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2月10日

2017.02.10 05:50

ニーハオあおい学院小牧北校の吉岡です。

私立高校の入試が本日で終わりです。想像以上に手ごたえがないと思う。名前書くの忘れたかな?解答がずれてはいないか?など気にしている人がいるかもしれませんが、そんなこと君たちの人生において何の得にもなりません。

だまって単語帳を開きましょう。心配して点数が上がればみんな喜んで心配します。

今の小牧北校3年生の目標は全員公立高校です。


有名な話ですが、僕は親に私立高校を受けさせてもらえませんでした。そして、広島は公立高校は1校しか受けられないので、文字通り崖っぷちの戦いとなりました。(愛知県の子は最大で5校受けられるという大変恵まれた環境です)


しかし、残念ながらその緊張感は忘れてしまいました。だから、こんなことを生徒の皆さんに話してもただの笑い話にしかなりません。あれほど僕の人生において重要だった出来事もただの思い出となってしまいました。


そして、いま思うことは、いま目の前にいる生徒さんがどんな大人になるのなんか分かりません。立派な人間になるのか、ならないのかなんてやっぱり分かりません。ということです。

全ての生徒さんが要注意人物であり、期待すべき相手なのだと最近思うようになりました。

高校受験という非常に短期的なスパンで見ると非常に分かりやすく優劣をつけることができますが、それこそ、生徒さんがいつも言ってくるような「それになんの意味があるの?」ですよ。

ある生徒が「オレ夢なんてなくて、何にもなりたいものがないんだよね。」

と言うもんだから、すかさず、僕が

「それは、ウソだな。お前は広瀬すずと付き合ってみたくないのか?それも夢じゃないか?」と聞きました。

するとその生徒は

「オレは疲れたくない。広瀬すずと付き合ったら絶対プレッシャーに潰される。だから嫌だ」と言い張りました。

この解答は僕にとっては100点でした。ハッとしました。やっぱり押し付けるのはよくないことなのです。いろいろな考え方があります。

そういえば、ある書道家がこんなこと言っていました。

「書道家は毎日毎日、何百枚も何千枚も臨書(マネして書くこと)をします。しかし、手本通り絶対にマネできなくて、ずれた線が出てきます。実はそれが個性です」

そうなんです。個性とは基本通りやりたくて、やりたくてしかたないのにできなかったものなのです。


じゃあの。