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「宇田川源流」 陰謀説でもよいのであるが何かの偶然なのか?中国外相とタリバンの会談の翌日アフガンの国連事務所が襲撃される

2021.08.04 22:00

「宇田川源流」 陰謀説でもよいのであるが何かの偶然なのか?中国外相とタリバンの会談の翌日アフガンの国連事務所が襲撃される


 本来ならばこの記事は金曜日の「現代陰謀説」の中に入っていてもおかしくはないし、まあ、実際に完全な陰謀であると思うので、何とも言いようがないところである。しかし、まあ、この事案のようにすでに蓋が開いてしまっていては、もはや陰謀ともいいようがないので、もう一つの案件を「現代陰謀説」の方に回して、こちらでこの事件を解説することにする。

 まずは、現在のアフガニスタンがどうなっているのかということになる。基本的に、2019年の12月に日本人医師の中村哲氏が暗殺されてしまったことによって、その志を継いだ人はいるものの、深く内部に入り込んだ日本人が少なくなってしまったという感じがする。そのためになかなか情報が入らない中での解説なので、これが正しいかどうかも難しいところである。しかし、中村医師が襲撃された事件の直前くらいから、何かが起きているのではないかというような、何か嫌な予感のようなものは感じていた。もちろん「勘」では、話にならないのであるが、しかし、いやな勘というのはよく当たるし、なた何かそこに感じるものがあるのだ。

 もう一度中村哲医師のことを、そう思って見返してみた。ご存じのように中村哲医師に関しては、無料でアフガニスタンの人々に医療を施していたばかりではなく、灌漑用水を作り、そしてその用水を利用して田畑を作り、農業という雇用だけではなく、そのほかの産業(稲藁を使った産業など)を作り出していたのである。もちろんそれらの行為が、それまでの経済関係や支配関係などの「秩序」を壊すものであることは間違いがない。しかし、それは「産業そのものを否定する」ものではなく、産業から得られる果実の収奪の話になるはずである。そのように考えると、そのノウハウを持った中村医師を殺すということは、少なくとも秩序やメンツだけの話ではない。何か中村医師を「殺さなければならない」何らかの理由があったはずである。

 そのようにして考えてみると、中村医師が手を付けた場所が大麻やヘロインの工場の跡地であることがわかる。つまり、中村医師は麻薬製造工場を壊し、(要するにけしの花畑なのであるが)そこを稲作に転換したということになる。当然に収入が減るということになるが、それならば、ここ数年でまたその場所はけしの花になっているはずであろう。しかし、稲作は稲作のままである。

 ではなぜ中村医師は殺されなければならなかったのか。

国連事務所攻撃、1人死亡=アフガニスタン西部

 【ニューデリー時事】アフガニスタン西部ヘラートにある国連事務所が30日、ロケット砲攻撃や銃撃を受け、国連アフガン支援団(UNAMA)によれば少なくとも警備の警官1人が死亡した。国連職員は無事だった。UNAMAは声明で「反政府勢力による意図的な攻撃だ。国連への攻撃は戦争犯罪になる」と非難した。

 現場付近では、アフガン政府軍と反政府勢力タリバンが戦闘を繰り広げていた。タリバンは声明で「近くで起きた銃撃戦に伴う被害」だった可能性を示唆し、意図的な攻撃を否定した。しかし、UNAMAによれば、施設には国連のマークが明示されていた。

 アフガンでは、米軍など外国駐留部隊の撤収完了が近づく中、タリバンの攻勢が増している。 【時事通信社】

2021年07月31日 08時32分 時事通信

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-1176404/

中国外相 タリバン幹部と会談 アフガニスタンの安定協力求める

 中国の王毅外相は、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの幹部と会談し、地域の安定に向けた協力を求めました。アメリカ軍の撤退に伴い、テロ組織の活動が再び活発化することが懸念される中、中国国内に影響が及ばないか、神経をとがらせているものとみられます。

 中国外務省によりますと、王毅外相は28日、天津を訪問しているタリバンのナンバーツー、バラダル師らと会談しました。

 この中で王外相は、現地で軍事作戦を続けてきたアメリカ軍が8月末までに撤退を完了させることを念頭に、「アメリカ軍の慌ただしい撤退は、アメリカのアフガニスタン政策の失敗だ」と強く批判しました。

 そのうえでバラダル師に対し、「タリバンがテロ組織との関係をはっきりと断つとともに、断固とした攻撃を与え、地域の安定と発展の妨げを取り除くことを望む」と協力を求めました。

 タリバンは、「アルカイダ」などのテロ組織と関係を維持していると指摘されていて、アメリカ軍の撤退に伴い、アフガニスタンでテロ組織の活動が再び活発化することが懸念されています。

 バラダル師は、「いかなる勢力も中国に危害を与えることを許さない」と応じたということです。

 中国としては、隣接する新疆ウイグル自治区の独立を主張する「東トルキスタン・イスラム運動」が活発化するなど、国内に影響が及ばないか、神経をとがらせているものとみられます。

2021年7月29日 7時03分 NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210729/k10013166461000.html

 このことを蒸し返すのは、少なくともアフガニスタンの中ではタブーとされている。一応中村医師を殺したという集団は逮捕されており、すでに裁判も終わっている。しかし、それでもそのことを調査しないわけにはいかない。

 さて、ここで中村医師の支援者からすれば信じられない話になるかもしれないが、実は中村医師は、政府ともまたタリバンとも連絡がつく数少ない人物であった。中村医師が襲撃された時に日本のなんだか現地も何も知らない「評論家」なる人物が「タリバンによるテロ」というような解説を出していたが、現地を知る人はみな「何も知らない癖に何を言っているのか」というような感じで、日本のマスコミの信用は格段に下がったのである。実際に、中村医師が襲撃されたワゴン車の護衛を行っていたのがタリバンであり、また、土地の仕様や灌漑用水工事用の重機を運んだのは政府である。つまり、対立する二つの勢力双方から人望がありまた協力得られていた稀有な人物であったということになる。

 そのような人物が襲撃されたということは「第三の勢力」が入り込み、なおかつその双方の勢力に深く食い込んでいるということになり、また、その第三の勢力が中村医師の存在を煙たく思っていたということになるのである。

 ではその「第三の勢力とは何か?」ということになる。

 まさに、その答えが上記のものである。アフガニスタンは、そもそも王国であったところ、共産主義が台頭し、その共産主義勢力を支援するためにソ連が80年代に侵攻する。資料も見ないでに書いているので、不確定であるが、確かこのアフガニスタン侵攻が問題になてモスクワオリンピックをボイコットしたのではなかったかと記憶している。

 さてこのソ連の振興に対抗することを目的にイスラム教の勢力が立ち上げたのがタリバンであり、そこにウサマ・ビン・ラディンのアルカイダなどが加勢したのである。これが2001年に、なぜかソ連ではなくアメリカを攻撃し、そしてアメリカが泥沼ともいえるアフガニスタン戦争を行うことになったのである。

 さて、この間に、ロシアはチェチェンや北極海などに矛先を向けることになり、中東や東南アジアに進出を図ったのが、中国共産党である。表向きは平和裏に進出していることになっているが、実際のところは「十分に工作し、三顧の礼で中国が迎えられるようにする」ということを調整することになる。

 この時に最も不要なのがアメリカだが、そのアメリカ軍はバイデンになって軍を9月までに撤退する。そしてもう一つ不要な存在が中村哲氏に代表されるNGO組織である。このNGO組織のよりどころが現地の国連事務所である。

 さてこのようないきさつまで書けば、王毅外相とタリバンが会談した翌日にアフガニスタンの国連事務所が襲撃された理由わかるであろうし、上記に書いた中村医師を襲撃した第三の勢力が誰かも見て絵来るはずである。

 現場付近では、アフガン政府軍と反政府勢力タリバンが戦闘を繰り広げていた。タリバンは声明で「近くで起きた銃撃戦に伴う被害」だった可能性を示唆し、意図的な攻撃を否定した。しかし、UNAMAによれば、施設には国連のマークが明示されていた。<上記より抜粋>

 要するに確信犯である。この中国の行動が意味することは何か。そしてタリバンが動く方向は何か。そもそも国連を襲撃するほどの力(兵器や武力)をどうやって手に入れたのか。

 9月まで、そして9月のアメリカの撤退以降、何が起きるのかを考えなければならないのではないか。