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毎日のできごとが学び

2017.02.11 19:36

今日は、Uber Poolの8キロ以内、49ルピーのスキームが終わってしまい、poolでさえもこれまでの3倍以上の値段が出て来たので、久しぶりにオートで通学し、メトロで帰宅した。


デリーでは、同じ場所に行くにもいくつかの選択肢がある。それは経済的、時間、利便性、色んな面から(少なくとも私は)選ぶことができる。例えば、私の家から学校は、メトロなら10ルピー(約16円)前後で、オートなら60ルピー(約96円)で、Uberなら130ルピー(約208円)で着く。


携帯のタクシーサービスのアプリUberを使えば、車の柔らかいシートに座って、窓ガラスを締めれば街の騒音や異臭から隔離され、暑い日や寒い日にはエアコンで車内に快適な温度をもたらし、無菌状態で目的地にたどり着くことができる。アプリで近くにいるドライバーを呼び、固定料金で、予めアプリに入力すればカードなどキャッシュレスでの支払いも可能。ドライバーが曲者でない限りは、ストレスフリーで快適なドライヴが得られる。


オートに乗るなら、メインロードまで出て、流しのオートを捕まえる。目的地を伝えると乗車拒否される場合もあるし、メーターがあるにもかかわらず、大抵の場合、金額交渉が必要だ。さらに、囲いがない乗り物なので、暑い日や寒い日は、暑さや寒さを肌に感じ、騒音や大気汚染、異臭などにさらされるドライヴとなる。シートも硬い。


そして、メトロ。混んでいなければ、エアコンのある車内で、快適な乗車ができるが、混んでいる場合は、地面に座る、降りる人を先に降ろさないで乗るなど定着しないマナーに辟易させられることもある。今のように気候が良ければ、家から駅、または駅から目的地まで歩くのも苦ではないが、酷暑期には応えるし、舗装された道路ばかりではないのと、道路にある障害物で短い距離でも結構疲れる。


こんな風に、ここには色んな階層があって、それぞれ違った景色が見える。多分、だからここは複雑でおもしろい。この階層そのものも、その階層社会の中のルールも、誰かが決めて、誰かがそれに従ったり、左右されたりする。根強いヒエラルキーの下では、どの階層でも鶴の一声で物事が決まるから、いつどこでどんな幸せが待っているのか、不快なことが訪れるのか分からない。


自分の準備や努力で、ある程度回避できるリスクや手に入れられるものはあっても、置かれたポジションで、なるがままにことの経過を見送り、結果を待つしかない状況に置かれることもある。


そんなことは、程度の違いはあれ、東京でもデリーでも、他のどこにいても一緒なのに、その振り幅が大きいから、色んなことが大げさに感じられて、有頂天になったり、深く傷ついたり悲しんだりする。 


だから、余計な期待はせずに、やれることをできるだけやる。そうした結果が少しずつついて来ている。そうやって、少しずつ何かが私の中に積み重なっている。最近、そんな気がしてる。


毎日誰かから何かを学んで生きてる。それがグルでも、ミュージシャンでも、クラスメイトでも。それが、ダンスでも、リズムでも、人と人の関わり方の法則でも。多分これも生きている限り、世界のどこにいても同じ。 


最後は自分の中に何が残るか、自分の頭でそれをどう考えるかだ。