提案『子供の礼儀について』
礼儀とは・・・人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動で、相手に対する尊敬の気持ちを表す作法のことをいいますが、子供が礼儀正しく振舞えるのにはあることが重要なのです。どうぞ記事を最後までお読みください。
礼儀正しく思いやりのある子に育って欲しいというお母様方の願いをよく耳にします。『礼儀正しい』と『思いやり』がセットで言われることが多いのかをお考えになったことがあるでしょうか?
実はこの2つの言葉には切っても切れない深い関係性があるのです。礼儀正しく躾けることは自ずと思いやりを育てることに通じているからなのです。
では礼儀はどのように躾けるのかということですが、これまでに幾度と無く礼儀について記してきました。その通りに実践しても相手に届くようなご挨拶ができなかったり、笑顔でのご挨拶が苦手だったり、いつでもどこでも誰にでもというまでに結びつかなかったりとお悩みの方も多いでしょう。今回はその礼儀を効果的に身に付ける最大のポイントを初めて記します。どうぞ実践をしてみてください。
礼儀には相手を重んじる尊敬するという意味があります。しかし子供の発達上自分自身が満たされていないと相手を重んじるということは育ちません。子供自身が愛され尊重されて初めて相手のことを考えられる発達が育ち、子供自身がやりたいことを存分にやりきったという充足感と幸福感で満たされることにより、自分自身の行動に向けられていた視線が相手の行動に移行することができるようになるのです。
この重要な発達段階を押さえていなければ礼儀という段階へ進んでも満足いくような形にはなりません。言い換えれば挨拶が思うようにできないということは、子供の中に自分自身が愛されているという感覚が感じられないか、または自らの行動の充足感が得られずにいるともいえます。
これら2つのことを確りと行えば思いやりが必ず付属して成長していきます。挨拶のできる子に優しさのない子はいません。これは本当に不思議なんですけれど子供のときに身に付けた挨拶は生涯の宝物になります。大人になって挨拶ができない方はどこかしら人付き合いもギクシャクしているように感じます。挨拶ができない親御さんのお子さんは勿論発達上厳しい状況になっていることを見てきたので是が非でも挨拶のお手本に親御さん自身がなっていただきたいと思います。
乳幼児にとって獲得すべき礼儀は挨拶です。以下の言葉を最低限スムーズに言えるようにしましょう。
《挨拶の種類》
1、おはよう・こんにちは・こんばんは・おやすみなさい・さようなら・
2、ありがとう・どういたしまして・ごめんなさい
3、いってきます・いってらっしゃい・ただいま・おかえりなさい・おじゃまします・おじゃましました
4、いただきます・ごちそうさま
《挨拶のポイント》
1、いつでも・どこでも・だれにでも
2、相手に届くようにハッキリと
3、笑顔で声を出すように
《身につけさせる方法》
1、挨拶は家庭内で習慣化する
2、親の手本を毎日見せる
3、真似ができたら誉める
4、繰り返し教える
5、なぜ必要なのか理由を伝える
6、挨拶をされた人がどのような気持ちになるのかを話して聞かせる