8月の限定豆
2021.07.31 05:04
梅雨明け後から真夏日になり、日中は動きたくなくなるta2です。
オリンピックに、コロナに、異常気象と、毎日良いニュース、悪いニュースと慌ただしいですが、冷たいアイスコーヒーなど飲んで、落ち着いて今年の夏を楽しみましょう。
ホットでもアイスでも楽しめる、8月の限定豆はこちら!
コーヒーも、家族も愛する男が作った豆
ホンジュラス
ホセ アントニオ ラミレス
何かの選手紹介のようになってしまいましたが、今月の限定豆は生産者の名前がそのままコーヒー豆の名前になっています。
ホンジュラスはメキシコに次ぐ中南米のコーヒー生産大国で、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグアと国境が接し、カリブ海に面した沿岸平野以外は、森林に覆われた高原地帯であり、国土の33%は標高1000メートル以上ある山々で、土壌は火山灰質と、コーヒー栽培に適した土地があります。
日本への入荷はグアテマラ、エルサルバドルに次ぐ量を誇りますが、シングルオリジンコーヒーとしての地位は確立されておらず、主にブレンドの原料となっています。しかし、零細農家単位で探せば、素晴らしいコーヒーに出会うことがあり、今回の限定豆もその一つです。
農園主のホセは、2006年にコーヒー栽培を始めましたが、農園面積が小さかったため、コーヒーだけで家族を養うことが出来なかったそうです。仕方なく父親に農園の管理を任せて、米国に移住することに。米国に出たホセは一生懸命働いて、お金を貯め、父親に送金し、追加の土地を購入することが出来ました。家族と母国が恋しくなったホセは、出稼ぎに終止符を打ち、帰国を決断。現在、コーヒー専業の生産者になっています。
愛する家族と離れてまで守り、育て続けてきたホセ アントニオ ラミレスのコーヒー豆。
彼の知られざる物語を想像しながら味わってみるとより美味しいかも知れません。