三重遠征第2弾 杉坂峠 後編
前編最後の断崖絶壁区間。
右側は植生があるのでどうにか引っかかりそうですが、運が悪ければどこまでも落ちていきそうでもあります。
それに対して路肩の心もとなさよ・・・。
こう見るとそれほど急じゃないように見えるんですけどねぇ。
実際は尻が寒くなるレベルの怖さはありますよ。
少なくとも脱輪したら恐怖しかないです。
ここからは九十九折れ区間なので、崖の向きがヘアピンカーブのたびに変わります。
そして斜面もなかなか豪快。
杉の植林地によく似合う山の男の仕事って感じです。
ここからは植林地から広葉樹の自然林になりました。
これは気持ちがいい。
素晴らしい景色を堪能しましょう。
綺麗だけど!
だから怖いんだってこのシチュエーション。
こちとらセレナちゃんはまぁまぁ恰幅のいい体形なんだから。
ギリギリですよ。
まぁこういう道なんで当然のように崩れてるわけで。
しかし改修の手が入っているのはありがたい。
崩れっぱなしはさすがに困りますからね。
ここまで激しい道を潜り抜けて着ました。
そういえば離合できる場所なんてほとんどなかったような・・・。
しかしここにきて少し道幅に余裕がある場所にたどり着きました。
この場所こそが・・・、
杉坂峠、着。
標高590m、滋賀県の峠としてはかなり高い部類に入ります。
いいV字です。
峠らしいこういう切れ込みは大好きです。
峠には近くの集落の名前の由来となったご神木がありました。
三本杉として有名なようで、道以外としても大樹マニアの方のレポでも特集されてました。
ご神木にはその由来が書かれている看板がありました。
今回は行きませんでしたが、ちょっとお邪魔させていただけばよかったな。
これを目的に来る人も多いみたいですし。
そして僕の目的はこちらの峠。
まさに絵にかいたような峠の光景です。
県道峠としては、個人的に理想的な姿です。
ちなみに通りやすいって意味ではないですので悪しからず。
峠には石垣が残っていました。
当時の雰囲気を残すものはやはり嬉しいですね。
苔むした感じが存在感あります。
一部綻びがあるのも味の一部です。
旨味を味わえたければ味の素を食べればよいのです。
そこに他の要素があるから料理を食べる。
そんな感じです。
何言ってるんだ俺は。
下りはこんな感じ。
背後からの太陽が神々しいですね。
こちらも一筋縄ではいかない予感です。
振り返り見た杉坂峠。
近くにあったと言われる杉集落に名前の由来を持ちます。
杉集落の名前の由来は峠のご神木です。
なんか鶏が先か卵が先かみたいな話ですね。
峠は下りに入ります。
日が陰ると暗いですが、まだ探索時間は残されています。
そう、この峠は高原型峠。
下りは比較的緩やかです。
はい、皆さん。
忘れていませんね。
県道ですよ、この道。
林道にしか見えませんけどね。
とりあえずナイスヘアピン!
どこからか合流した電線と共に下ります。
電線は索道と同じく、直線的な登りが可能ですからね。
あの九十九折れは無視して登ってきたのでしょう。
しかし電線があるということは・・・、
この先に人の営みがあるということ。
ここに人が住んでいる、もしくは定期的に利用している。
なかなか大変な立地ですよ。
周囲には使われていそうな建物もありました。
やはりここは人の手の入っているエリアということ。
そう思うだけで少し安心感がありますね。