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梨の日

映画『いとみち』

2021.08.04 10:19

武蔵野館さん、延長に感謝…。


オール青森ロケ。



映画『いとみち』


監督:横浜聡子

出演:駒井蓮/

豊川悦司/

黒川芽依/横田真悠/中島歩/古坂大魔王/

ジョナゴールド/宇野祥平/

西川洋子




主人公を始めとして、おばぁもご近所のじぃじも、ピンクの似合う娘だって、津軽訛り、だったのかな。


初めはもっと言葉が分からないと思ってたし、全部わかったわけじゃないけど、思った以上にわかる自分は、親戚が福島だからだろうか。


心が柔らかくなった。

し、私の憧れのようなものが詰まっていて。

更には、ピンポイントでド共感してしまって。


高校生という若さは今の私にはないけれど、

あの頃はほんと、最強だったんだなぁ。

強いとか勢いだけじゃなく、心のしなやかさがどれ程素敵なのかと。


楽器が何も弾けない私には、自分の体以外で身を寄せられたり表現できる物の

憧れがあって。

何か特技はないの?の質問には、いつも吃ってしまう。


それは、自分が言葉が下手くそだから、っていう点が大きく関係しているのが、今回観てて少し解明されてしまったような気がした。


私にも反抗期を迎えるべく時期に、反抗期がなかった。

20歳過ぎてからやっときたぐらい。(大人になってからの反抗期は本当面倒くさかった)


だから喧嘩が下手で、苦手なのかもしれない、

なんて、いとちゃんの友達の言葉を聞いて、教えてもらったような感じがした。

時には自分の体を通して、楽器や絵や、別の表現に吐き出せたら良かったのにな、とも。

私は代わりに、言葉が下手くそな分、より言葉を紡ぐのが上手な人のセリフという手段を使って、自分を知るようにしているんだよな。



いとちゃんに訪れる不都合たちに、

いとちゃんは、かき鳴らされる三味線の糸のように、いつもは黙ってピンとしてるも、その時がくればちゃんと音を鳴らして、ちゃんと しなる。


頑固な大人になればなるほど、しなる事が出来なくなりがちだけど、いつだって自分が指を添えれば、しなれるハズなんだ。


そんな小さな、でも素敵なキッカケを感じ取ったのでした。



方言も楽器も憧れで。

ばぁちゃんのスコーンとかます言葉と行動に笑い。

学校の友達とは違う、バイト仲間独特の居心地を思い出した。





横浜聡子監督は、とても面白くて頭と心が しなやかな方なんだろうなぁ。

ポスターから受ける印象とはだいぶ違う、郷土愛と親子愛にじんわり。


キャストが何気に豪華でビックリ。

片っ端からみーーーんな素敵…。


余談だけどともちゃん役の横田真悠さん、めちゃくちゃ広瀬すずさんに(特に声)似てて、最初大混乱してたのは内緒。




私が帰る田舎はないけれど、

早くばぁちゃんに会いたいし、従兄弟達にも会いに行きたくなっちゃった。


とってもいい青春の時間をお裾分けしてもらいました。