始めの日
今日、個人事業者開業届けを提出した。
と言っても、開業日を令和3年8月3日と書いて、令和3年8月3日に郵便局から郵送してもらっただけなんだけど。今日であることにこだわってみようと思えた日だった。
いつかフリーランスとして「出発したい」が「出発しよう」に変わったのは2019年6月15日。いつまでも納得のいくレベルに達してないから始められないというほど遅くならないように、でもある程度は納得出来てから始めたい、2021年は始める・始めないで悩むことから始まった。
お仕事用ペンネームみたいなものがあった方がいいという話を聞いた。活動名があると仕事で嫌なことがあったとき、それは私のことではないと気持ちが切り替えやすいそうだ。そして師匠の活動名はカッコいい。ただ、本名で活動している人に憧れもあった。ここでもずっと悩んでいた。屋号をつけるか?付けないか?付けるなら何にしようか?
ふと【CHROMA×615】はどうだろう?と思ったのが7月31日。彩という名前は気に入っているので活動名に入れたかったから、彩という字を入れて結構色々考えてはみたけれど、なかなかコレ!と思えない。
彩はそのまま英語するとColor、彩度ならChroma。クロマは昔マンガに出てきた主人公が使う複数の名前のうちのひとつで、クロマだけ気になって意味を調べた時から何となく勝手に親しみを持っていた。
ただ、彩はともかく度は?度の意味を検索してみる。「時/折/際/時ごと/回数/数ではかられるもの」何度も繰り返すような、何かを積み上げていくような、伸びて続いていくような感じがして…。冗談のようだけど、これを知って気が軽くなった。それで、友人にCHROMA×615はどうだろうか?と聞いてみたくなった。
8月2日。思い切って友人に聞くと、友人は教えてくれた。「カッコいい!明日は一粒万倍日と天赦日だよ!!明日はどう?!」
そうか。そうならやっちゃおう。何となく縁を感じたので、それで8月3日にこだわって提出することにした。そして今さっき検索してみた結果、一粒万倍日で天赦日なのは8月28日で、8月2、8、28日が一粒万倍日。8月3日はどちらでもなかったのだ。
ただ、面白いのは今年の6月15日は一粒万倍日の天赦日だった。そうとは知らずに6月15日を開業日と記入しようかとも確かに思った。でも書かなかった。それは今朝Facebookを見て、2019年8月3日に料理が大嫌いなのにふと思い立ってぬか漬けを始めた日だったと知ったから。そういう自分だけの特異日というものもあると聞いていたから、「ああ良かった、今日はきっと私の始める日なんだ、頑張って郵送しよう。」そう思って開業日は今日になった。
今日のことを見ると、小さい失敗をすることで大きな失敗を回避できる気がする。そもそも友人に聞かなければ明日提出しようとは露ほども思っておらず、その露を払ったのは確かに8月2日だったから。いいフリーランス・スタートじゃないだろうか?