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法華仏教研究会

花野充道博士古稀記念論文集(全2巻)

2021.08.04 02:33

第1巻『仏教思想の展開』
第2巻『日蓮仏教とその展開』

(2020 年10月、山喜房佛書林)

2冊1セット 30,000円+税

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第1巻『仏教思想の展開』(A5判 838頁)

目次

『法華経』の女人成仏観と日蓮 ―「変成男子」とsaṃdarśana-                 岡田真水

法華経の付嘱について                                   前川健一

「不軽菩薩『我深敬』等の二十四字と日蓮の題目」 ―インド・オリジナル法華経から見て―   苅谷定彦

常不軽菩薩の授記と但行礼拝について                             澁澤光紀

『無量義経』の真偽をめぐって                                大竹 晋

『高王観世音経』の起源 ―「仏説観世音経」から「仏説高王経」へ―              池 麗梅

世親『法華論』のチベット語訳は存在したのか                         望月海慧

馬鳴菩薩造・真諦三蔵訳『大宗地玄文本論』の成立事情                     石井公成

「真如随縁」の相即論に関する一考察                             井上克人

『大乗起信論』における「本覚」「始覚」の成立について ―「従本已礼」という表現に注目して― 藤井 淳

仏性論争における『大乗起信論』の位置                            藤村 潔

『大乗起信論義記』における無碍説 ―『探玄記』との比較を中心に―              金 天鶴

『大乗止観法門』に見える真如・如来蔵説 ―『究竟一乗宝性論』との関連性を中心として―    李 子捷

天台智顗における法雲の法華教学批判と受容の再検討                       早川貴司

天台智顗における燃灯仏理解の一側面 ―『法華玄義』の引用を中心にして―           村上東俊

天台智顗の死について ―中国の学者の解釈を中心として―                   菅野博史

章安灌頂による『摩訶止観』の本文整備 ―十境・十乗観法(近方便)を中心に―         村上明也

李華撰『故左渓大師碑』に見る知識人の佛敎認識                        伊吹 敦

唐代における『法華経』信仰の諸相                              松森秀幸

中国天台における『金光明経』思想の受容                           林 鳴宇

最澄『通六九証破比量文』の思想的位置 ―二比量を中心に―                  師 茂樹

伝聖覚撰『大原談義聞書鈔』と本覚思想                            安達俊英

天台本覚思想と證空 ―「現生往生」思想の究明を射程に入れて―                中村玲太

道元禅師と本覚思想                                     清野宏道

再考・持経者から日蓮へ ―虚空蔵求聞持法と『不動愛染感見記』―               菊地大樹

言霊と真言と題目 ―聖なる言葉と予言をめぐって―                      鎌田東二

日蓮と密教 ―虚空蔵求聞持法、三光天子、戒家の印―                     杉原愼了

日蓮の三論批判                                       奧野光賢

鳳潭の『大乗起信論義記幻虎録』について ―その思想史の位置づけを中心に―          張 文良

鳳潭と性悪説 ―『起信論註疏非詳略訣』を中心に―                     末木文美士

『立正安国論』の近代 ―二つの「立正安国」の論理とそのゆくえ―               佐藤弘夫

仏教とマインドフルネス ―アメリカのマインドフルネス―                   古瀬珠水

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第2巻『日蓮仏教とその展開』(A5判 866頁)

目次

花野充道博士 年譜

花野充道博士 著書・論文目録

日蓮教学の思想史学的探求                                  花野充道

日蓮聖人の法華経救済のイメージと『大曼荼羅』図顕                      渡邊寳陽

日蓮における地涌・上行菩薩の自覚をめぐる論争 ―論点整理―                 間宮啓壬

日蓮教学における題目論の一断面                               布施義高

事の一念三千に関する再考察 ―題目との関係性をめぐって―                  三浦和浩

『兄弟鈔』における「伯夷伝」小考                              大賀義明

日蓮真蹟遺文『下方他方旧住菩薩事』について                         山上弘道

日蓮遺文に登場する北条一族覚書 ―呼称・人物比定・日蓮遺文の真偽―             坂井法曄

佐渡国法華講衆について ―「師弟子の法門」のこと―                     大黒喜道

日蓮と法華講会                                       石附敏幸

慶林日隆の八品正意論管見                                  大平宏龍

慶林坊日隆の一仏二名論 ―立論の動機と目的―                        平島盛龍

日隆門流の形成と教団維持に関する一考察                           小西日遶

了義院日達と本有院日相の論議応酬の一考察                          鈴木正嚴

近世不受不施論争における権力に対する譲歩と殉教 ―国主の不施の受不受の問題を中心に―

ジャクリーン・ストーン

佛立開導・長松日扇師の信行成仏論 ―三途成不論争を通して―                  福岡日雙

創価学会草創期における政界進出の理念と動機を再考する                     中野 毅

日本の近現代と日蓮仏教の「再歴史化」 ―国柱会と創価学会の「国立戒壇」論の場合―       西山 茂

日蓮主義と九識論 ―田中智学と宮沢賢治における九識心王の日蓮をめぐって―       ブレニア・ユリア

望月歓厚『日蓮教学の研究』における本尊論の検討                        宮田幸一

現代修行道場の諸問題 ―僧としての修行者は如何にあるべきか―                 戸田日晨