2月13日　リクルート事件(1989年)

リクルートコスモス社の未公開株が賄賂として譲渡された事件で、政治家、経済界、マスコミを揺るがす大事件となりました。マスコミ各社の報道により、中曽根康弘、竹下登、宮澤喜一、安倍晋太郎、渡辺美智雄らも譲渡されていたとされ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗は約1億円の売却益を得たとも言われています。

なぜ、リクルートの江副浩正は、未公開株を渡したのでしょうか？

一説によると・・・

大学新卒者向けの求人広告で急成長を遂げましたが、新興企業であることから既存の大企業からは距離を置いて見られ、財界では孤立していると気づいた彼は、リクルートを注目させるべく、様々な業界との交流を深めよう、更なる地位向上を図ろうという事を目的に関連企業の未公開株を譲渡したと言われています。（譲渡された人は、その会社の株式が一般公開された時点でその株式を売却すると利益が得られる。）

でも実は、孤立しているという事に気づくのではなく、それは、彼の中の感情であると気づいていなかった。

実際に、距離を置いていた人達も居たのは事実だと思いますが、そう感じたのはあくまでも彼の心の中の事。事実と感情、その違いに気が付き、感情を捨てれば、自分の中の動揺が収められるという事に気が付いて欲しかったですね。

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