Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ジャック

2018.08.05 03:57

https://lifeskills.amebaownd.com/posts/2271095?categoryIds=1148900  【アウェアネスカード】

https://lifeskills.amebaownd.com/posts/2271165?categoryIds=1148900  【更なる気づきのために・アウェアネスカード ハート、スペード】

https://lifeskills.amebaownd.com/posts/2271190?categoryIds=1148900   【更なる気づきのために・アウェアネスカード ダイヤ、クラブ】

https://lifeskills.amebaownd.com/posts/2271124?categoryIds=1148900 【アウェアネスカード:あなたのタイプは?】


https://magicdoor.jp/jack-of-playing-cards/  【なぜジャックと呼ぶ?トランプの絵柄のモデルと隠された秘密教えます 2021年8月】 より

いつでも気軽に遊べるカードゲームのウノやポケモンカードは、子どもから大人まで一緒に楽しめる商品です。

そのなかで、もっとも昔から愛され親しまれてきたポピュラーなカードといえば「トランプ」ですよね。

ババ抜きや七並べなどのパーティーゲームから、マジックの小道具、ときにはオシャレなインテリアにも使われるトランプですが、その起源や絵柄についてはご存知でしょうか?

キング(王)、クイーン(女王)ときて、どうして”ジャック(人名)”という名前が付いたのか。

4つのマーク、ハートマーク・ダイヤマーク・クラブマーク・スペードマークの持つ意味にはどのようなものがあるのか...。

今回は、知って損なしのお役立ち雑学「トランプの絵柄」についてご紹介していきます。

トランプと呼ぶのは日本だけ?

実は私たちが慣れ親しんだこのカードを「トランプ」と呼ぶのは日本だけです。

たとえばアメリカは、トランプのことを「Playing Card」もしくは「Card」と呼びます。

トランプの原型となるカードが日本に伝わってきたのは、室町時代末期といわれています。

ポルトガルから鉄砲伝来と共に伝わってきたのが「かるた」です。

では、トランプという単語はどこからきたのでしょうか?

「Trump」という言葉は英語で、”切り札”という意味があります。

これはトランプを使ったゲームに用いられる単語で、そのゲームの様子を見ていた昔の日本人たちが「あれはトランプという名前なんだ」と思い、使うようになったといわれています。

「Trump」という言葉が認知されるようになったのは諸説ありますが、諸外国の人間が訪れるようになった明治時代あたりという説が有力です。

鎖国が終わり、文明開化の足音を聞いた明治の世は、これまでの遅れを取り戻そうと積極的に外国語を取り入れたり、考え方を取り入れたりと大改革の時代でした。

自分たちが「かるた」と呼んでいたカードゲームを、お手本にしていた外国の人が「トランプ」と呼んでいたことで名称を変えたのかもしれません。

なぜジャックと呼ぶの?

13種類のカードのなかでも、ゲームのパワーバランスが強いカードである11、12、13の絵札。

呼び方は「13=キング(王)」、「12=クイーン(女王)」、そして「11=ジャック」。

13が王で、12が女王なのであれば、普通なら11のジャックはその子どもである王子や王女、つまりプリンスやプリンセスなのでは?と疑問に思いますよね。

結論からお伝えすると、このジャックというのは人名ではなく、「召使い・家来」を意味する単語になります。

まだトランプが世界で統一されておらず、国ごとの特徴が出ていたころは、キング、クイーンの他に歩兵やペイジ(小姓)といった絵柄がありました。

いろいろな国を通って名称や種類を変化させていったカードは、やがてイギリスで当時男性の召使を示す単語だった「ネイブ(Knave)」という呼び方を使うようになったのが、現在日本で主流である英米タイプのトランプです。

しかし、ネイブの頭文字はキングと同じ「K」。

キングと区別するためにKnと表記していましたが、カードを扇状に持ち、スート(マーク)と数字で手持ちの種類を確認するポーカーのようなゲームでは見間違いが相次ぎ、問題となりました。

そこでとあるトランプ製造者がネイブの別名だった「ジャック(J)」を代わりに使おうと提唱し、時間をかけて徐々にいまの「J=ジャック」へと呼び名を変えていったというわけです。

絵柄にはモデルがいる?

トランプの絵札「11・12・13」には、それぞれひとりずつ人物画が描かれています。

一見して同じような人物に見えるこれらの絵柄ですが、実はすべて別々の人物がモデルです。

これらの人物は、16世紀のフランスで歴史上の人物をモデルに考案されたフランスタイプのカードに描かれたもので、それが今日のトランプにも反映されています。

知る人ぞ知るトランプの絵柄のモデルを、キング、クイーン、ジャックの順にご紹介しましょう。

キング

キングはその名を示すとおり、過去の偉大な王や皇帝がモデルになっています。

トランプが発展していったヨーロッパ、その文化の基礎となった4つの文明、

「ヘブライ」

「神聖ローマ帝国」

「ギリシャ」

「古代ローマ帝国」

を代表する人物がそれぞれ選ばれたとされています。

<ハート>カール大帝

中世前期ヨーロッパの大国・フランク王国の王カール大帝は、シャルルマーニュ、チャールズ大帝、カルロス大帝などともいわれる「ヨーロッパの父」と呼ばれた人物です。

ゲルマン文化とキリスト教、古典ローマを融合し、中世以降のヨーロッパにおける王国の太祖となった偉人です。

西暦800年12月に時のローマ法王から皇帝の戴冠(たいかん)を受け、西ローマ帝国の皇帝になった偉大なキングといえます。

<ダイヤ>ユリウス・カエサル

ユリウス・カエサルは、日本ではシーザーという呼び方のほうが耳に馴染みがあるかもしれません。

そう、「ブルータス、お前もか」という言葉で有名な古代ローマの皇帝です。

彼は他にも「賽は投げられた」「来た、見た、勝った」など数々の名言を残しています。

<クラブ>アレクサンドロス大王

アレクサンドロス大王ことアレキサンドロス3世は、その血筋から神々の末裔とも囁かれたマケドニア王国の国王です。

当時ギリシャの各都市(ポリス)が加盟していたコリントス同盟の盟主でもあり、同時に、征服したペルシャとエジプトの王でもありました。

<スペード>ダビデ王

ダビデ王は、ヘブライ(古代イスラエル)の王にして、かの有名なソロモン王の父です。

ミケランジェロのダビデ像という彫刻を歴史や美術の教科書などで見たことがある人も多いでしょう。

あの像のモデルとなっているのがダビデ王の若き日の姿、ダビデとゴリアテのワンシーンを彫刻として残したものです。

クイーン

クイーンのモデルになった女性たちは、神話の女神であったり、女王や偉人を支えた妻だったりと、強い意志を持つ人物ばかり。

とくに女神のカードは、お守りとして持っておきたくなる心強さです。

<ハート>ユディト

ユディトは、旧約聖書外典のひとつ「ユディト記」の主人公として語られる女性です。

英語発音で「ジュディス」と呼ばれることもあります。

彼女は一途な信仰心と大胆な行動力を持ち、町が敵に囲まれるという窮地にあって敵軍の陣地に侵入し、なんと敵将の首を取って戻るという兵士顔負けの実力の持ち主でした。

また、ハートのクイーンのモデルにはもうひとり候補がいて、ハートのキングであるカール大帝の息子・ルートヴィヒ1世の妻ユディトではないかとする説もあります。

<ダイヤ>ラケル

ラケルは、旧約聖書に登場する「全てのイスラエルの民の祖」ヤコブの妻です。

ヤコブに望まれながらも姉のレアに出し抜かれ、出会いから14年という歳月の後に結ばれた忍耐の愛の持ち主です。

<クラブ>アルジーヌ

アルジーヌとは、女王を意味するラテン語「レジーナ(Regina)」のアナグラムで、特定の人物を指すものではありません。

モデルは15世紀のフランスの王、シャルル7世の妻マリー・ダンジューとする説が有力ですが、同じくシャルル7世のめかけであったアニエス・ソレルだという説や、2人を混ぜて作られた架空の人物であるという説もあります。

<スペード>アテナ

アテナはギリシャ神話に登場する女神です。

都市を護るための戦いの神であり、知略や芸術の神でもあります。

スペードのスートには剣の意味が含まれているので、護るために剣を振るう守護の女神をモデルにしたのは当然の選択だといえるでしょう。

ジャック

ジャックは、召使いや家来を表すカードです。

描かれている人物も、王や指導者の下に仕える有名な人物が描かれています。

<ハート>ラ・イル

ラ・イルは本名をエティエンヌ・ド・ヴィニョルといい、聖少女ジャンヌ・ダルクの戦友として百年戦争で活躍した人物です。

幼い頃から傭兵として戦場を駆け抜け、傭兵制度のなかで司令官として華々しい戦果を上げました。

昔のフランス語で「憤怒」を意味するあだ名どおり、短気や略奪の癖があり、一長一短の性格といわれています。

<ダイヤ>ヘクトール

ヘクトールは、ギリシャ神話を題材にしたホメロスの叙事詩「イーリオス」に登場するトロイアの英雄です。

トロイアの王子で、軍を率いる総大将を務めましたが、敵であるアキレウス(アキレス)に敗れ、命を落とします。

善き男、善き父であったと書かれており、トロイア戦争の原因となった弟に対しても寛容に接した器の大きい人物だったいわれています。

<クラブ>ランスロット

ランスロットは、中世の騎士道物語「アーサー王伝説」で有名な「円卓の騎士」の一員であり、騎士長を務めたとされる人物です。

湖の精霊に育てられたことから「湖の騎士」と呼ばれることもあり、騎士としての振る舞いは素晴らしいものであると尊敬に値する人物として描かれています。

<スペード>オジエ・ル・ダノワ

カール大帝を題材にした物語「シャルルマーニュ伝説群」に登場する十二勇士の1人。

デンマーク人のオジェとして物語が作られたことで、フランスよりも彼の故郷となったデンマークで人気が高まった人物です。

史実よりも性悪に描かれたカール大帝へ反逆してみせる、民衆の英雄として描かれています。

絵札の顔の向きの秘密とは

胸から上が描かれている絵札の人物たちですが、顔の向きに違いがあることにお気づきでしょうか。

実はこの顔の向きには、とある意味が隠されているという話があるのです。

それは、トランプの4つのスート(マーク)に関係しています。

各マークはそれぞれ

ハート:愛、博愛

ダイヤ:お金、財宝

クラブ:知識、人間関係

スペード:死、剣

といった意味を持っています。

図柄のモチーフになったアイテムから連想される意味がつけられました。

ハートは聖職者の使う杯をモチーフにしており、神の愛や隣人の愛、情愛といった「愛情」を。

ダイヤは商人の扱う貨幣、つまりコインをモチーフにしており、「財力」や「金銭」を。

クラブは農民が使っていた棍棒がモチーフになっていて、生きていくための「知恵」や隣人との「関係性」を。

スペードは騎士が持つ剣がモチーフで、「戦い」やそれによってもたらされる「死」を暗示しています。

各マークの示す意味がわかると、トランプの絵札の人物たちが何を重要視しているのか、ということが見えてきます。

キングの顔の向き

描かれた姿に目を向ければ、キングは「老人の男性を示すカード」とされます。

クラブのモデルであるアレクサンドロス大王は32歳の若さで亡くなっていますが、モデルの年齢は関係ありません。

王といえば「年を取った男」という位置づけなのです。

キングは、ハート(愛)には目を向けず、ダイヤ(財)とクラブ(知識)を見つめ、スペード(死)からは目を背けています。

愛にはさほど興味がなく、財と知識、あるいは民衆を重要視し、死に怯えるものの逃げられないと諦めている...。

そんな意味に受け取ることができますね。

クイーンの顔の向き

クイーンは「女性全般」を示すカードです。

どのカードも、マークを見つめたり目を背けたりしている人はいません。

ハート(愛)、ダイヤ(財)、クラブ(知識)の3つにはマークに顔を向けていますが、注目というほど目を寄せているわけではありません。

スペード(死)には反対方向を向いていますが、キングやジャックほど背けているわけでもありません。

つまり、愛や教養、お金は大事ではあるけど執着するほどではないし、死は怖いが逃げ出すほどでもないという、肝の据わった女性の一面を表していると取れるでしょう。

ジャックの顔の向き

ジャックが示すのは「若い男性」です。

三色刷り以上のトランプだとわかりやすいのですが、キングの髪色がなにも塗られていない白髪であるのに対し、ジャックの髪色は黄色やオレンジなど、赤と黒以外の色で塗られていることが多いことからも、ジャックがキングよりも若いということがわかります。

ジャックのカードは、ハート(愛)に対して正面、つまりカードとしては完全な横顔を見せ、ダイヤ(財)には注目しています。

しかしクラブ(知識)にはあまり興味がないのかそっぽを向き、スペード(死)に対しては真横を向くほど強く拒絶しています。

若者は愛に生き、金は欲しいが勉強嫌い。

そして死ぬのが怖くて仕方がないというのは、何百年経っても変わらないのかもしれませんね。

もちろんこれらは、そのように受け取ることができるというひとつの考えでしかありません。

タロットやトランプを使った占いのように、受け取り手の気持ちや考えによっても変わってくるものです。

しかし、マークや描かれている人物によって、さまざまな意味が含まれていると知ると、よく知っているはずのトランプがまったく違うアイテムのように思えてきます。

雑学を交えれば、手品にも説得力が!

トランプは知らない人がいないほど、世の中に普及しているカードです。

その用途はカードゲームだけにとどまらず、マジックでも使用されることが多いことはご存知でしょう。

今回お伝えしたトランプの雑学は、トランプマジックを見せるなかに盛り込むことで、深い教養を印象づけると同時にマジックへの説得力が生まれます。

また、観客の興味を惹く会話は、いわゆるパフォーマンスのひとつである「メンタリズム」としても有効な手段です。

会話に集中してもらうことで、マジックに必要なタネやしかけを気付かせないように振る舞うことができます。


https://toyokeizai.net/articles/-/79513 【トランプに描かれる、人間の変わらない本質】 より

計53枚のカードでさまざまな遊びができるトランプの歴史は1000年以上とされている

来週はお盆。学校も夏休みのこの時期、旅行に出かけたり、帰省したりする人も少なくないだろう。そんな長旅のときに、トランプ遊びでついつい盛り上がってしまったことはないだろうか。

あえて説明する必要もないかもしれないが、トランプとは、スペード、ハート、クラブ、ダイヤの4種類のマークの13枚の札とジョーカー1枚の計53枚を一組として、さまざまなゲームが楽しめる室内遊戯具だ。このトランプに実は知られざる物語が隠されているのをご存じだろうか?

まずは、絵札に注目してほしい。キング(K)、クイーン(Q)、ジャック(J)の3種類にそれぞれスペード、ハート、クラブ、ダイヤのマークの計12枚がある。ただ、たとえば同じジャックでもよく見るとマークによって、右を向いていたり左を向いていたり斜めを見ていたりと、顔の向きがバラバラになっている。

この差はいったい何なのだろうか。TBSテレビ『この差って何ですか?』(次回は8月9日<日>よる7時から放送)取材班は、大阪商業大学アミューズメント産業研究所の高橋浩徳さんに話を聞いた。

トランプの絵札にみる人生観の差

高橋氏によると、「そもそもトランプの起源は10世紀頃の中国だといわれていて、その歴史は大変古く、トランプの絵柄に関する文献は残っていない」という。そのため「あくまでも後世の人間が想像した説にすぎませんが……」と、前置きしたうえで、大変興味深い話を教えてくれた。

実は、カードのマークにはそれぞれ意味がある。

ハート「愛」 ダイヤ「おカネ」 クラブ「学問」 スペード「死」

をそれぞれ象徴している。そして、キング、クイーン、ジャックそれぞれの顔の向きが違うのは、カードのマークを象徴するものが好きか嫌いかの差になっているというのだ。

若い王子を意味するといわれるジャックは、まだ若いため、恋愛に対してとても興味があり、「愛(ハート)」のマークをしっかりと見ている。「おカネ(ダイヤ)」には「愛(ハート)」ほどではないにしても興味があるため、マークは斜め横に見ている。一方、若いときはなかなか勉強に興味が向かないので、「学問(クラブ)」にはやや背を向けている。そして、誰もが受け入れがたい「死(スペード)」には完全に目をそむけている形になっているというワケだ。

若い王子を意味するジャック

年齢を重ねたキングの場合だと……

「キングはスペード(死)を意識しつつも背を向けている」「クイーンはダイヤ(おカネ)に執着したくはないが、なければ困るので見ている」というような解釈ができる。TBSテレビ「この差って何ですか?」次回は8月9日(日)よる7時放送。「そうめんと冷麦の差」「全国打ち上げ花火の最新技術の差」「売り上げトップの実演販売士のテクニックの差」などを2時間スペシャルで取り上げます

同じ考え方で、年齢を重ねた王様のキングを見てみよう。

キングは「愛(ハート)」に対して若いときほど情熱的にはなれないが、好きは好きなのでマークは斜め横に見ている。権力の象徴でもある富、つまり「おカネ(ダイヤ)」は大好きなのでマークをしっかりと見ている。

そして、人の上に立つような年齢になると学は大事な武器にもなり、興味もあるので「学問(クラブ)」のマークを斜め横に見る。「死(スペード)」についてはジャックよりも意識せざるをえないが、歳を重ねてもやはり受け入れがたいので、やや背を向けた形になっている。

キングはダイヤに手を伸ばしているようにも見える

しかも、ダイヤのキングをよく見てみると、このカードだけ少しマークに手を伸ばしているようにも見える。これは、「手が出るほど権力=おカネを欲している」ことの象徴だともいわれている。

なるほど……。偉くなるヤツっていうのは今も昔も同じものなのか。それぞれのカードを、会社の若手社員と上層部だと思って眺めると、なかなか人間臭くて面白い。

スペードのエースに隠されたさらなる物語

「スペードのエース」だけが真ん中のマークがひときわ大きく複雑なデザインになっている理由とは?TBSテレビ「この差って何ですか?」次回は8月9日(日)よる7時放送。「そうめんと冷麦の差」「全国打ち上げ花火の最新技術の差」「売り上げトップの実演販売士のテクニックの差」などを2時間スペシャルで取り上げます(写真 : michaklootwijk / PIXTA)

さらに、トランプには面白い「差」がある。それは「スペードのエース(A)」だ。

4枚あるエースの中で「スペードのエース」だけが真ん中のマークがひときわ大きく複雑なデザインになっている。高橋氏によると、これには明確な歴史上の理由があるという。

起源は16世紀のイギリス。当時、イギリスではトランプを売るときに税金が課せられていたのだが、販売側が役所に税金を納めに行くと、その支払い証明としてスペードのエースにハンコを押した。そしてこれが販売許可の証明書となったのだ。

が、この手のものにありがちなのが、偽造犯罪。ルールを作れば何とかズルをしようとするやからがあらわれ、また厳しいルールが作られて……といういたちごっこが勃発した。偽造防止にやっきになった役所側が次第にマークを大きく複雑なデザインにしたため、その名残が現在のスペードのエースにも残っているのだという。

1000年以上の歴史を持っているとされるトランプ。いったい誰が発明したのかわからないが、世界中の幅広い地域でこれだけ長らく親しまれているのは、大掛かりな道具などなくても、手のひらサイズの計53枚のカードを使えば、さまざまな遊びができるという考え抜かれた仕掛けがあるからだ。古今東西代わらない人間の本質に迫る意味が込められている絵札に、トランプ発明者の思慮深さが透けて見える。