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洞の間2 ~Dougyou's room

信徒

2021.07.30 21:58

 あまり知られていないのだが、この延暦寺の広い境内に、二ヶ所だけ別の組織がある。


 ひとつは「弁天堂」さんで、もうひとつがここ「元三大師堂」である。



 延暦寺は天台座主を住職として、様々なお堂には、交代制の輪番が執事として働いている。


 いわゆる「寺リーマン」だ。


 そしてスタッフは給料に縛られて、当然愛想もよくなる。



 しかし、大師堂はすべてが信徒さんで成り立っていて、会計は延暦寺とは別会計なのだ。


 お手伝いに上がってきてくれる方々や、我々のような僧籍を持つ者も、皆ボランティアでやっている。


 お堂の維持は大変なのね。


 だから、純粋にお大師さんにお仕えしたい人が集まり、なんとかやりくりしている。



 全国の信徒さんのお世話をする「世話方」さんがいて、それこそ先祖代々とお仕えされている。


 だからいくら多額の寄進をしようとも


 「ここ五、六年通っています」


 レベルでは全く相手にされていない。



 執事は輪番に当たっている人を「当執事(とうしゅじ)」と呼び、十数名いる横川院内の執事から選ばれる。


 当執事の勤めは、先ず「看経(かんきん)」。


 次いで、全国から寄せられた案件の祈祷である。



 前の当執事は、2時頃から始めて、7時位には朝座を終えると御廟に詣った。


 夕座は16時頃には入り、夜遅くまで御札を書いていて、一体いつ寝ているのか、不思議なものだった。


 その間の昼の時間に、面会やら相談やらとこなす。




 世話方の多くは、比叡山の麓に住んでいる。


 奥比叡ドライブウェイの通行はあくまでも、基本は各お堂の開いている時間帯だ。


 9時から16時の間以外にゲートを通ると、衆目の認知するところとなる。


 だから、当執事が出勤と退勤(笑)しているのは、全部知られている。


 約半日の滞在。。。



 いつお勤めをしているんだ!?って話にもなる...


 基本、その当執事の裁量に任されているので、誰も面当向かっては意見を言わない。



 でも仕事は鬼のようにたまって行くので、御札なんかは我々が書いていることを世間は知らない(笑) 


 お供養のお礼状なんかは、「センセならこんなこと言いそうだなぁ!」


 ってフィーリングで書いている。ゴーストライターのワタシが言うのだから、間違いない。




 当執事も二回目の輪番の時には、だいぶ変わるかもしれない。


 しかし、週一でお手伝いに来てくれている幼なじみの曰く


 「四歳の頃からずっと一緒やけど、な~んにも変わってない」


 らしい(笑)



 信徒さんの中には、もうすぐ次の執事に変わることで


 「やれやれ...」


 と言っている人が多くいるのは事実だ。



 

 純粋だからなぁ~


 そんな今のセンセが大好きなんだけどさっ♪



 はい、御廟も参ってきましたよっ!


 今日は忙しくなるぞー 学生くんもバックレたことだしね~


 センセと二人きりで頑張るか!