Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

子育てとサッカー

人は環境の子である

2015.03.05 01:42

私たちがまだアメリカにいた時、息子はバイオリンを習っていました。その時に通っていた音楽学校では、幼い子供へのバイオリン教育にスズキメソッドを取り入れていました。

スズキメソッドとは、日本人の鈴木鎮一氏が考え出した音楽才能教育で、簡単に説明すると、幼い子供にバイオリンを弾かせる前にまず、親にバイオリンが弾ける様に練習して、そして幼い子供が自然と自分からバイオリンが弾きたくなる環境を整えた上で練習に励ます。そして、何よりも音楽を通して立派な人間形成を築いて行くと言う教育論です。日本よりも海外での方が知名度が高いかもしれませんが、鈴木氏は才能は生まれつきではなく育てるものだと言う信念のもと、数多くの音楽家を育て世界に送り出した第一人者です。この鈴木氏の人を育てると言う概念はいつの時代での教育環境にも当てはめる事が出来ると思います。そして、人を育てるのにどれだけ環境が大事かと言う事を強調しています。これは、家庭内で親の態度や言葉使いなどは直接的に子供に影響すると言う事です。最近の事件などは、家庭環境に特に影響されている様に思います。愛情は、お金が有る無いに関わらず育む事が出来るのです。愛情の中で育った子供は正しい知識を得て立派な人間に育つものです。それにはやはり親である私が立派な人間になる必要があるわけで日々努力して行かなければなりません。鈴木氏は誰でも自分を育てる事が出来る。それは正しい努力ひとつにかかっている。と言っています。全く同感です。下手な努力をすれば、へたな才能が育ち、どの分野でも優れた才能を示した人は、それだけ正しく良い努力を積み重ねた人々と言う事になります。また、優れた人に接する事がどんなに若い人にとって大事な事か知っておくべきだと鈴木氏の著書のなかで強調しています。

この鈴木氏の本は、アメリカにいた頃何度も読み返しました。しかし頭でいくら分かっていても行動に移らなければ意味はないのです。私は追われる生活の中、どの様に自分を高めて行けば良いのか長く悩んでいました。子供は私の親としての質には関係なく育って行きます。ほうっておけばそれなりに育つでしょう。自分が成長するよりも早く沢山の事を吸収しながら。だから、一日一日がとても貴重な時間です。息子にどの様に接すれば良いのか、何を話し理解させて行けば良いのか、本当に子育ては難しいな~としみじみ感じます。