76名(名簿は86名)による校歌「A Song for Kwansei」での幕開けだけど,あれれれ? 関学独特のハーモニーのオーラが届いてこない。ホールが広すぎるのか天井が高すぎるのか,ハーモニーに包み込まれるような感覚がなく,客席の半ばぐらいで消えているような感じ。昔のようにベースの声が強くて会場を隅々まで震わせているような場合は分からなかったけど,いまの関学の声は体中を共鳴させて声を響かせるスタイルではないため「反響板を震わせる」までには至らず失速しているのか? 会場の真ん中より前で聴く分には関係なかったかもしれないが,私は後ろの方で聴くのが趣味。帰宅して調べると「反響は2秒程度」で設計されているそうだけど,PAを使う場合はともかく,合唱のハーモニーを響かせるには適していないように感じた。
アンコールは本山先生がメンデルスゾーンつながりで「Beati Mortui」(あとPeriti autemを歌えば男声宗教曲をコンプリートだった),広瀬先生はバーバーショップアレンジの「Nearer My God To Thee」,村上さんが信長貴富曲「くちびるに歌を」,次の学指揮が「U Boj」。U Bojは新月会・高等部との合同。これを聴かないと帰れません,ほんとに。