2月17日　アーモリーショー開催(1913年)

2017.02.16 21:50

ニューヨークで大規模に行われた美術の展覧会、アーモリーショーが1913年に開催されました。展示された作品は1200点以上、半数はヨーロッパから集めた事もあり大きな反響を及ぼしました。

なかでも、写真の絵。マルセル・デュシャンの作品です。タイトルは「○○を降りる裸体No2」です。あなたならこの作品にのタイトル○○に何を入れますか？

本来ですと、描写したいものがあって（つまりタイトルや内容が決まって）、表現するのが通常かと思いますが、今回はあなたが、この絵にタイトルを付けてみてください。

実はこの作品は、ピカソの「アヴィニョンの娘たち」と並んで、近代美術を代表する作品とみなされているのです。

タイトルは「階段を降りる裸体No.2」。

裸体は見当たりませんが、「降りる」という言葉に着目すれば、それが一連の流れを表したものとして捉える事ができます。動画であればそれを表現できるとは思いますが、その動画を一枚のキャンパスに表現した結果、この様になったという事なのでしょう。

この作品を見て気が付く事は、動画を一枚の静止画に表現しようとしたところ。本来ですと無理なのですが、それでも作者は表現できると気づいた。大切なのは、頭の中の既成概念を取り除く事ですね。

<↓参考>

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