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Libiamo piano class

なかよしコンサート終わりました

2021.08.03 01:31

8月1日、発表会を無事開催できました。


1年前、ホールを予約する段階から新型コロナの心配をし、開催できなくなった時の代替策も考えていました。


どんな状況でも今出来ることに真剣に向き合ってできる限りのことをしようと決めて準備に入りました。


東京では緊急事態の中オリンピックが開催され、唐津にもじわじわと近づいてくる感じがあり、今がぎりぎりかなと思ったところです。


当日は前日までのお天気が嘘のように早朝から雨と雷。

大雨警報が発令され、急きょ、安全優先のLINEを送りました。

唐津の中心ではなく、山の方や佐賀市の生徒さんもいらっしゃるので、本当に心配しました。


でも、なんとか参加者22人が無事集合され、演奏できました。

参加生徒皆さんの日頃の努力と、それを見守り支えて下さるご家族のおかげです。本当にありがとうございました。


久しぶりに弾いたスタインウェイ。

やはり、いつもと違う楽器と場所で弾く、聴く、ということの大切さが身に染みました。


今回発表会が初めての生徒さんが10人いらっしゃいました。

幼いお子さんには記憶にも残らないかもしれません。

でも、とても衝撃的な事って覚えていませんか?

だから、生徒さんひとりひとりの良い思い出になる事がとても大切だと考えています。


成長された高学年の生徒さんは自分なりに反省点も見えたのではないかと思います。

だからこそ、大変でも発表会には参加してほしいと思っています。


そして、今回は初めて、学校で伴奏を頑張った生徒さん8人の紹介と、10年継続して教室に通ってくれた生徒さんの紹介の時間をとりました。


唐津に私が引っ越してきて、12年経つので、ここで教室を始めた初め頃から通われた生徒さんが中学生になったわけです。何でも10年続けることはすごい事です。


4歳から10年以上、お子さんの成長を見守れるのは本当に幸せなことです。


そして、ここで一生懸命練習した校歌や合唱の伴奏が、佐賀の、唐津の、あちらこちらの学校で聴こえると思うととても嬉しくなります。

伴奏を通して皆さん大きく成長されます。


発表会では、第1部でクラシックの独奏、第2部は家族やお友達や私と連弾という構成でプログラムを組んでいます。


今回は初めてでしたが、第2部のはじめに弾き語りをしてくれた生徒さんがいます。

中学生になる直前からピアノをはじめて、1年半くらいになる生徒さんです。

そう聞くと、発表会で演奏を聴かれた方は驚くかもしれません。


少人数の小中一貫校に通う彼女はまだやっと楽譜を見ながらゆっくり単音を弾く段階でしたが、校歌の伴奏をしたいと積極的に楽譜を貰って来てレッスンをはじめました。ここで一緒に譜読みをし、学校で繰り返し練習し、弾けるようになりました。(お家にはキーボードしかないんです。)


そして、小中学校の愛唱歌の伴奏、これは少し校歌より難易度が高かったのですが、学校のピアノで毎日練習して仕上げました。


発表会2週間くらい前に、部活の都合がついたので急きょ参加する事になり、妹さんとの連弾だけする練習をはじめました。


でもせっかくなら、練習してきた発表をしてほしいと思いました。

でも、彼女は曲として仕上げたものが少なく、2週間で譜読みしてしあげるとしたら、本当に簡単なものになってしまうか、不完全な感じになってしまいます。まだ楽譜が早く読めないからです。


そこで、一生懸命取り組んできた発表なのだから、形にとらわれず愛唱歌を弾いたらいいのではないかという提案をしたら、それならたくさん練習したのでやりたいという事になりました。


学校の先生にも自分からお願いしてきいてもらっていたら、伴奏だから、歌があった方がいいね、弾きながら歌ったら?と助言いただいてきました。


この歌は校歌と違って合唱曲としても、伴奏もきちんと作られていて(偉そうに、すみません)、それだけでもいいかなとは思ったのですが、歌の歌詞がまたいいので、乗せたら尚いいです。

歌ってみる?ときいたらやりたいです!と。

中二は恥ずかしいという気持ちが大きい年頃ですので、彼女の度胸には驚きました。


当日リハーサルでマイクを通して、ホールできいて、色々な意味で今後の彼女の為にいいと思えたら歌をつけようということにして、当日を迎えました。


実質、歌も含めてレッスンしたのは2回だけ、あとは本人の努力です。


こんな経緯で、今回プログラムとしては異質なかんじになりましたが、結果的によかったと思いました。

他の生徒さんのご家族からもお褒めの言葉をいただいたようで、ますますやる気が上がったようです。


本当は発表会の場で紹介しようかとも思いましたが、皆さんそれぞれ頑張っているのに、特定の生徒さんだけにクローズアップしすぎるのはどうかともおもい、やめました。

でも、ちょっと異質な感じを受けたかとも思ったのでいきさつを書かせていただきました。


教室では、伴奏1曲だけを仕上げたいという方も単発でレッスンに来られることもあります。

弾けるように相談しながら伴奏を編曲したりもします。

また、歌も一緒にレッスンしたりもします。


色々な形で音楽を楽しみたい、チャレンジしたい、そんな生徒さんのちからになりたいと思っています。


あきらめず努力することは素晴らしいな、また、少し勇気を出すと新しい道がひらけるんだな、というご参考になればと思います。


もちろん、私も、うちの子供も含め、なかなか積極的になれない場合が多いです。学校でも、地道にやっているのに日の目を見ない…それはそれでいい、その良さもあるのです。

生徒さん皆さんそれぞれの良さはわかっているつもりですし、もっと知りたいと思っています。

教室に来た時は遠慮なく、やってみたい事があったらお話してください。

なんでもやってみないとわかりませんものね。

私もよい勉強になりました。


そういえば、コンサートが終わって帰る時には雨が上がっていましたね。


皆さん本当に頑張りました。

今後ともよろしくお願い致します。