映画『いとみち』
武蔵野館さん、延長に感謝…。
オール青森ロケ。
映画『いとみち』
監督:横浜聡子
出演:駒井蓮/
豊川悦司/
黒川芽依/横田真悠/中島歩/古坂大魔王/
ジョナゴールド/宇野祥平/
西川洋子
主人公を始めとして、おばぁもご近所のじぃじも、ピンクの似合う娘だって、津軽訛り、だったのかな。
初めはもっと言葉が分からないと思ってたし、全部わかったわけじゃないけど、思った以上にわかる自分は、親戚が福島だからだろうか。
心が柔らかくなった。
し、私の憧れのようなものが詰まっていて。
更には、ピンポイントでド共感してしまって。
高校生という若さは今の私にはないけれど、
あの頃はほんと、最強だったんだなぁ。
強いとか勢いだけじゃなく、心のしなやかさがどれ程素敵なのかと。
楽器が何も弾けない私には、自分の体以外で身を寄せられたり表現できる物の
憧れがあって。
何か特技はないの?の質問には、いつも吃ってしまう。
それは、自分が言葉が下手くそだから、っていう点が大きく関係しているのが、今回観てて少し解明されてしまったような気がした。
私にも反抗期を迎えるべく時期に、反抗期がなかった。
20歳過ぎてからやっときたぐらい。(大人になってからの反抗期は本当面倒くさかった)
だから喧嘩が下手で、苦手なのかもしれない、
なんて、いとちゃんの友達の言葉を聞いて、教えてもらったような感じがした。
時には自分の体を通して、楽器や絵や、別の表現に吐き出せたら良かったのにな、とも。
私は代わりに、言葉が下手くそな分、より言葉を紡ぐのが上手な人のセリフという手段を使って、自分を知るようにしているんだよな。
いとちゃんに訪れる不都合たちに、
いとちゃんは、かき鳴らされる三味線の糸のように、いつもは黙ってピンとしてるも、その時がくればちゃんと音を鳴らして、ちゃんと しなる。
頑固な大人になればなるほど、しなる事が出来なくなりがちだけど、いつだって自分が指を添えれば、しなれるハズなんだ。
そんな小さな、でも素敵なキッカケを感じ取ったのでした。
方言も楽器も憧れで。
ばぁちゃんのスコーンとかます言葉と行動に笑い。
学校の友達とは違う、バイト仲間独特の居心地を思い出した。
横浜聡子監督は、とても面白くて頭と心が しなやかな方なんだろうなぁ。
ポスターから受ける印象とはだいぶ違う、郷土愛と親子愛にじんわり。
キャストが何気に豪華でビックリ。
片っ端からみーーーんな素敵…。
余談だけどともちゃん役の横田真悠さん、めちゃくちゃ広瀬すずさんに(特に声)似てて、最初大混乱してたのは内緒。
私が帰る田舎はないけれど、
早くばぁちゃんに会いたいし、従兄弟達にも会いに行きたくなっちゃった。
とってもいい青春の時間をお裾分けしてもらいました。