『ガンズ・アキンボ』
すげーどうでもいい話なんだけど、この映画の予告動画のコメント欄が書けないようになっているのがちょっと面白い。みんなも荒しコメントは控えようね!
そんなわけでハリーポッターが終わってから始まる「ダニエル・ラドクリフにとりあえずなんかやらせよう」映画の系譜、その第四弾。『ガンズ・アキンボ』だ。
第一弾はダニエル・ラドクリフが水死体になる『スイス・アーミー・マン』。二弾は珍しく悪役のラスボスやってる『グランドイリュージョン 見破られたトリック』。三弾はダニエル・ラドクリフがジャングルで遭難してズタボロになる『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』。そして第四弾。ダニエル・ラドクリフの両手に拳銃がくっついちゃう『ガンズ・アキンボ』だ。ダニエル・ラドクリフはヒゲを生やすようになってからだいたいこんな役ばっかやってる印象が強いね。ちなみに去年にはダニエル・ラドクリフがデカくてダサい眼鏡をかけている『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』も公開されている。
日常のストレスを解放するようにインターネットで荒らしを繰り返すという5chの住民か衛門かみたいな存在になっていたダニエル・ラドクリフは公開人殺し観戦サイトでも同じように荒らしをしていたら運営に怒られちゃって両手に拳銃をつけて、試合に参加させられてしまった! という話。
闇サイトという割にはめっちゃオープンに皆観てるもんで、そんな日常に殺人観戦が浸透するものかいな? と思うものの、よくよく考えてみればアメリカは万引きは軽犯罪扱いで捕まることすらないらしいし(カルフォルニアとかサンフランシスコの話な!)、殺人観戦ぐらいどうってことないような感じがするな。どうってことないよ。人殺しぐらい。
観た感じ、普通に『殺人を楽しんで観戦している』だけで、喧嘩稼業のアンダーグラウンドみたいに賭け事をしていない分、ここは一体どういう収益システムがあるのだろう。スパチャとかで稼いでいるのかな。やった人が死んだぞ赤スパお茶爆!! ありがとう。フォローと高評価もよろしくね!
まあ、なんだか久々にご機嫌な映画を観れたな。という印象で、「ダニエル・ラドクリフが拳銃を両手に固定されちゃったんだって~!」っていう謳い文句に惹かれたのならば観ても損はない映画になっている。ダニエル・ラドクリフを追いかけて殺しにくるニックスも良いキャラしてたね。パワーアップアイテムはヤク。
ただ「デスゲームに参戦!」というわりには、戦っている相手がニックス1人なので、なんだかちょっと物足りない気持ちにもなる。前哨戦の雑魚とか、中盤に「そして僕はたくさんの敵と戦ったんだ!」みたいな流れ作業シーンとかあっても良かったんじゃあないかな?(両手に拳銃がついたダニエル・ラドクリフが戦っているところがもうちょっと観たいという意味。ダニエル・ラドクリフがめちゃくちゃ困ってるシーンは結構ある)という感じ。あと個人的には助けたい元カノがそんな物語に絡まないせいか、魅力を見せられてないのも気になる。でもピーチ姫も魅力はだしてないじゃん。そうかもしれない。
まあでも、そんな物語性というか、構成とか気にしないでダニエル・ラドクリフがちんちんを両手についた拳銃で撃たないように気をつけながらしょんべんをしているシーンが観たいんだよ! という気持ちで観るような映画ではあるので、ご機嫌にキンタマを重点的に狙って殺す映画を観てえ! ってタイミングで観よう。とても良い気持ちになれるので。