今月のコラム 「わたし」に還る~魂の声~
「わたし」に還る
~魂の声~
書くことを意図し、瞑想をするとあるテーマが浮かんだ。
なんだかよくわからないが妙に、ある質問を問いかけたい。
でも、その「なんだかよくわからないが妙に、~~~なんだ」の第六感的な直感を捉えた感覚は大切にしている性分なので、その「なんだかよくわらないが妙に、」に従って書いてみることにする。
『普段、どれくらい「自分」にフォーカスし、問いかけてあげていますか。』
妙に、今一度「自分」に光をあて、味わうことがとても大事な気がしている。
この「自分」というのは、肉体をもった人間の姿をした「私」の、もっともっと、もっと内側にある「本来の私」のことだ。魂という、本来の私の声を聴き、自分と繋がって“立つ”ことができれば、いつも、自分の外側にある雑音に振り回されず、また、自分自身のお節介な思考に邪魔されず、リラックスした状態で最高の選択ができるようになるだろう。
魂の声を聴くには、ほこりや泥がついた、汚れて中が見えない曇りガラスから、丁寧に汚れをとりクリスタルのように美しく透き通ったガラスにすることが必要だろう。
これは、雑念や癖やネガティブな感情などの膿を出して癒し、インナーチャイルドや潜在意識にアクセスしやすくするようなこと。ただこれは、自分自身ではやることに慣れていない人もいるだろう。
唐突に“魂の声“を聴こうと自分に質問しても浮かびにくい人は多いだろう。
そこで、楽しみながら気楽に取り組める方法を提案したいと思う。
少し、「わたし」へ問いかけるイメージワークをしたいと思う。
準備ができそうであれば、ピアノの音など、少しリラックスできる音楽をかけながら読み進めると、よりイメージしやすいと思うのでお勧めする。
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では、始めます。
文字を読み、映像を思い浮かべながらイメージをしてください。
涼しい風が心地いい夕焼けの時間。
あなたは、海に行くことにしました。
美しい浜辺には、あなた以外誰もいません。
あなたは、浜辺で一人立ち、海を眺めています。
穏やかな波が、寄せては引き、寄せては引き、を繰り返しています。
あなたは、とても心地がよくなって、目一杯両手を広げ、新鮮な空気を吸いました。
呼吸をするたびに、新鮮な空気がお腹に入って、あなたはますます心地がよくなってきました。
靴も、靴下も脱いで裸足になり、足の裏から大地のエネルギーを感じます。
あなたは、さらさらの砂浜にお尻をつけ、そして、寝そべってみました。
ほんの少しひんやりする砂は肌に触れると気持ちがよく、
あなたの心はますます、開放されていきます。
両手も両足も広げて大の字になって、夕日の美しい光に反射する雲の流れと、金色とほんのりと薄い紫色が重なる美しい夕焼け空を眺めています。
しばらくして起き上がると、
あなたの5メートルくらい前に、波打ち際で一人の子どもが立っています。
一人、風に吹かれてその子どもは、海を眺めています。
その子どもは、子ども時代のあなたです。
その子どもは、
どんな髪型をしていますか。
どのくらいの身長ですか。
どんな服を着ていますか。
身に着けているものはありますか。
どんな靴を履いていますか、もしくは裸足でいますか。
温度はどのくらいですか。
どんな匂いを感じていますか。
どんな音を聞いていますか。
どんな心地でいますか。
何を求めてこの場所に来ていますか。
その子どもは、ただ、ただ、夕日に反射し眩しく光るゴールドの波を眺めています。
しばらく眺めていると、
遠くの方で、ゆらゆらと水に浮かんでいる、小さなものを見つけます。
その小さなものは、きらきらと光りながら、
波に揺られながら、ゆっくり、ゆっくり、こちらに近づいてきます。
その小さなものは、透明の瓶だと気がつきました。
近づいてくるにつれて、透明の瓶の輪郭がハッキリと見えてきました。
コルクで栓がされている瓶です。
その瓶はどんな形をしていますか。
その瓶は、やがて、1m手前まで近づき、そして、いよいよ波打ち際に辿り着き、
あなた(子ども時代のあなた)の足に、コツンとあたり、止まりました。
その瓶を手に取ってください。
感触を味わってみてください。
よく見ると、その瓶の中に、何かが入っています。
小さく、細くロール状に巻いた白い紙が見えます。
どうやら、手紙が入っているようです。
その手紙は、
この世に生まれる前に神様とお話していた頃のあなたが、
「もしも、いつかのあなたが、受け取りに来たら伝えてあげたい」と思って書いたものです。
濡れた瓶を優しく拭き取り、
ゆっくりと、コルクの栓を抜きましょう。
ポンッと、コルクは抜けました。
ゆっくりと、手紙を取り出しましょう。
丸まった紙を広げてみてください。
そこには、何と書かれていますか。
その手紙を読んだ子ども時代のあなたは、
手紙と瓶を、ギュッと抱きしめました。
大人になったあなたは、
その手紙を抱きしめている子ども時代のあなたを、そっと優しく抱きしめてあげてください。
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いかがだっただろうか。
どんな映像が頭に浮かび、いま、温かく広がる“何か”を体のどこで感じるだろうか。
「あなたは、愛される存在です。
ただ、そこに存在しているだけで、それだけで、素晴らしい存在です。
あなたには、あなたをいつも護ってくれている存在が、そばにいます。
あなたには、あなたを応援してくれている応援団が、いつでも、そばにいます。
恐れるものは“幻想”だと気づいたとき、
優しさと温かさに包まれた“私”の目には、どんな世界が広がっていますか。」