関西馬まとめ短評(No.40~60) シルクホースクラブ 2021年度募集
募集馬を考察した結果、その多くが掲載ボツになったので短評でまとめました。
信憑性に差があり、個人の感想が多めです。参考程度に。
40．ハーレクイーンの20
募集価格5000万円 牡 藤原英厩舎 ノーザンF生産
父ハーツクライ 母父Canford Cliffs
重厚な血統も藤原英厩舎なら。晩成ステイヤーとして大成してほしい。
https://blood-keiba.themedia.jp/posts/19596370
41．ピラミマの20
募集価格4500万円 牝 高野厩舎 ノーザンF生産
父ハーツクライ 母父Unbridled's Song
ハーツクライ×Unbridled's Songのニックス配合。ピラミマの産駒は牡馬しか大物が出ない。この配合の牝馬だとパワー不足でワンパンチ足りない傾向に。堅実には走る。
42．シングルゲイズの20
募集価格8000万円 牡 松永幹厩舎 ノーザンF生産
父ロードカナロア 母父Not A Single Doubt
配合的に強調点はない。なのに高額だと手が出ない。
シングルゲイズの21（父ハーツクライ）が気になる。来年のシルク募集で何卒。
43．ショウナンパンドラの20
募集価格1億円 牡 高野厩舎 社台コーポレーション白老ファーム生産
父ロードカナロア 母父ディープインパクト
配合的に強調点はない。なのに高額だと手が出ない。
44．デックドアウトの20
募集価格4500万円 牝 友道厩舎 レイクヴィラファーム生産
父ロードカナロア 母父Street Boss
配合的に強調点はない。ダート馬になる可能性も。中長距離を得意とする友道厩舎×ロードカナロア産駒は合わない印象。
45．ウェイクミーアップの20
募集価格3000万円 牡 矢作厩舎 ノーザンF生産
父ダイワメジャー 母父Rock of Gibraltar
配合的に強調点はない。早期に活躍する牝系なだけに2歳戦から楽しめるかも。素軽いスピードがない懸念も。
46．アースサウンドの20
募集価格5000万円 牡 斉藤崇厩舎 ハシモトファーム生産
父エピファネイア 母父Yes It's True
Icecapade、Romanとパワー血統があるのは好感だが、全体的に柔らかい血が多く、エピファネイア産駒と合わない印象。ダート馬に出る可能性が高い。
47．アグレアーブルの20
募集価格3200万円 牡 松下厩舎 ノーザンF生産
父ハービンジャー 母父マンハッタンカフェ
母方にナスペリオン血脈がなく米国血統はハービンジャーと合わない。坂路調教主体の松下厩舎×ハービンジャー産駒も合わない印象。
48．エルディアマンテの20
募集価格2000万円 牝 渡辺厩舎 ノーザンF生産
父ハービンジャー 母父キングカメハメハ
緊張→緩和＆「3/4 Northern Dancer、1/4異系」を満たし、ハービンジャー産駒のニックス配合であるNureyev＋Nijinskyの血を持つ好配合馬。ポトリザリス牝系は、牡馬はパワー／牝馬はキレに出る点から重苦しさがないのも好感。馬体が小さいのが残念。
49．ディープストーリーの20
募集価格1800万円 牝 斉藤崇厩舎 ノーザンF生産
父ハービンジャー 母父ディープインパクト
母方は米国血統だがナスペリオン血脈があるのはプラス。コース調教の斉藤崇厩舎×ハービンジャー産駒は相性抜群。4／5頭が勝ち上がり、ヒンドゥタイムズ、サマーセントなどが活躍。馬体が小さいのが残念。
50．チャーチクワイアの20
募集価格4000万円 牡 高野厩舎 ノーザンF生産
父モーリス 母父ネオユニヴァース
モーリスのパワーを増幅した配合。素軽いスピードが足りず、ダート馬になる可能性も。
51．グリューネワルトの20
募集価格5000万円 牡 池添学厩舎 ノーザンF生産
父モーリス 母父スペシャルウィーク
父モーリス×母父スペシャルウィークは相性が良く、ルペスカーリア、テンバガー、カイザーノヴァなどが活躍。Sadler’s Wells≒Fairy Kingのクロスも好感。
52．サルタートの20
募集価格2000万円 牝 武幸厩舎 ノーザンF生産
父モーリス 母父ゴールドアリュール
Roberto 5×5、サンデーサイレンス 4×3、Sadler’s Wells≒Nureyev 4×4という父母相似配合。母の競走成績イマイチでダート馬になる可能性も高い。なのに馬体が小さい。
53．シャンブルドットの20
募集価格2800万円 牝 中内田厩舎 ノーザンF生産
父キズナ 母父Lope de Vega
Storm Cat≒Echoesになり、キズナのAlzao≒Storm Catを増幅している点が好感。ただ、Storm Catのクロスそのものも入ってしまい、このクロスを持つ馬は勝ち上がり率が低く大物も出ていない。また、本馬の牝系はなぜか牡馬しか活躍していない。
額面上は悪くなさそうだが、リスクが高すぎて手が出しづらい。
54．ヴァフラームの20
募集価格4000万円 牡 清水久厩舎 ノーザンF生産
父ドゥラメンテ 母父ハービンジャー
ドゥラメンテ産駒と相性の良いDanehill、Special、Sharpen Upの血を持つ。Katies牝系は強靭なパワーを伝えるため、緩くなりがちなドゥラメンテといかにも相性が良さそう。トニービン 4×4のクロスもジャングルポケットとの組み合わせであれば、ロードマイウェイやライラックカラーが活躍しているので問題ないだろう。
初仔で馬体が小さめなのが懸念材料ではあるが、そこを許容できれば狙える1頭。
55．プラウドスペルの20
募集価格3000万円 牝 野中厩舎 ノーザンF生産
父ドゥラメンテ 母父Proud Citizen
Gone Westの血を持つドゥラメンテ産駒は勝ち上がり率が高く、Danzigの血を持つことで緩さを緩和している点が好感。しかし、ドゥラメンテ×米国血統×野中厩舎だと間違いなくダート馬で敬遠。ダート替りでぶっこみ案件。
56．アルジャンテの20
募集価格3500万円 牡 中内田厩舎 社台コーポレーション白老ファーム生産
父ルーラーシップ 母父ディープインパクト
堅実に走りそうだが、大物感に課題が残る。額面上は良さそう。
https://blood-keiba.themedia.jp/posts/19676547
57．ブレッシングテレサの20
募集価格1600万円 牝 奥村豊厩舎 ノーザンF生産
父ルーラーシップ 母父マンハッタンカフェ
血統・厩舎・生産者で大きな欠点がなく、繫殖レベルも悪くなさそう。罠じゃないことを祈る。
https://blood-keiba.themedia.jp/posts/19676547
58．ユードントラヴミーの20
募集価格2000万円 牡 安田翔厩舎 ノーザンF生産
父キンシャサノキセキ 母父Teofilo
Caerleon×グレビオ×ゼダーンというフレンチ斬れが持ち味。父：短距離×祖母：長距離という配合により距離に融通が利きそうで、その持ち味を生かせるのは嬉しい。すでに馬体が大きいことからもDanehillの強靭パワーが伝わっている印象で、母父Teofiloの重苦しさが出なければ走る可能性も。
59．ローズウィスパーの20
募集価格1800万円 牝 池添学厩舎 ノーザンF生産
父キンシャサノキセキ 母父ワークフォース
母ローズウィスパーは活躍馬が少ないワークフォース産駒の牝馬で、ポテンシャルが高い可能性もある。綺麗な配合ではないものの、一応ニックス配合となるKingmambo＋Lyphardの血を持つキンシャサノキセキ産駒になる。母父ワークフォースの重苦しさが出なければ。
60．プチノワールの20
募集価格3000万円 牝 杉山晴厩舎 ノーザンF生産
父キタサンブラック 母父Singspiel
ブラックタイドのBustedの血をいじって大丈夫？ポテンシャルは高いけど。
キタサンブラック産駒を評価していないだけに走るまでは敬遠。
つづく