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スポーツ障害(膝) オスグッド病(膝下の出っ張り部分の痛み)

2021.08.06 06:01

■ オスグッドとは ■


オスグッドの正式名称は「オスグッドシュラッター病」と言いますが、


一般的には呼びやすいように「オスグッド」と言われていることが多いようです。


小学校高学年から中学生ぐらいの時期に発症しやすいケガで成長痛と間違われやすいのですが、オスグッドは成長痛ではありません!


成長痛ではない理由として、オスグッドで当院に通院する患者さんの中には片足だけしか痛みがないという子もたくさんいます。


もし、成長痛なら両足とも成長しているので両足に痛みが出ないと、つじつまが合いません。


また、病院などで「成長がとまるまで痛みはとれない」と医師に言われて、当院に

治療に来られる患者さんが多いのですが、

当院での治療を受けることで痛みなく、スポーツや日常生活を送れるようになる子が

たくさんいます。


つまり、成長痛ではなく、成長期にスポーツなどで身体を酷使することで起こりやすい

『ひざの痛み』だということです。



■オスグッドの原因■

スポーツや日常生活で「跳ぶ、走る、しゃがみ込む」などの膝の曲げ伸ばし運動で膝を酷使することにより、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなり、この筋肉が付着している脛骨粗面(膝下の出っ張り)という部分が膨隆してきます。

※脛骨粗面は小学校高学年から中学校生ぐらいの成長期では骨が固まっていないために筋肉が硬いと引っ張られて膨隆してきてしまうのです。



■オスグッドの症状■


①膝蓋骨(膝のお皿)の下の出っ張りを押すと痛い。


②しゃがみ込み、正座が出来ない。(または痛みが出る)


③走る、ジャンプ動作で痛みが出る。


④スポーツなど練習後に痛みがでる。


※②~④は膝蓋骨の下の出っ張った部分に痛みが出ます。




■オスグッドではなく、骨折している可能性もある■


『脛骨粗面(けいこつそめん)骨折』


オスグッドの際に痛みが出る

脛骨粗面は18歳ぐらいまでは

完全な骨ではなくて、

柔らかい軟骨部分であるため、


太もも前(大腿四頭筋)の筋肉に

引っ張られることで剥がれてしまうことがあります。これを『裂離骨折(れつりこっせつ)』と言います。


また、

13〜18歳の男の子に多く見られ、

3つの分類に分けられます。


Ⅰ型:骨端核のみ裂離

Ⅱ型:脛骨の端っこが一部裂離したもの

Ⅲ型:完全に裂離してしまったもの

ワトソン・ジョーンズの分類

※脛骨粗面骨折の可能性がある場合は、整形外科などでの精密検査を勧める場合があります。



では、

オスグッドの症状に当てはまる場合の注意点を説明していきます。



■ストレッチに注意!!■

大腿四頭筋のストレッチを実施して、太ももの前にツッパリ感がでるだけならストレッチを実施してもOKです。ただ筋肉のツッパリ感ではなく、膝蓋骨の下の出っ張りに痛みが出る場合はストレッチを行ってはいけません!


※膝の前面に痛みがある方は一度、下の「筋肉の検査」を実施してみましょう↓



■痛みがあるのに我慢して練習をするのに注意!■


これは一番やってはいけないことです。練習などを休めない理由はいろいろあると思いますが痛みがあるのに我慢して練習することで患部(痛めているところ)の炎症が強くなり、傷ついている組織の回復が遅くなり、痛みが取れづらくなります。


また、膝をかばった動きになり他の部位もケガしやすくなる可能性もあります。


■サポーター、テーピングをして練習するに注意!■


オスグッド専用のサポーターやテーピングなどをして練習すれば痛みが軽減するため、ついつい練習をやりすぎてしまうことがよくあります。サポーターやテーピングを使用することは悪いことではありませんが、根本的なオスグッドの治療ではないためオスグッドの痛みがなくなるということにはなりません。



しみず整骨院では


しみず整骨院では治療を行う前に必ず、問診、徒手検査を行います。


なぜ、オスグッドになってしまったのか、どのような治療法でオスグットを改善していくのか説明をしっかりと行います。


「筋肉の硬さ」、「身体の歪み」、「身体の使い方」など人それぞれに原因がありますの

その原因を特定し、その原因に対して根本的な治療を行っていきます。


オスグッドでスポーツができずに困っている場合は、一度ご相談下さい。


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