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那覇めぐみ教会

礼拝210808「すべては恵みによる」エペソ3:7

2021.08.08 10:45

「私は、神の力の働きによって私に与えられた神の恵みの賜物により、この福音に仕える者になりました。」


1. 神の力の働きにより

 「エペソ人への手紙」の著者パウロは「私はイエス・キリストの囚人である」と言いました。それは、パウロの信仰の原点の確認です。つまり、かつて神の教会を迫害したような極悪人なのにイエス様は愛してくださり、いまや私はイエス様の愛の鎖でつなぎ止められているイエス様の囚人であり、そのイエス様の愛から離れることは決してないということです。

 そして、自分が書き記している手紙は、それは神の力の働きによるものであって、決して自分の悟りや発案ではないと断言しています。

 私たちも神様のことや自分の罪のこととかが、あるときにパッと分かることがあります。それは自分の力ではありません。神様が神様の力の働きによって、私たちに分かるようにしてくださるのです。神の力は誰にでも働いています。


2. 与えられたもの

 パウロは、「私には恵みがあります! とか私には賜物があります!」とは言っていません。「自分が持っているもの、それはすべて神から与えられたものであって、自分で獲得したり自分で作り出したりしたものではありません。ぜんぶ、神様が与えてくださったものです」と言っています。

 人の救いは、神によって始まり、神の導きによって進められ、神の力によって完成されていくのであって、終始、神によって与えられるものであることを私たちの信仰の土台としていきましょう。

この「与えられたものである」という意識がしっかりしていると、他人に対して高慢になったり圧迫感や嫌な感じを与えないようになります。


3. 仕える者とされた

 最後の言葉は「この福音に仕える者になりました」ということです。つまり彼は「私は福音を支配したり、他人に振りかざしたりする者ではなく、私はこの素晴らしい福音に仕えさせていただいている者である」と言っています。そればかりか、それも志願したのではなく、イエス様がそのようにさせてくださったということです。

 私たち人間は、どこから不平や不満、批判や裁きが出てくるのでしょうか。それは「恵みによって仕える者とされた」ことを忘れてしまうところから生まれてきます。

 人生を豊かにする秘訣は何でしょうか。それは、自分自身に対する神様の恵みをいつも覚えていることです。そうすれば、自分だけが大変だという思いや不平・不満は出てきません。自分のすべては神様からの恵みによるということを忘れずに歩んでいきましょう。