チャンピオンズカップ第2戦後のアンケート集計結果
2021.08.03 00:48
回答者14名でした。
集計結果と考察を書いていきます。(ここの記事については、今後考えが変わり次第、更新していくと思います。)
問:今大会の満足度は?
・とっても満足!(4人)
・まあまあ満足(5人)
・ザ・ふつう(3人)
・あまり満足していない(1人)
・全然満足していない(1人)
👇 前回、「今大会で満足していない子を、いかに次回の大会では満足させられるか!?が大きなテーマとなります。」と書いていました。それについては、永遠のテーマというか、究極のテーマとなるんだろうな(それだけ実現は難しい!?)、と痛感しています。主催者のK先生から、閉会式で「成績が良くなくても満足(幸せに気付けた)」というお話がありましたが、本当にこの小学生の大会でも、そんな境地に至ることはあるのだろうかと・・・(笑)
そこで、満足度と成績の関連を調べてみました。「とっても満足!」と回答した4人のうち、3人は優勝、1人は3位でした。また、「まあまあ満足」と回答した5人のうち、1人は準優勝、2人は3位、あとの2人は入賞できずとも「予選突破」という当初の目標を見事に達成していました。
やはり、入賞すること、あるいは、目標を達成することが、満足度に大きく関わっているんだなと思いました。
問:今の自分の弱点は?(複数回答あり)
①ない(0人)
②自陣が弱い(6人)
③敵陣が弱い(4人)
④試合の前半が弱い(4人)
⑤試合の後半が弱い(4人)
⑥お手つきが多い(4人)
⑦家での練習になかなか取り組めない(3人)
⑧明確な目標がない(1人)
⑨メンタルが弱い(マイナス思考)(6人)
⑩集中力が弱い(1人)
⑪試合前の短時間での暗記力が弱い(1人)
⑫決まり字にすぐ反応できない(反射神経鈍い)(4人)
⑬手スピード力が弱い(動作鈍い)(3人)
⑭その他(0人)
👇
弱点が「ない」という人が、今回もみごとに0人でした。前回と今回の回答を見比べて、まず、特筆すべきは、弱点として挙げている個数が全体的に減ったということです。(下記参照)確実に、弱点を克服していることが、個人個人の取り組みの成果ですね!
- 前回の一人平均3.9個(14人で合計55個)
- 今回の一人平均2.9個(14人で合計41個)
次に、挙げている弱点に大きな変化があった人を探ってみました。あるお子さんは、第1戦後の弱点が「お手つきが多い」「試合前の短時間での暗記力が弱い」「視野が狭い」とありました。そこで、ビジョントレーニングに毎日取り組んだそうです。その結果、初めて「ナンバータッチ」をした時には、40~50秒(5回目で20秒くらい)だったそうです。その5日後には初見で30秒台(3回目で20秒台)、大会2日前には初見で20秒弱(2・3回目で12~13秒)になったそうです。その結果、大会ではチャンピオンに輝きました!
うまくいったことには必ず要因があります!このお子さんの場合は・・・、ビジョントレーニングにより、目の働きが鍛えられたと思われます。具体的には、①眼球がスムーズに動くようになった。②一度に視野で捉えられる範囲が広がった。その結果、試合前の暗記が短時間でできるようになった!&試合中の札を探す時にすぐ見つけられるようになった!という成果として表れたのだと思います。このお子さんの例は、自分の弱点をうまく克服した例だと言えます。それにしても、一カ月弱で成果が出ました。私は、三カ月はかかるとふんでいたのですが、さらに継続していくと、今後どうなるのでしょうか!?楽しみです。
問:第1戦後の取り組みで良かったと思うこと?(複数回答あり)
①自分の課題克服を意識した練習の徹底(5人)
②ルーティンの確立(2人)
③イメージトレーニング(3人)
④ビジョントレーニング(5人)
⑤マンダラート(1人)
⑥豊富な練習量(4人)
⑦直前1週間の毎日オンライン練習(9人)
⑧2日前の色別特訓メニュー(10人)
⑨前日にみっちり練習をしたこと(6人)
⑩その他(2人)
👇 個人的には、⑦と⑧を多くの人が挙げていただいたことを嬉しく思います。しかし、「マンダラート」が1人というのは、意外過ぎです・・・。そもそもやっていないのか、やったけどよくなかったのかが、不明ですが。まだ、やっていなかったという人は、絶対にやってみるべきです。よく登山に例えられることですが、山頂を目指しているのは、みんな同じでも、そこにたどりつくまでの道のりは、いろいろあるっていう、あれです。(笑)
チャンピオンを目指して頑張っている子が多いと思いますが、それを実現するための方法は、選択肢にあるように多種類あるのです。(もちろん、選択肢にないものもたくさんあるはずです。以前おすすめした里崎氏の著書を実際に読書し、その思考法を取り入れた人もいました。前大会よりも順位を上げることができました。その取り組みには、頭が下がります。)
「その他」としては、「オンライン練習会にすべて参加させてもらうことで練習量が増えたこと」という回答がありました。また、上に挙げた①~⑨のすべてを挙げている人もいました!自分を変えようと、必死で努力している姿が目に浮かびます。順位や成績うんぬんではなく、大事なのは、夢や目標をかなえようと取り組むこと、また、新たな可能性を探って様々な取り組みにチャレンジしてみること、だと私自身学ばせてもらいました。いや、「それが大事」なのではなく、「それを大事にしたい」、と思いました。今回、目に見える成果が出なかった人も、これにめげずに取り組みを続けて欲しいと思います。今回、手渡したしおりカードに書いた「挑戦には、必ず壁がある」という言葉にも通じるところです。
問:第2戦をやってみてダメだった~と思うこと?(複数回答あり)
①練習不足(2人)
②自分の弱点を克服できないままだったこと(6人)
③睡眠不足(前日あるいは最近)(3人)
④気持ちの弱さ・精神的プレッシャー(6人)
⑤気のゆるみ・油断(1人)
⑥目標の不明確さ(1人)
⑦集中力・闘う気力が持続しなかったこと(2人)
⑧体調不良
⑨運のなさ(1人)
⑩なし(1人)
⑪その他(4人)
👇 「その他」として「試合の途中で、負けるかもな~という気持ちが出てしまったこと。」「対戦練習が足りなくて、試合のペースがつかめていなかった。」「勝ってもぎりぎりの枚数だったこと。」「予選は緊張しなかったけど、決勝トーナメントでは緊張で吐きそうだったこと。」という回答がありました。どれも「わかる~!」です、共感できます!
「②自分の弱点を克服できないままだったこと」を挙げた6人については、今後どのような取り組みをしていくか、私は注目したいと思います。なぜなら、それこそ、百人一首の取り組みを通して、学べる(成長できる)ことだからです。いわば、夢のかなえ方、目標の達成の仕方を、失敗や反省を繰り返しながら、自分にとって、より良いものを追求するという部分です。百人一首を卒業した後も、人生に生かせる部分ですね!
問:自分の「武器」(自信を持っていること)は?
①札配置の暗記力(1人)
②決まり字をすぐ聞き分けすばやく動き出す瞬発力(3人)
③動き始めてから札到達までの手スピード力(2人)
④図太い神経(いつでもリラックスできる)
⑤物凄いプラス思考(1人)
⑥ジャンケンに強いこと(2人)
⑦誰にも負けないほどの練習時間(2人)
⑧その他(3人)
👇 「その他」として、「まだわからない」「ない」「ポーカーフェイス」という回答がありました。「ない」と回答した人が「今は自信を持てるところがないから、手のスピードを上げて自信を持てるようにしたい。」とありました。ぜひ、自分の「武器」を磨いて、自信の源にしてほしいと思います。
最後に、大切にしてほしいと思うことを2つ書きます。
1つ目が、「なぜそれが自分にとっていいのかを考えること」です。 先に挙げたお子さんの場合は、ビジョントレーニングがなぜいいのかを、お子さんにかみ砕いて話していただいたそうです。その結果、「この練習が今の自分にとって価値のあるものだ」と強く感じられたからこそ、継続したり集中したりできたのだと思います。
2つ目が、 「成果の出方は人によって違うということ」です。他のお子さんがうまくいった方法でも、我が子がうまくいくとは限りません。また、「○○さんは、こうだったらしいよ。」と言われても、それでモチベーションが上がる子もいれば、下がる子もいて当然です。よそのお子さんと比較する、というのは大変危険かと思われます。(笑)一番いいのは、「○○さんみたいになりたい。○○さんみたいなことをしてみたい。」と子ども自身が憧れてくれることですね!それがなかなかに難しいことは、私自身も子育ての経験上痛感しています。(笑)
今回も長文になってしまいました・・・。最後までお読みいただいた方、ありがとうござました。