PIRIKA Story6 -祖父へ-

PIRIKA Story5 -TeamPIRIKA結成、そして-からの続きです。

サービス公開から５日後の夜、僕の祖父が逝きました。

僕が世界一尊敬していた人間の一人であり、親族の中でピリカへの応援を一番に決めてくれたのも祖父でした。

僕の前ではそのような素振りは一切見せませんでしたが、後から僕のことをとても心配していたと聞きました。

ピリカをやると決めてから一つだけ後悔していることがあるとすれば、それは完成したピリカを祖父に見せる勇気を持てなかったことだと思います。

「もっと結果を出してから」

とか

「今はまだ別にやることがある」

とか

「どうせ理解してもらえないんじゃないか」

とか、いろんな言葉が頭をよぎって一歩を踏み出せませんでしたが、今から考えればすべて言い訳だったように思います。

「好きなことをやりなさい」

それが祖父の口癖でした。

心配をかけてばかりの孫でしたが、その教えだけは素直に守ろうと思います。

僕は大好きなことをやっています。どうか安心して見ていて下さい。

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