役立つ!大学の学び 〜初年度(導入)教育〜
出典元:ライオン企画刊『大学研究マッチングブック』(2021年)より
初年度(導入)教育で 「大学での学び方」を学ぶ
大学での学びを初年度からサポート
大学での学びは、高校までのものとはちがう。新入生にとっては、その多くがはじめてのことなので戸惑うことも少なくない。そのため近年は、「学生の学びを最大限サポートする」大学が増え、新入生を対象に、入学当初の時期だけでなく、半年あるいは1年間、「大学での学び方」を指導する「初年度(導入)教育プログラム」を実施するのが一般的になっている。
初年度(導入)教育プログラムは、大きく2つの種類がある。 ひとつは、「“大学での学び”の学び方」をレクチャーするプログラム。入学直後のオリエンテーションで、受講科目の履修方法や、授業の受け方、学内施設の利用の仕方などを指導してくれる。その後、一定期間をかけて「レポートの書き方」「論文の書き方」「指定図書の読み方」「文献の探し方」「資料の利用法」「教員とのコミュニケーションのとり方」「PCなどの情報機器の使用方法」「図書館の利用方法」など、大学の学びを進めていくために欠かせないノウハウをていねいに指導してくれる。
また、明確な目的意識をもたないまま入学してきた学生に、学ぶ目的の再確認や目標の定め方、学部・学科がめざす教育の方向性などについても、あらためて指導してくれる。
高校の基礎学力をフォローするリメディアル教育
もうひとつは、高校時代の勉強で不足していた部分を補うプログラムで、「リメディアル(補習)教育」といわれるものがある。リメディアル(補習)教育では、カリキュラムの正規の科目以外に、高校の教科・科目に近いカタチで、英語、数学、理科などの補習授業が行われている。とくに、理系の大学で行われることが多い。
これは、高校の学習指導要領が改訂されたり、入試科目で課されていなかったために、大学教育に必要な科目を履修していない、あるいは基礎学力に不安をもつ新入生が増えたために行われるようになったといわれている。
また、卒業後の進路を視野に入れながら学ぶことも大切であり、就職・キャリアに関する指導も、初年度から実施する大学が増えている。これは初年度教育とキャリア教育の両方の視点から行われる場合が多く、学生は長い時間をかけ、段階的にアドバイスを受けられることになる。
まさに至れり尽くせりの教育サービスのプログラムだとはいえるけれど、これから大学進学を考える高校生にとっては、できれば大学入学後にリメディアル教育を受けなくてもすむような、しっかりした高校時代を送っておきたいところだ。
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