる製品づくりを、どうしても時間と手間がかかってしまう方法でしか納得したプロダクトを作れないという事でしょう。
また昨年導入したという「シームシーリングマシン」も特別に見せていただきました。
ウェアやパックなどの縫い目から水が浸入するのを防ぐのがシームテープ。
マシンの熱と圧力によってシームテープを貼り付けます。
どうしてもアウトドア業界にいれば、ギアやウェアのシーム加工をよく見ているのですが
T2のスタッフさんは、きれいに縫い目に沿ってシームを付けています。細かいところですが大事なところ。
T2のお仕事を見させてもらっていると、デザイナーというより職人といった言葉のほうがしっくりきます。
前置きが長くなりましたが、肝心の製品について
エルクで8/7(土)から15(日)まで開催されるポップアップイベントで
出品される製品を中心に紹介いたします。
POP-UP STOREイベントについて
ポップアップイベントでは、これから紹介するバックパック製品を中心に、T2オリジナルのアクセサリーやポーチなどの販売もございます。
イベントギリギリまで鋭意製作していただいておりますので、イベントの出品ラインナップや金額、受注方式など詳細は分かり次第、この記事やSNSを更新してアップさせていただきます。
また緊急事態宣言の延長に伴い、ECサイトでの受注も検討中です。そちらも確定次第報告させていただきます。
2021年の新製品であり、第一回目の受注はあっという間に完売となった
トレイルランニングパック「T2 Trail 10 & 15」
ブランド初のオリジナルバックパックであり、デイハイクやデイリーユースにぴったりの
クラシカルなデイパック「OHR Regular & Large」
汎用性と拡張性、そして使いやすさを求めた独自のデザインが魅力の
ハイキングパック「T2 Hike」(Brotherの後継モデル)
この3モデルを中心に、T2 Runマスクやポーチなどのアクセサリー類も出品いたします。
その3モデルは全てイベント限定のエルク別注カラーを用意いたしました。
別注カラーの名前は「Dante Brown」
引裂き強度の高く耐久性の高い素材をピックアップしていただきました。
そうです、エルクの看板犬ダンテくんのカラーをイメージしました(笑)
明るいブラウンというより、濃いブラウン…カラーの説明は難しいので
気になる方は先にエルクでダンテくんをチェックしてみてください。
T2のバックパックラインナップの中で、最もテクニカルなパックである
「T2 Trail」と「T2 Hike」についてはしっかりと説明を受けてきました。
T2 Trail について
T2 Trailの最大の特徴はといえば
1つのハーネスに3つのストレージを組み合わせ出来る
という点でしょう。
どういう事かというと、パック本体(ストレージ)とハーネスは着脱式となっていて
ハーネスが一つあれば、5L・10L・15Lの3サイズ展開となるストレージを
使用用途によって選んでいただけるという事です。
そんな画期的なシステムを可能にしたのが、T2独自デザインによる接続方法ですが
ストレージのサイズや荷物の量が変わっても高いフィット感を得られる
最大の肝ともいうべきポイントは、ずばり独自設計のハーネスでしょう。
(上写真:Tabisuke Tabizo公式HPより引用)
強い負荷や荷重のかかるハーネスカップがしっかりと支え、脇にあるハーネスエンドがぴったりと体に密着させる。
パーツや構造、長さや角度に至るまで、何度も試行錯誤をして完成させたT2独自デザインの二つのパーツ。
荷物を詰めて背負い、パックを上部の位置にもってきてから締め上げることにより、荷重を高い位置でキープしてくれます。
そのキープ力(?)というのが、背負ってみて一番に驚いたポイント。
多くのトレイルパックに採用されている、ストレッチ素材のパックのフィット感とは異なり
がっちり抑え込む剛性の強いフィット感といったイメージ。
この高いフィット感に関しては実際にポップアップイベントで背負っていただきたいと思います。
構造上のデザインの結果かもしれませんが、ツラが男前でシンプルにかっこいいと思ったのは僕だけでしょうか。
一見ゴリゴリのミリタリーパックのようにも見えなくもない(笑)
ストレージを接続させるためのバンジーコードがそうさせるのか、狙ってこのカッコよさを表現したのかは僕にはわかりませんが、外見だけを見ても他のガレージメーカーやマスメーカとも一線を画すオリジナリティを感じます。
(上写真:Tabisuke Tabizo公式HPより引用)
他にも豊富なオプションポケットが用意されていたり、防水インナーが取り付けられていたりなど、ここでは説明しきれない機能やギミックが詰まったトレイルパックです。
詳しくはTabisuke Tabizoのホームページをご覧くださいませ。
※T2 Trail ポップアップイベントでの販売方法について
T2 Trailは本来ストレージパックとハーネスをそれぞれ選択して予約購入(T2での予約)をする形でありますが、今回のポップアップイベントでは
・カラーはエルク別注の「Dante Brown」カラーのみ
・サイズはS、M、Lの3サイズのみの取り扱いで
・ストレージ容量は10L、15Lの2サイズのみ
多くのお客様にまずは手に取っていただくために、ストレージ二つとハーネス一つというようなご購入方法はできません。
別サイズのストレージをお求めの際は、Tabisuke Tabizoにて直接注文(まだ受け付けはしていません)していただく必要があります。
またOHRやT2 Hikeは受注生産となりますが、T2 Trailはその場で買取していただけます。
各サイズ指定の容量は1点もしくは2点のみしかおつくりしていないので、ポップアップ期間中であっても売りけれる可能性がございます。あらかじめご了承くださいませ。
T2 Hikeについて
「Brother」というモデルをより軽量にアップデートしたのが
前回僕もはじめてお目にした「T2 Hike」。
OHRが街使いから、よりカジュアルなデイハイクに使えるモデルとするならば
もう少し長い時間のハイクや登山で使いやすいモデルがこのT2 Hikeになります。
(上写真:旧モデルのBrother)
横に膨らみの大きいティアドロップ型のBrotherのデザインを踏襲しつつ
T2 Hikeは少しスリムになった印象です。
また大きな変更点としては、ウエストベルトがナイロンテープに変更となりました。
それによってしっかりと荷重を腰にかけることはできませんが、パック本体の軽量化を実現しています。
今回のポップアップの為のイメージ撮影のために少し背負わせていただきました。
まち付きのフロントポケットや、サイドの深いメッシュポケットなど
シビアな場面で無ければ、こういった容量の大きい外付けポケットは、ギアなどを入れておくことができるので非常に便利です。
撮影では空荷の状態でしか背負っていないので、まだ詳しくは説明できませんが
ポップアップイベントの際にはさらに掘り下げてご説明させていただきます!
最後に
Tabisuke Tabizoが掲げるミッションがあります。それは
「Smart and Fast. より速く、もっと簡単に」
「使いづらい」「ずれる」「重く感じる」などバックパック一つとっても
少しのストレスが積み重なれば、アウトドアフィールドではパフォーマンスとモチベーションを大きく下げる要因となります。
そのストレスを除く作業は、全て職人さんのアイデアと技術。
鎌倉のフィールドを中心にテストして、山岳向けパックの試作の際は冬の八ヶ岳まで足を運ぶという徹底した現場主義な一面を、数回の訪問で特に感じたました。
またTabisuke Tabizoのインスタグラムなどをチェックしているとよく感じるのですが
地元のトレイルランナーを中心に、ランニングコミュニティをつくり一緒にアクティビティを楽しんでいる一面も。
エルクもそうですが地方のショップ(というより量販店ではないショップが正確か)は、地元独自のコミュティを育んで、お客様とともに成長する一面を強く感じています。
T2の場合はそれがアトリエであり、成長が製品に反映されているのではないでしょうか。
それにしても寺好き・山好きの僕からしたら鎌倉は魅力的な場所です。
海無し県にいるからそう思わせるのでしょうか(笑)
ポップアップイベントもお越し頂ければ幸いですが、ぜひTabisuke Tabizoのアトリエにも足を運んでみてください。
アトリエの奥を覗けばランパンツにエプロン、そんな職人姿のスタッフさんがミシンをたたいているかもしれません。