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東京から1時間で行けるアメリカ

週末アメリカンスクールVol6!!

2017.02.06 14:01

1月29日(日)に第6回目のアメリカンスクールを行いました!! 今回も30名以上の子ども達と一緒にいろいろな事を学んだ1日。 回数を重ねるたびに、どんどん成長していく子ども達に毎回感動させられるアメリカンスクールをレポート! 


ホームルーム:友達ってどうやって作るんだろう…? 


こんな質問に、あなたならどう答えますか? 『あれ?どうやって友達作るんだろう…』と自問自答しながら、子ども達に問いかけてみました。 ここに来る子ども達は、年齢はもちろん国籍も言葉も文化も学校も全く違う子ども達。 そんな中、友達ってどうやったらできるんだろう? 初めのホームルームでは、そんな事をみんなで考えてみました。 

子ども達から出た答えは、とてもシンプルで簡単。 『話しかける』『一緒に遊ぶ』『握手する』 大人になると、無駄な考えが先回りして、こんな簡単な答えもなかなか出てこなくなってしまいますよね。 アメリカンスクールに来る子ども達は、本当に素直で純粋。 


ただ、ここで乗り越えなくてはいけない事は言葉の壁…。 言葉が通じないという大きな大きな問題。 では、その言葉の壁をどうしたら壊せるのか… 毎回、伝えていることは『恥ずかしがらない』『間違ってもいい』『分からない事は聞く』まずは、自分から 行動してみよう!!


友達になりたい気持ちがあれば、言葉なんて関係ないのです。 頭では分かっているけど、これは本当に勇気が必要な行動。決して簡単な事ではありません。 気合いを入れて、いざレッスンへ!!



アイスブレイク:殻から抜け出せ!


 アメリカンスクールでは、日米の子供たちが集まると毎回と言っていいほど沈黙からのスタート… 


ホームルームで、『恥ずかしがらずに、たくさんお話しよう!!』と散々伝えてもすぐに改善できるものでもありません。でも、それは仕方のないこと。大人でも言葉が伝わらないって、ものすごく心配ですよね? 大人でも心配な事なら、子ども達にとっては本当に大きな問題なんです! 


『たくさん英語話すんだよ!!』と大人は簡単に言いますが…そんな簡単に英語が話せたら、世の中の英会話スクールも英語の授業もいらないんじゃないかな…。 


アメリカンスクールのスタッフは、決して『英語話しなさい!!』とは言いません。 『伝えたい事は、なんでもいいから伝えてみよう!そして、楽しむ事が1番!!』 無理に英語を話して、大好きな英語を嫌いになって欲しくない。せっかく、日米の子ども達が遊べる場所を つまらない場所にしたくないのです。


なので、毎回スタッフはこの1番最初の沈黙ムードをどうするか、毎回悩みに悩みます。(笑)


 しかし、今回の参加者はリピーターの子も多かったこともあり、アメリカンスクール6回目にしてほんの少しだけ和やかで暖かい雰囲気の中スタート!!6回目にしてやっと感じた感覚でした。 


『あっ!●●君きたー!』『久しぶり!!』日米でそんな会話が、やっとやっと!!聞こえてきました。 


本当に嬉しい瞬間…初めて参加の子達も周りの和やかムードに安心したのか、そこまで緊張する様子もなく 溶け込む事が出来ました。 


まずは、みんなで年齢順に1列に並んで3チームにグループを作ります。 もちろんスタッフはお手伝いしません!!子ども達同士でお互い年齢を聞き並んでいきます。 ここでは、もちろん黙り込んでしまう子もいます。しかし、実はものすごく成長ポイント!! どうして良いか分からず困っている子に『何歳?じゃあ、ここね!』と自然と声をかけてあげるリピーターの先輩達!! 


自分の事だけでなく、相手を思いやる気持ちがないとなかなか終わらないグループ分けなのです。 そして声をかけてもらった子達は安心して、中に入っていきます。


何気ない一言が本当に大切で、本当に頼もしい!! 


◎なべなべそこぬけゲーム◎ 


ご存知の通り、2組になり両手をつないで、ひっくりかえる日本のゲーム。 2人組になるよう伝えると、日本人は日本人を求め・アメリカ人はアメリカ人を求めます。 まぁ、当たり前の心理ですね(笑)


ここは、少しだけスタッフがお手伝いをし日米が混ざるように二人組へ。 ゲームは簡単ですが、気持ちが一つでないと上手くいきません。しかし、上手くいかないからこそ笑顔がこぼれ、次はどうしたら良いかをお互いが考え成功に繋がり、また笑顔がこぼれます。 


2組・4人組・8人組・グループ対抗そして全員と人数を増やしていきました。人数が増えれば増える程、複雑で気持ちをひとつにしないと成功しません。


『違う!違う!』『こっちだよ!』と本当に言語関係なく言葉が飛び交う時間でした。こんなバイリンガルななべなべそこぬけはアメリカンスクールでしか味わえません!! そして成功した時の子ども達の嬉しそうな笑顔。言葉は関係ない!!と感じる瞬間でした。 


◎じゃんけん電車◎ 


じゃんけんをして、勝ったこの後ろに負けた子がつき列になっていくゲーム。 


これも簡単!!と思いきや、言葉の壁問題が発生!! そうです!じゃんけんの掛け声が違うのです!!日本人の知っている英語のじゃんけんとタイミングがちがったり…じゃんけんするのに一苦労…


しかし、そんな問題を子ども達はあっさりと笑って乗り越えました。じゃんけんをする前に日本人からタイミングを確認したり、何度もタイミングが合わず笑い転げたり、言葉が伝わらない時の対処法を自然と身につけミッションクリア!!!素晴らしいっ!!!!! 



チームビルディング:アイディアを引き出そう!! 


各グループに15枚の紙だけを配り、ペーパータワー作り。 


行っていいことは、折ること・1/2、1/4に切るだけで、1番高いタワーが出来たチームの勝ち!! 3グループに分かれ、挑戦です!! 話し合いの場を持つアクティビティは、日本人の苦手分野です。国民性なのか、自分の意見を発信していくのがアメリカ人より不得意で人の意見に流されがちです。


逆にアメリカ人は自己主張が強い分、他人の意見を取り入れみんなで協力するというよりは、自分の意見でどんどんと事を進めて行きがちです。 だからこそ、アメリカンスクールでは必ず日米がお互い話し合う機会を設けています。 


お互いがお互いを知る良いきっかけになり、どう対応していくかがポイントです。 話し合いの場では、必ずアメリカ人が主導権を握りますが今回は本当にグループのカラーがはっきりでました。 


グループ① 話し合いもせず、アメリカ人がどんどん進めていってしまう。 

グループ② 日本人が提案し、まずは話し合いから始める。 

グループ③ 個々で進めながら、どれが良いか試し話しをまとめていく。 

ここまでカラーがでると、見ているだけでも楽しくワクワク・ヒヤヒヤ… 


しかし、なんだかどこのグループも楽しそう…お互いがお互いを認め、許しあっている感じがバシバシ伝わってきました。 


グループ①は、本当に自由!!最終的にはアメリカ人が始めだした、折り紙へ変化…でも、それがまた楽しそうで日米で折り紙を教え合っていました。ある程度の高さのタワーを作ると、みんなで作った折り紙を飾る素敵なタワーの完成!!アイディア賞です!!! 嬉しいような悲しいような事は、日本人よりアメリカ人の方が折り紙に詳しいかった事…(苦笑) 


グループ②は、真面目!!


始めに日本人が紙をとり、話し合いへ持っていきました!! 『どーする?どうやる?』簡単な英語を使ったり、実際にやって見せたり、試行錯誤しながらアイディアを求め認めあう。


アメリカ人も日本人に伝わるように英語で話したり、日本人の英語にきちんと耳を傾け分かろうとしたり、お互いを尊重し合って完成したタワーはどこよりも高かった!!!1番高いで賞!!!! 


グループ③は、個人プレー!!


一人一人が勝手に紙を折って積み重ねて、ひとつのタワーに…もちろん始めは個人プレーの為、高いタワーにならず…


しかし、強度のあるタワーを一人が生み出すと『これいいね!!』とどんどん意見が飛び交ってきました。『こうじゃない方がいいよ!!』『このやり方は?』と失敗を重ねつつも、お互いのやり方を認め合い、タワーが完成!!チームワーク賞!!!


それぞれ、やり方も話し合いの仕方も全く違う対抗でしたが、どこのグループもお互いを認め合い、協力し素晴らしいタワーの完成!


1番高いグループが勝ち!!と言っていた私達スタッフですが…高さや完成度が大切なのではなく、それまでの過程がどれほど大切なのか思い知らされた時間でした。



横須賀を知ろう:ビール工場見学


須賀にできるビール工場の建設現場に、みんなでお邪魔させていただきました!! 


行く前は『えっ?ビール?』と驚きの子ども達でしたが、行ってみると初めて目にするものばかりでとても楽しんでいました。


ビールができるまでのお話を聞いたり、ビールが入っている大きな入れ物を覗かせてもらったり、みんなワクワク!!まだまだ先だけど…いつかみんなで『ビール工場行ったよねー!!』って、ビールが飲みながら話せる日が待ちどうしいなぁ…!!! 


お散歩:お友達…できたね!! 



ビール工場を見学後、横須賀の観光地のドブ板をみんなでお散歩しながらヴェルニー公園へ!! 


公園に着くと、特に決まりもないのに勝手に始まる集団遊び!アメリカ人が教えてくれた、ゲームをひたすら日米の子ども達で楽しむ!!! 


そこには国籍も言葉も全く関係ない。 たった1日、数時間で友情が生まれていた瞬間。 


本当になんの違和感も、不思議も何にもない。 ただ少し言葉が通じないだけ。文化が違うだけ。国籍が違うだけ。 でも、友達にはそんな事は全く関係ない。 


言葉が通じないなら、伝わるようにしちゃえばいい。 文化や国籍が違うなら、お互いを認め合えばいい。 


友達を作るって、本当に簡単でシンプル。 今日1番、みんなが学んだ答え。友達たくさん、できたね!!! 



プレゼンテーション:みんなの夢



公園でたくさん遊びすぎて、少しお疲れ気味な子ども達。 


遊ぶだけでも体力は減るのに、慣れない環境で気も張って…最後まで良く頑張ったね!! 


最後は恒例のプレゼンテーション。 今回はグループで自分の将来の夢をシェアして、ポスター作り。


 たくさん遊んだ後のポスター作りは、とってもスムーズ。

仲良くなった分、お互いがコミュニケーションを 取ろうとする姿がよくわかります。 ある一人の物静かな日本人の男の子、スタッフの所へ英単語を聞きにきました。 通訳して欲しいでもなく、文章を聞くのでもなく、英単語のみを聞きグループへ帰っていきました。 


様子を見ていると、聞いた英単語を一生懸命アメリカ人に伝えポスター案を提案。 始めは伝わらなかったけど、諦めずに話し続けるとアメリカ人も理解してくれ、発音を直してくれたり、アイディアに賛成してくれポスターの完成。 言葉が通じないから諦めるではなく、助けを求め、伝わるように、何度も何度も諦めず挑戦し続けた彼に感動!!


諦めずに伝え、伝わった事は彼にとっても、それを聞いてくれたアメリカ人にとっても、日米の架橋を作っていくのには、とても大きな一歩!!本当によく頑張った!!! 


プレゼンテーションでは、自分の将来の夢だったのでみんなが大勢の人の前で発表することが出来ました。 当たり前のようですが、人前で話すのにはものすごく勇気が必要なこと。今回は、みんな立派に将来の夢を語ってくれました。



終わりに


今回で6回目を迎えたアメリカンスクール、6回目にして見えてきた世界は素晴らしいものでした。


 毎回、違う子ども達が集まる中で日米の友達ができる瞬間を目の当たりにし、私達大人が思っている以上に 言葉なんて関係なく、世界は大きいけど手を伸ばせば届く場所にある。 


ほんの少しの勇気があれば、簡単に手に入れられる。 でも、ほんの少しの勇気をだすのには、ものすごい力が必要。 だからこそ、上辺だけのものではなく強い絆がそこにはあるような気がします。 


回数を重ねるたびに、笑顔が増えて帰る。 そんな子ども達のどんどん増える素敵な笑顔を、これからも見ていたい!!もっともっと増やしていきたい!! 


次回のアメリカンスクールは、2月11日(土)&2月26日(日)です!! 


2月26日(日)はアメリカンスクール初の課外授業を予定しています!! 


おかげさまで、毎回お問い合わせを多く頂いております! 人数にも限りがありますので、お問い合わせ・お申し込みはお早めに!!! 素敵な笑顔おに会えるのを楽しみにしていまーす!!!


 Article By Kumiko Yawata